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「天の川は細かすぎるんだよっ。1ミリもないような星を何百何千だよ。エアブラシでプシューって、そう簡単じゃねえよ、俺の指、ほらっ、マメだらけじゃねえか!」
ひたいにシワ寄せ、口をとがらせてぶーぶー言うのは、エアブラシ職人の恩田である。それに対して反論はしない。もっともなことだと、心の底からではないが詫びる。すると恩田は続けて、、、
「あのさぁ〜、次は大きな星をドラマチックにズドンと描かしてくれる?」
無論、断ることはできなかった。その指のマメをこちらに向けて話すのだから。
そんな事情で作ったのが、猿の惑星ならぬ、馬(革)の惑星シリーズ第1弾「土星」。えっ、シリーズ? まさか太陽系を全部描こうってんじゃないだろうな。。。
(恩田は筆者の同級生) |