この猟は、飼い慣らしたアヒルを利用するのですが、今現在、鴨場が残るのは、ここ栗林公園の他に、千葉や埼玉などにある宮内庁管轄の鴨場が残るのみ。そういえばテレビで皇族の方々が、外国の賓客を招いて鴨猟をしているのを見たことがあります。
それは、食べるための「猟」というよりは、自然とたわむれる「遊び」のたぐいだったのかもしれません。
さて、今回の目的は、冒頭の大臣が食べたいとおっしゃる「鴨鍋」。おじゃまするのは、栗林公園からほど近い繁華街の中にある「銀波亭」という鴨専門の料理屋です。
ここで使う鴨の肉は、さすがに県内産だけとはいかないらしく、日本各地から鴨を集めてくるそうです。
一般的な話ですが、散弾で打ち落とした物は、血が回って味が落ちるそうですが、鴨料理には生け捕りにしたものが良いらしい・・・のです(殿様の遊びにも一理有りといったところです)。
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