長野県天狗温泉浅間山荘にて:馬はもちろん借り物





「F」といえば、ベテランバイク乗りならCB750-F(またはCB900-F)を真っ先に思い浮かべることであろう。1979年に発売され、筆者も5年ほど乗っていたが、なぜ手放したのか悔いが残る名車。今見ても、そのスタイルは美しく新鮮に映るのである。

また、航空ファンにとっての「F」は米軍の戦闘機であろう。それはファイターの頭文字をとった「F」、筆者は戦闘機ファンではないけれど、F-15やF-35、F-22もそれはそれはカッコいいと思うわけです。


写真は2020年5月、東京大田区の弊社真上に飛んで来たブルーインパルス。コロナ禍で懸命に頑張っている病院のスタッフにエールを贈る為という泣かせる演出だった。これには男だけでなく、女性や子供まで感動して見上げていたのを思い出す。ちなみにこの自衛隊機は、初代のF-86から現在3代目のT-4に代わっている。
・・・ブルーインパルス、それにしてもいいですねえ。






F-88と印伝トンボ財布


数あるフライトジャケットの中で、ペアスロープが手本としたものは第2次世界大戦時の米国陸軍航空隊の「A-2 フライトジャケット」、そして米国海軍航空隊の「G-1 フライトジャケット」、その二つを参考にして作り上げたのである。
では簡単に「A-2」「G-1」の特徴をご説明。

A-2 米国陸軍航空隊の仕様。肩に階級章用の帯(肩章)があり、フロントポケットには手を温めるウォームポケットはついていない。映画「大脱走」の主役、スティーブ マックイーンが着ていた革ジャンといえば心当たりも。
G-1 米国海軍航空隊の仕様。防寒対策でエリに羊のムートンボアを装着。背にはアクションプリーツ(弊社G-310D・F-22 etc同様)が付いている。映画「トップ・ガン」でトム クルーズが着ていた革ジャン。
※A-2、G-1 共に、ソデ・スソはニット仕様




ペアスロープのフライトジャケットの初代は、1987年に発売した「R-55」。「F」の品番はまだ付けてはいない。

写真(2006年)は筆者が着るR-55。肩章が付いており、アクションプリーツ仕様ではないからA-2タイプにも見えるが、ウォームポケット付きでエリムートンボア仕様(外している状態)はG-1タイプのよう。そしてどちらにも共通していないのが耐久性を考慮したソデ革、スソ革シャーリング仕様。A-2とG-1を参考にしながら、さらにはペアスロープならではの防寒ライナー仕様ともしている。フライトジャケット系ではあるが、そのアレンジから「F」ではなく「R」を頭につけたのだと察します。(他人事みたいですが・・・)


R-55 (1987年) R-56 (1988年)
フライトジャケット系の初代はソデ・スソも牛革。エリのボアは羊のムートン製。当時でも高価なため、一般にアクリルムートンが大半だったが、弊社は本物を選択。この頃から防寒ライナー仕様となる。 1988年にはソデ・スソをニット仕様としたR-56を追加。さらに本体革を羊革として、よち着心地の良さを求めた。しかし羊革は牛革に比べて強度は劣るので、ライディングモデルではない。

やがて1990年代の半ばに入り、ペアスロープの革製フライトジャケットは「R」から「F」の頭文字に変わり、フライトジャケット本来の姿であるソデ・スソニット仕様の「F-58」が先陣を切って発売。


しかしニット仕様の耐久性に不安がある方々のために、フライトジャケット初代のR-55のオール牛革製とした「F-88」が1998年に登場。そして現在に至るのです。

F-88にも牛革・馬革・鹿革と3種あります。どれが「一番!」ということはないでしょう。それぞれに特徴があるのです。

 ・・・ではF-88をご案内しましょう。








1990年後半より作り続けている定番フライトジャケット。牛革でのしっかりとした作りの信頼性が高い一着。カラーセレクトオーダーでの「ガンメタリック」カラーも粋!
F-88 ・・・耐久性ある牛革基本タイプ
■QUALITY:1.15mm厚ステア牛革 ■カラー:ブラック、ブラウン ■サイズ:S~3L
■価格:¥125,000(税込¥137,500)~サイズ別
※量産していない為、受注生産の場合があります。
F-88 詳細ページへ >>







信州鹿革・・・その優しい着心地には頭が下がる。なおかつ優れた強度と耐久性を兼ね備えているのだから申し分ない。1着に高価な鹿革を8~9頭分を使う贅沢なフライトジャケットである。
F-88D ・・・強いスタイル、優しい着心地
■QUALITY:1.3mm厚信州鹿 ■カラー:ブラック、ブラウン ■サイズ:S~3L
■価格:¥195,000(税込¥214,500)~サイズ別 
受注生産
※野生ならではの小さなキズが製品のどこかにはあります。ご了承ください。
※製作は鹿革の入手状況になります。(たま~に製作)
F-88D 詳細ページへ >>



[F-58型ニットタイプも各革で受注生産]
本来の米陸軍海軍の各航空隊のフライトジャケットは、ソデ・スソがニットタイプ。オール革の耐久性にはかなわぬものの着心地は良好。なお、通常の愛用でのこの高品質ニットの耐久性は15~20年。破損しても弊社工房でニット交換可能なのでご安心を。







革のフライトジャケット誕生から数年後の1990年代半ばには、化学繊維製フライトジャケットも販売開始。当初は「F-20」。これは20世紀を意味し、21世紀に入った2001年には「F-21」、そして近年は22世紀ではないものの「F-22」としており、今まで多種多様な化学繊維を使い、作る側のほうがそれを楽しんでいるようなものかも。なお、秋に発売するウェアで背にPAIR SLOPEロゴ刺しゅうを入れるのは、フライトジャケットのみです。これも遊び心。
F-22SEは、一般ナイロン繊維の数倍の耐久性と耐水性を合わせ持つコーデュラ製。そして袖のニットは弊社革ジャン用と少々オーバークオリティーの奮発。
■QUALITY:コーデュラ
■カラー:アースブラウン、シルバー、ワインレッド ■サイズ:M~3L
■価格:¥38,000 税別
 ※限定生産品
F-22SE 詳細ページへ >>




[ 革製品のサイズ選びサイズオーダー インフォメーション ]
[サイズ選び]
フィット感のあるウェアではありません。好みもありますが、あえてユル目を選ぶ必要はないと思われます。
[サイズオーダー]・・・革製品
そで丈・着丈・ウエスト等のサイズオーダーが可能です。ご来店をお薦めします(通販は限界があります)。価格:税込22,000円増しより。
[カラーセレクトオーダー]・・・革製品
牛革は12色、馬革は4色、糸の色も変更できます。価格:税込22,000円増しより。(※革は、季節によって在庫のない色もあります)




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