国民宿舎にこれほど立派な浴室があるなんて、そしてその湯の泉質がこれほど素晴らしいなんて思いもしなかった。申し訳ないことだ。
それはまさしく黄金の湯。その湯量は毎分740リットル、もちろん100%の源泉掛け流し。しかもその成分はカラダに良いときている。この宿の近くには、武田信玄と上杉謙信との戦い、川中島の合戦場があり、きっと武将も兵も傷を癒やしに浸かったのだと想像する。
なお、黄金の色は泉質に鉄の成分が入っており、それが酸化して変色するのが主な原因。・・・金は無関係。
そしてこの湯の成分は濃く、誰も浸からずに時間が経つと表面に炭酸カルシウムの被膜結晶ができる(写真左下)。もちろんこれを取り除いてから湯船は解放されるのだが、なんとも幻想的な景観だ。 |