昨年誕生した但馬の和牛で作られた「屋島セミロング」と、同じく昨年からペアスロープの定番に組み込まれた「SG-7」。
 いずれも頑丈な一枚の牛革、同一基本パターンで作られたモデルです。
 まだ風の冷たい3月〜4月から、初冬まで長い期間使えるこれら二つのツーリンググローブ、「どっちを選んでみましょうか?」。

屋島
セミロング


但馬和牛を用いた、希少な純国産グローブ。
SG-7

装着されるパッドが特徴的な硬派なイメージのグローブ。


(屋島神社の竹林で撮影)


[ 似ている(同じ)ところ ]

●基本パターン
 指先を袋状に縫い、レバーやハンドルに当たる部分の縫い目がほとんど無いガンカットを採用しています。

●鞣し(なめし)
 姫路の鞣し職人が手間暇かけて、グローブ専用に加工します。クロムとタンニンの混合鞣しをし、オイル分をたっぷり含ませることで、独特の風合いが出るようにしています。
 他社のグローブをお使いなら、使いはじめは少し「硬い」と感じることがあるかもしれません。でも使うにつれて革の繊維がほぐれ、しっかりとした装着感と強度は残しつつ、手の形に合わせ柔らかくなっていきます。



[ 異なるところ ]

●但馬和牛と北米産牛革
 酪農家によって丁寧に育てられた但馬和牛の皮革と、何千・何万枚もの牛革から上位にセレクトされたものだけから選ばれたステア牛革。いずれも甲乙付けがたいのですが、育ちの違いが革に表れることも・・・。

●甲パッドとベルト
 SG-7の手の甲側には、1枚でも頑丈な牛革を更に重ねて、2枚重ねとしています。小指には縫製部を守るアテ革が、指先まで続いています。これまでレーシング系のカップの付いたグローブをお使いなら、SG-7の方が違和感が少ないかもしれません(逆に言うと初期段階は少し硬いです)。
 対して「屋島」は、操作を妨げることのないソフトなフィット感が魅力です。手を入れて握ると、革の横幅が伸びていく感じが味わえます。

 ベルトはお好みで。「付いている方が疲れない・・・」「安全である・・・」という方もいらっしゃいますが、「脱着が面倒だ・・・」なんて方も。



(エンジンフィンには、グローブを接触させない方が良いでしょう。)

●丈の長さ
 細かなことですが、「屋島セミロング」の方が若干裾が長くなっています(1cm強)。ただしいずれにしてもジャケットとの相性は問題無いと思われます(上の写真参照)。


 同じメーカーの同じ3シーズン用であり、同じパターンで作られたグローブでありながらも、持たせた個性は違っています。ライディングスタイルと相性の良さそうな方を選んでみて下さい。



 屋島セミロング
 カラー:アンティークブラウン
 サイズ:S〜LL
 価格:¥12.500
 SG-7
 カラー:ブラック、キャメル
 サイズ:M〜LL
 価格:¥11.000




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