2012年8月上旬

 2012年夏、今年もトンボ撮りである。昨年のトンボ写真が悪かったからか、いやそうではない。我ながら良いデキではないかと思う。でもしかし、あの程度で満足しているわけにはゆかない。もっと、ドラマチックなトンボの姿をとらえたいのだ。
 ということで今年は遠く四国まで足を延ばすことにした。高知県の西に位置する“四万十市トンボ自然公園”である。おっと、ついでにカツオもたらふく食っておこう、清流四万十川の川料理、そして天然ウナギもぜひ味わいたいものだ・・・と、つい欲張ってしまう。

2011年のトンボ撮り:信州にて...

 だがせっかく行くからには、昨年(2011年)よりトンボ撮りが上達していなければならない。とはいえ約1年もの間、トンボを撮っていないので感覚を忘れてしまっている。なんといってもトンボ撮りには機敏なワザが必要なのだ。前もって練習しておくほかない。現在の高性能カメラのオート機能なんて、まったく役に立たないのだから。




練習その1・・・野鳥公園

 弊社ペアスロープの前を通る環状7号線、通称“環七”、これを東京湾に向かって15分も走れば、東京都立“東京港野鳥公園”がある。その名のとおり野鳥メインの公園だが、多くのトンボが飛んでいる、という情報をもとに初めて訪れる。

我が愛車、セロー。



野鳥公園管理事務所。
 近場の移動では機敏なセロー(ヤマハの250ccオフ車)を愛用する。このセロー、カモフラージュカラーだからトンボの警戒心も薄れて近づいてくるにちがいない、ありがたい愛車だ。しかし、欠点もある。うかつに林の中に停めておこうものなら、戻ってきて、どこにセローがあるのか分からなくなってしまう。また、林道の崖から落ちようものなら、一生見つけられないだろう。迷彩色も良し悪しだ。
 さてセローをバイク駐輪場に停めて公園の管理事務所に、そして300円を支払い、野鳥のいる区域には目もくれず、トンボがいそうな田んぼや畑のある自然生態園へと進む。なんだか東京都内を歩いている感じがしない。どこか遠くの山里の風景である。
 田んぼにはひと組の老夫婦がおられた。尋ねれば「トンボも」見に来たと言われる。だがしかし、トンボの気配は少ない。ときおり飛んでくるギンヤンマ1匹と黒っぽいチョウチョが数匹、、、ん?、あれはチョウではない。美しい羽を持つチョウトンボだ。

管理事務所周辺。

田んぼでトンボを観察する老夫婦。
田畑のある自然生態園へ。

ヘビやタヌキが出てきそうだ。



 チョウトンボの羽が美しいことは知っていた。遠目で見れば黒にしかみえないが、近づけばムラサキ色に輝いている。頼むから止まってくれ、その美しい羽を撮らせてくれっ、の願いむなしく、やがて空高くどこかへ飛んでいってしまった。

 時間帯が悪いのか、蒸し暑い曇り空なのか、この場所からトンボの気配がなくなった。しかたがないので撤収、の前に、せっかくだから反対方向の干潟に向かう。

干潟隣接の淡水池。
野鳥観察建てや。

遠くには数多くの野鳥がいる。手前の干潟は・・・カニだらけ。


 2012年夏、初日のトンボ撮りは消化不良に終わったが、東京の同じ大田区にもこんなのどかな所があったんだなあ、と癒された。


[本日の成果]
ギンヤンマとチョウトンボのすれちがい シャッター速度:1600、絞り:5.6、ISO:1250





練習その2・・・近所の小池


 次の練習場所は、弊社からバイクで1分の、いつもの小池である。ここはいつ来ても数種類のトンボが飛んでいる。

大きなスッポンも住みついているようだ。
子供たちの遊び場でもある。



上空を高速飛行。アングルもピントもまるで合っていない。


近い距離で低空飛行のギンヤンマ。あわててシャッターを押すとこうなる。
 愛用一眼カメラはキヤノンEOS 7D(5D Mark2も使用)で、レンズは望遠系の70〜200mmズームをつけている。狙いは飛行中のトンボ。
 先日の野鳥公園で撮ってお見せした2枚の写真、あれは連写で数十枚撮ったうちの2枚であって、その他ほとんどはピンボケ、特に最初のうちは。
 この小池でも同じで、まあなんといいましょうか、初めはトンボの動きに目とカラダがついてゆけないんですわなあ。
 近頃のカメラのオートフォーカス(自動ピント合わせ)機能は優秀だ。高速で走る新幹線だって、サーキットのレーサーだってこの機能を使えば(少々の腕さえあれば)簡単に撮れる。しかしトンボはそうはゆかない。鉄道やレーサーは、どこから現れてどこに向かうか分かっているが、トンボはどのくらいの距離で、どのように飛んでくるのか、トンボに聞かなきゃ分からんのだ。急旋回なんかしやがるし。しかも被写体が小さい。それゆえオートフォーカス機能は使えず、ピント合わせやその他、全てマニュアル(手動)操作なのである。(※コンパクトカメラでの飛行トンボ撮りは問題外)


 しかし20分ほどで目とカラダがトンボの動きに慣れ、気合いを入れて本気モードに切り換れば、ほ〜れ、ズバピンですわな。。。


[本日の成果]
至近距離、目線高度で飛ぶギンヤンマを流し撮り。 シャッター速度:1600、絞り:9、ISO:1600


 こうしてクソ暑い8月中旬の3日間、朝と夕方、小池にかよい、トンボ撮りの感覚をマスターする。四国のトンボに会う日が待ちどおしい。






































 トンボのれん・・・・・実は2011年の夏に私が撮った赤トンボを私がイラスト化したもの。それは、、、“小池の赤トンボ”なのである。
 なお、これを掛けた家庭は、家族全員が前向きな人生を送れることになる・・・きっと。
[※トンボのれんは2012年9月13日より、ほんの少し発売 ]


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