2012年4月9日午前

 毎年どこかの地で満開の桜を眺めている。まあよくも飽きないものだと自分ながら感心するが、桜にはそれ相応の魅力があり、そして可憐な桜が咲くところには旨いものあり、との持論があって桜巡りを続けている。
 ところでなぜタイトルに「男の花・・・」がつくのかって? それは“ニッポンの伝統文化シリーズ”の印伝(いんでん)ページの中に、しっかりとした理由を述べているので詳しくはそちらへ。でもそれがメンドクサイって方に簡単に述べるなら、、、遠山の金さんの名セリフ「やいこの悪党ども、この桜吹雪が目にはいらねえってのかぁ、べらぼうめぇ!」ってとこでしょうかねえ。

 さて今回は東京からの二輪旅でない。2012年3月15日にオープンしたペアスロープ京都伏見店からの出発。準備よろしく、この店には東京から転属させたカワサキW650とホンダフォルツァ(これは買い物用250ccスクータ-)があるのだ。
 ということで、置いてきぼりでつまらぬ顔の橋本店長を残し、カミさんとニケツで桜巡り味巡りのチョイ乗り旅へ、、、。



さすが“醍醐寺”、、、桜も人も満開。

 京都伏見店から10キロ弱、こんな近くに京都の桜名所である醍醐寺がある。裏道を通ってまあ15分以内で着くだろうとW650を走らせ、あと500mってとこで、すんごい人々の行列。そして醍醐寺の前のメイン通りに出ると、、、クルマの大渋滞。平日なのになんだこれはと、得意のすり抜けで進むと、原因は駐車場が満車のためにクルマは立ち往生しているのだ。

 やばいなあ、と満車駐車場の前に出ると、係員のオジさんが手招きして「バイクは大丈夫だからどうぞ」って入れてくれる。そして境内の人ごみの中の石畳の通路を、Wの排気音を抑え目に響かせ(通してくだされっていうホーンの代わり)、案内された駐輪場、境内の南側の“黒門”の横に到着。なんだ、境内を通らなくても公道から来れるじゃないか。

 それにしても人は多い。クルマで来たらどうなるんだろうか。この辺りにコインパーキングは見当たらないし、きっとあきらめて帰ったろうに。
 桜と紅葉シーズン、私は京都を毎度訪れているが、この醍醐寺が例外ではなく、京都の寺社仏閣で駐輪場に苦労したことはない。それにたいてい無料か、有料でも特等席の駐輪場が確保されている。だからバイクで来るのがいちばんなのだ。

黒門の横にバイクを停める。

黒門から醍醐寺の境内に入る。 ソメイヨシノの桜は、まだ7分咲きかな。

 874年に創建された醍醐寺、しかし何度も火災にあい荒廃したが、1598年、あの桜好きの豊臣秀吉が「醍醐の花見」をきっかけに再建。そしてその広さは200万坪というとんでもない大きさだ。やっぱオトコ秀吉が作った花見はスケールが違う。
 さて拝観料を払って入ろうか、、、なに?3箇所それぞれに600円? まとめて買えば1500円? まとめて買うしかねえじゃないの。
 で最初は霊宝館。なんだかおっかない名だが、その庭に咲くシダレ桜の見事さといったらハンパじゃあない。もちろん人波も。




すごいですな、桜も人波も。

 「あれぇ?桜の木が写真に入らんでぇ〜」 こんな声があちこちから聞こえてくる。無理ですぞ、オジちゃんにオバちゃん。両腕を20mほど広げた大きなシダレ桜を、そんな近くからはフツーのカメラ(レンズ)では部分的にしか撮れませんよ。かといって距離を離して撮ろうにも無理がある。シロートさんには申し訳ないが、わたしのような(セミ)プロ(自称)は広角レンズ(12〜24mmズーム)を利用するのだ。
 ・・・しかしいい場所はオバちゃんたちに占領されててね。。。




































なつかしいヤツが突然、、、。


 霊宝館のシダレ桜、そして館内の文化財を見学して次の拝観場所“三宝院”に移動する。なんだかますます人が増えているようで、(セミ)プロ(自称)でも、もうまともな写真は撮れないのである。
 それでも(てきとうに)撮っていると、レンズ越しに見覚えのあるヤツが現れた・・・弊社を8年前(2004年)に退社した古山(ふるやま)君である。その横には彼のカミさん。

キヤノンEOS 5D-Mark3という2012年の最新型カメラを持つ古山君。腕がないのだから、私の古い型のカメラ(5D-Mark2)と交換してほしいものだ。

 ここで会うは偶然だが、実は弊社京都伏見店には2日前から連泊している。(※店舗は宿泊施設ではないが、毎週のようにいろんな知人が泊まる。居心地がよいのか、、、いやタダだからか)
 しかしなんですなあ、退社した者が堂々と俺んとこに泊まるって、たいした度胸だ。その度胸を買ってそのうち新入社員として迎えてやってもよいが、ま、製品販売に熱心ではない(もの作りは熱心)こんな会社に興味はなかろう。
 古山君のような者を“ペアスロープOB”と呼んでいる。退社して数年たつと「一杯やりませんかぁ」「釣り、行きましょっ」「京都伏見店に泊まってもいい?」と数名のOBから連絡があるのだ。なんなんだ、いったい。だったら辞めんじゃねえっつうの!(退社勧告されたのもいる。古山君はどっちだっけな?)

※当ツーリングサイト、2002年7月“乗鞍最後の夏”、2004年7月“信州撮影紀行”に元社員である古山君が出ている。その頃のサイトのレベルは現在よりかなり低いが、ヒマなら覗いてみたらいかがだろうか。





すんごいオバちゃんパワー!

 古山君たちと4人で三宝院を出ようとしたが、その出口で前に進まない。なぜだぁ?と前を見たら、お坊さんが仁王立ちで3人のオバちゃんたちを止めている。耳を傾けると・・・
「ここから入れてえなぁ〜」
「ダメです、ここは出口です!」
「入口、混んどるもん、たのむわぁ〜」と、強引に入ろうとする。
「あっ、ダメです!」 と、お坊さん手を広げて進入拒否。
 ここまではありがちなことだが、、、お坊さんの反論、
「拝観料をお支払いいただかなくてはダメです!」
「受付あんなに並んでどるから、私らはイヤやぁ〜」
その現場。なおオバちゃんたちの名誉のために、画像処理済。

 オバちゃんたちの言い分は・・・拝観料を払うのに並ぶのはヤダ。入口も混んでいる。出口からならすぐ入れる。だから入れろ、と。う〜ん、すごい理不尽。古山君も歩きながら言っていた。「あの言い分が通っちゃえば、世の中おかしくなるよ」
 その後、どうなったかは知るよしもないが、どうかお坊さん、頑張ってほしいものである。


















小桜とトンボの印伝キーホルダー By PAIR SLOPE
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じゃあな、気をつけて東京に帰れよな・・・。

 3つ目、最後の拝観場所は936年建立の京都で最も古い五重塔であった。千年以上も前の木造の塔がド〜ンと建っているその姿、シビレますなあ。。。
 ここで引き返した。もっと先にも見所はあるが、なにせ200万坪という広大な境内なので、時間的にもギブアップなのだ。


さまざまな場所に豊臣家の家紋が。 門の向こう側に見える桜。人が少なければ美しい写真が撮れるのだがねえ。




すっげー人・・・。


 この人波の中で「気をつけて東京に帰るんだぞぉ〜」と古山君たちとはお別れ。しかし後日、彼が高速道路でフクメン野郎に捕まったという。あいかわらずダッセェーことしてくれるじゃないの。

 平日でこの人波である。土日はいったいどうなんだ?という疑問はあるが、バイクならば駐輪は大丈夫(たぶん)。なお撮影禁止のため写真はないが、霊宝館の館内の屏風やら仏像の文化財、そして三宝院の庭園もそれはそれは素晴らしい。桜のシーズン以外でもお薦めな京都伏見の醍醐寺である。

 さて昼時。腹も減ってきたので宇治へ移動して、ススッと茶蕎麦でも味わおうか。。。


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