写真の日付記録によると、銀座で雑談したあの晩から2週間後、バイクに革材料を持って東京都足立区にあるリーガルコーポレーション(以下リーガルCo.)本社に初めて訪問している。
あの雑談で何をどう話したか忘れてしまったが、なぜか革を持参しているということは、試作を開始!、となったらしい。(他人事で申し訳ない。ほんとに忘れてしまったのだ) 憶えているのは、弊社の革材料を使うのか、リーガルCo.のを使うのかの打ち合わせと記憶している。
本社でも銀座の晩と同じメンバー。ただし単車オヤヂ氏はいない。打ち合わせの主導権を握るのは、酒の席など断り、ひとり帰ってしまう、あの冷静かつクールな企画担当“花田”氏である。
酒というのは、呑み過ぎは良くないが、初対面でも相手の性格や考え方が分かる。アルコールが手伝ってホンネがチラリと出てくるからである。まあ、仕事の昼間と呑んでる夜とでは、まったく性格の異なる人はいるが、 「やりにくいなあ、何を考えているのか分からない人」これが花田氏に対する私の第一印象であった。
あらかじめ誤解のないよう申し上げよう。「やりにくい」と言ったが、世に言う「いやな人」ではない。個人の、そして会社のプライドをもしっかりと持ち、とにかく一生懸命な人なのである。私とて会社の歴史や規模こそ大きく引き離されているが、プライドでは負けられない。そこが私とぶつかる。
そして花田氏はインダストリアルデザイン出身(立体)、私はグラフィックデザイン(平面)出身、そこにもぶつかる原因がある。
そんなわけで試作品作りの打ち合わせは、これダメ、あれダメ、それ無理、あれ不可、、、そんな会話ばっかりで進む。いや、ちっとも進まないか。 |
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2006年12月、最初の本社訪問。東京都の南、大田区のペアスロープから、北に位置する足立区の本社まで、首都高を使って30分。250のスクーターで革材料を運ぶ。
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2回目の訪問。荷物がない時は大型バイクで。 ・・・この日、リーガルCo.敷地内の一般公開されていない“100周年記念館”を特別に見学させていただく。昔の靴や資料、REGALの懐かしいノベルティーなどが豊富に展示。
実はその記念館、撮影許可を頂いている。そんな素晴らしい数々の資料、HP掲載許可は確認していないが、機会があればお見せしたいものである。 |
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[株式会社 リーガル コーポレーション]
明治35年(1902年) 日本製靴株式会社として創業し、平成2年(1990年)現在の社名に変更、およそ100年強の靴作りの歴史を歩んでいる。 |
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