2011年8月12日




朝からトンボ撮り。

 昨日の結果には当然ながら満足ゆかないわけで、朝飯を食ったらすぐにトンボ撮り。とはいえいきなりヤンマを追ってもカラダが、腕が、ピントダイヤルを回す指がついてゆかないだろうから、ゆるキャラのトンボで肩慣らしと決め込む。
 ねらいは“ハグロトンボ”。高速で飛ぶことなく、チョウのように舞う妙なヤツだ。きれいな小川なら、いたるところにいるので見つけるのは簡単。








 見つけるのも簡単なら、撮るのもそう難しくはない。この二つが容易だと、なんだか面白くないんだなあ。なんつうか、気合いが入らないというか、やはりヤンマでなくてはねえ。。。




鬼だろ、オマエは。



 昨日の龍岡城のお堀に行ったが、ヤンマはまったく飛んでいない。いたずらにW650を撮っていると、案内板に“新海三社神社”の文字。そういえば思い出した。数年前にその神社でギンヤンマを目撃しているのだ。


 エンジン掛けてバタバタッと1分少々で神社に着く。それは見事な杉の大木に囲まれた新海三社神社。創建は800年代といわれ、あの源頼朝(みなもとのよりとも)が修復させ、そしてあの武田信玄が必勝祈願に訪れたという由緒ある神社である。私もトンボ撮り必勝祈願と、お賽銭を奉納し(ほんの小銭だが)境内にある小さな池に向かう。・・・なお、カミさんが小・中学生の頃、この神社の宮司さんの娘さんと同級生でよく遊んでいたというから、断りなしにトンボ撮りをさせていただいても怒られない(ような気がする)。

 過去には三重塔の隣りの池でギンヤンマを見た。その池に向かう途中、目の前を低空飛行で、それはそれは大きなトンボが、いきなり通り過ぎていった。「オニヤンマにまちがいない!」


不意をつかれたので、ただシャッターを押しただけ。結果はもちろん大ピンボケ。



 地上すれすれを何度も往復するオニヤンマ(たぶん)、カメラとの距離はほんの2〜3mまで近づくが、スピードが速く、思うようには撮らせてくれない。「もっとゆっくり飛んでくれねえかなあ」と思うまもなく、なんたることか、ヤツはすぐそばの敷石で休憩した。


[本日の成果] ・・・飛んでないけど。


 とりあえず撮らせてもらったものの、やはり飛んでる姿を狙いたいものだ。そ〜っと近づき、飛ぶ瞬間を狙うが、とんでもないダッシュで、どこかに飛び去ってしまった。残念でならない。




佐久撤収。


 昼飯を食って、さて午後も、と思いきや、ゴロンと横になってちょっと高校野球を見ていたら、寝てしまった。そして起きたら、もうまもなく東京に帰る時間だ。近くのスーパーで信州名物“塩イカ”(長野県人には有名)と“桃”を買って、昨日買った冷凍の“馬刺し”をバイクに積んで佐久を離れる。

 佐久から東京へは佐久インターから上信越自動車道&関越自動車道が最短時間ルートである。しかし高速道路ばかりでは面白くないので、国道254号を走って長野・群馬県境の内山峠を越え、上信越自動車道に合流する。こちらの方が速度は遅いが最短距離で、時間的には10分ほどしかかわらない。それに、スポーツスターとW650の2気筒コンビには気持ちの良い道なのである。




国道254号線。長野県から県境の内山峠を目指す。佐久市の辺りは通称“コスモス街道”。9月上旬には数キロにわたって両側にコスモスの花を眺めながら走れる。


内山峠のトンネルも近い。長野県側にある唯一の追い越し車線だが、今日はトラックもおらず、心地よい排気音を響かせ(2台共、社外品マフラー)軽快に走行。


峠を越え、群馬県に入るとトンネルとカーブの連続。



バイクは両手離しでも曲がってくれるのだ。しかしもう少しカミさんがスピードアップしてくれないと不安定。それと、アウト側を走っていたら危険なのだが。。。


シャッター速度250分の1固定は、トンネル内ではブ〜レブレ。でもこれもまたよし。



 8月12日、お盆前の東京方面の関越自動車道は、さぞかしガラガラだろうと思ったら断続的な渋滞である。もちろんすり抜け走行をするが、前方に白バイ!。
 ・・・なんで高速道路でクルマといっしょに渋滞はまってんだ? 抜いていいのかどうか分からんじゃねえの。イヤガラセかぁ?。実に不愉快。と思うまもなく、路肩で故障車もしくは事故。ヤツは赤灯つけてそこに停まった。そして無事にすり抜け続行。



 一泊二日で信州佐久にトンボ撮りに出かけた。しかし到底満足できるものではなかった。それにギンヤンマをまだ見ていない。いったいどこにヤツはいるのだろうか。ことしのニッポンの言葉は「あきらめない」こと。根がしつこいタチなので“トンボ撮り”はまだ明日も続く。

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