文:三橋弘行 写真:杉本圭 取材日:2016年10月5・6日
[ モーターサイクリスト誌連載 2017年 1月号]





おんせん県おおいた≠ニ言われるほど温泉地が多い大分県、その中心的存在が別府温泉郷であろう。その温泉湧出量は毎分12万7544リットル、とんでもない量だ。
さて、カミさんを乗せて別府市内を走る。適当に走ってもどこかの温泉に当たる。それはそうだろう、源泉本数がおよそ2300本もあるのだから。

鉄輪(かんなわ)温泉、市営の鉄輪蒸し風呂。

鉄輪温泉の街中は温泉蒸気だらけ。

明礬(みょうばん)温泉の市営共同浴場。なんと無料!




今回は連載初の立ち寄り入浴巡りを楽しむことにする。しかしその施設は約140軒もあるので、別府八湯と言われる市内の温泉地、その中の個性的なにごり湯に絞り込む。それもほんの一部だが。

別府市営の別府海浜砂湯。目の前の別府湾を望みながら天然のサウナ状態。

左は別府健康健康保養ランドの泥湯。竹1本の仕切りはあるが混浴と言えよう。
右の二つの湯は、夢幻の里 春夏秋冬。やや青みのある乳白系の湯。

昭和13年建築のレトロな竹瓦(たけがわら))温泉。別府市営、100円だ。


以上は市内の「別府八湯」のなかの、ほんの一部の代表的な温泉施設である。まだまだ浸かりたい湯はたくさんあるが、たった1泊2日の滞在では無理がある。この程度では「別府の湯に浸かってきた」とは、とても言えないレベルだ。別府温泉は奥が深い、深すぎる。

[ 別府温泉郷の湯]
別府温泉郷はさまざまな泉質があり、掲載しきれません。あしからずご了承ください。(怠慢ですかな・・・)
取材日:2016年10月5・6日




海産物の豊富な別府湾に面しているので、もちろんサカナは美味い。しかし取材日の前日が台風通過と運がなく、残念ながら名産品は食べていない。代わりに、といっては失礼だが「プリン」を紹介しよう。
別府には地獄めぐりがある。そのなかの明礬(みょうばん)温泉にある岡本屋売店の「地獄蒸しプリン」。その名の印象に反して、旨い! ぜひ立ち寄って賞味を。。。





別府市内には、あまりにも多くの共同浴場があり、全体を把握していない。市営で分かったのは、その入浴料金がたいていは100円、もしくは無料ということだけ。
別府に行くなら、迷うことなく市営の竹瓦(たけがわら)温泉へ。極上の湯に浸かり、そのアンティークな木造の館内で飲むコーヒー牛乳が、旨すぎるのだ。


別府市の公式市営温泉ページHP >>




※当ページの湯船掲載は、各温泉施設さん、および別府市観光課さんに許可を得て送信しております。



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