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20世紀末、1990年代は各二輪メーカーが一般市販車の最高速度を競っていた。まだ日本の高速道路の二輪制限速度が80km/hの時代だが、販売されていた逆輸入車は、その3倍の速度が簡単に出せる。いや、出してはいけないのだが、2倍程度なら多くのバイク乗りは出していた(ような気がする)。
そうなると風圧に負けない革ジャンの要望が増え、弊社は当時のハイパワーバイク、カワサキZZR 1100を購入し、既存の革ジャン(STP系)に改良を加える。しかし現実に200km/h以上出す方々(筆者も)に満足が得られたかどうか疑問は残ったままだった。
そうこうしているうちにも高速マシンは益々過激に進化。ブラックバード(ホンダ)、隼(スズキ)、そして2000年にはカワサキが実測で300km/hを出せるZX-12Rを発売。こうなると信頼できる超高速対応革ジャンを作らねばならないと決意し、まったく新規の革ジャンモデルを製作開始。それが「G-310D」である。そして同時にZX-12Rを購入(左写真はZX-12RとG-310Dを着ている筆者)。
「超高速対応革ジャン」と謳うからには、実際に何度も超高速を出していたわけで、メーター読みではあるが330km/hまでは確認している。どこで? と聞かれても困るけど、ちゃんとおカネをお支払いしての道路である。 |
どうです、カッコいい後ろ姿でしょう、、、。
こうして2000年、ハイパワーバイクを愛車に持つ皆さまの為に頑張って超高速モデル「 G-310D」を無事に完成させ、数度の改良を重ねながら現在に至る。
あの頃のように、200km/h、ましてや300km/h出す勇者は(たぶん)おられないと思う。ならば超高速モデルは必要なしか・・・いや、そうではなかろう。
2020年現在、新東名高速道路や東北自動車道の一部区間の最高速度は120km/hになっている。ということは少なからず130km/hで巡行していることも多く、その速度では涼しい顔して快適に走れるのである、G-310Dは。
ちなみに「G-310D」の品名由来には由緒正しいワケがある。 |
G |
グランツーリスモ(イタリア語)、グランドツーリング(英語)、快適に長距離高速移動できるマシンの頭模擬を引用。 |
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310 |
想定する許容最高速度の数字。とはいえこの速度は暴力的な風圧の為、快適に走れる、という意味ではない。 |
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D |
Danger (デンジャー)のD。極めて「危険」な速度域まで対応できるが、自重してくださいな、といった意味も込めて。 |
1. |
フィット感を得るため、各サイズともに標準体型を基準としている。なお限界はあるが、少しくらいのオーバーならサイズオーダーで製作することは可能。 |
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2. |
他のラインナップ革ジャンと比べて、ライディング姿勢を優先した作りとパッドの強化。よって街着には適さない。(フロントファスナーを開けて歩けばよいが) |
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3. |
ゆるめに作っていないので、防寒の為にインナーの重ね着はできない。冬はオプションの防寒サンステートライナーに頼ってもらうしかないだろう。 |
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前傾ライディングポジションに。 |
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近ごろはネイキッドオンリー。 |
スーパースポーツバイクのようなライディングポジションでも、無理のない着心地を得られる。前丈短め、背丈長めのキレイなシルエット。腕の付け根の背後アクションプリーツで、ストレスなく腕を前に。 |
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歳のせいかスーパースポーツには乗らなくなった筆者。ネイキッドバイクこそ、もろに風圧の影響を受けるので、高速道路多用の旅は、もっぱらG-310D。2000年から、かれこれ20年以上愛用。 |
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後ろ姿のカッコよさ・・・もちろんこれも重要な見せどころではあるけれど、両肩下方のくり抜きブランドマークもご覧頂きたい。
ペアスロープの革ジャンは、スタジャンや季節限定品以外で、表革にPAIR SLOPE マークを付けているものはない。しかしG-310Dは例外。たった40mm程度の小さなマークではあるけど、ここに夫婦坂工房の縫製技術が集約されている、といっても過言ではない。 |
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拡大画像:革のフチを返し、端と1mmのすき間を開けて、糸を2周させる。その針は1周目とまったく同じ針孔に通す。ジャケット全体でも、この縫製作業がもっとも神経を使う。コストダウンとは無縁の手間だが、これがG-310Dの思い入れ。 |
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※この写真のみ筆者ではありません。“俺の銭湯”著者、武蔵小山温泉清水湯の旦那。群馬県法師温泉長寿館にて。 |
裏地カラーは、革ジャン全アイテムの中で唯一のイエロー。警戒色を表しているが、着用状況では見えず、気分的な存在。
なお、肩・ヒジにアウトバッドのない「G-300D」も受注生産ラインナップ。 |
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■QUALITY:1.15mm厚ステア牛革 着脱式10mm厚フェルトセキツイパッド装備
■カラー:ブラック ■サイズ:S~3L
■価格:¥135,000(税込¥148,500)~サイズ別
※量産していない為、受注生産の場合が多くなります。 |
G-300D/310D 詳細ページへ >> |
[ サイズ選び & サイズオーダー インフォメーション ] |
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[サイズ選び]
好みはあろうが、この革ジャンではフィット感のあるサイズを選びましょう。故意にユル目を選べば、本来の高速走行で威力を発揮できません。
[サイズオーダー]
標準体型を基準としているG-310D。その標準体型を「BMI指数」という大人向けの計算方法でご自分の体形を確認してください。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
BMIではこの数値が「18.5~25」を標準体型としてますが、けっこうなブレがあるので、弊社のG-310Dの基準は「20~24」と考えます。
たとえば、体重65kg・身長170cm(1.7m)なら、22.49。中心の「22」に近ければ、まず問題ないことでしょう。約20から下、約24から上の数値なら、既製品を基本としたサイズオーダーになると考えられます。
※ただし「18.0以下、26以上の数字」は、サイズオーダー製作が難しくなります。 |
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