四国工房の大ベテラン縫製職人である”おばあさん”は、徳島県鳴門市のご出身。
工房から鳴門市へは、そんなに遠くない距離なんですが、実は・・・県境をはさんだ向こうとこっちでは食文化が大きく違い、いつも論争の種になります。例えば正月のお雑煮の具に「何を入れる?」とかで・・・(さぬきはあん餅を入れたりします)。
特にいつも言い争いになるのが、うどんの麺について。さぬき生まれの親方(おばあさんの子ども)は、シコシコとした”コシ”のある麺が好きなのですが、おばあさんはそうでもない様子。「かたいうどんは、好きやないわぁ」てな具合。
それで鳴門にあるうどんの店の話になるのですが、
「のどごしでとろける・・・」
「細くて短くて不揃い・・・」
そんなさぬきの常識ではありえない麺が、鳴門のうどん店では出てくるらしいのです。
そう言われると、どんなもんか食べてみたくなって、早速鳴門へ出かけてみることにしたのです。
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