武市半平太像の前で



すっかり更新が滞っていたこの一日二輪旅。「もう辞めた?」とご心配の方、お待たせしました。約一年ぶりの復活です。今回訪問するのは土佐高知。もうおわかりですね。僕も大河ドラマにすっかりハマっているのです。


 2009年の9月にオープンした四国高松にある、工房兼ショップの屋島工房。開店以来、物づくりをしている私たちと、お客様とを結びつける場所として、多くの方にご愛顧いただいております。ハイ。

 工房では、月〜木はグローブの生産。金土日はお店を開く。というパターンをとっていて、かなり変則的な営業なんですが、毎日開けていたら体一つじゃ足りないので、あえてこんなワガママを許していただいている・・・という状況なんです。
 

 ちょうど、工房の立ち上げが決まった昨年4月頃から、極端に忙しくなったものですから、「一日二輪旅」の更新が滞った・・・というワケなんです。苦しい言い訳ですが、楽しみにしていた方(っていないか?)、ゴメンナサイ。

 さて、今回は1年ぶりのソロツーリング。そして訪れるのは土佐。そう今話題の大河ドラマ「龍馬伝」を見て、龍馬の生まれ育った町にどうしても行きたくなったのです。
 まあ、いずれペアスロープのツーリング隊も土佐にやってくるでしょうから、下見もかねて、ツーリングでもいたしましょうか・・・と相成ったわけです。

  

 高知では、「龍馬伝」のTV放送にあわせて「土佐・龍馬であい博」というミニ博覧会が開かれています。
 
 それに合わせるかのように、高知の町では龍馬で大変盛り上がっています。どこに言ってもポスターやのぼりには、「龍馬」の文字だらけ。もちろんその盛り上がり方は、数年前の「功名が辻」以上。
 まあ、高知県民の「龍馬好き」は大河ドラマが始まる前からも、その気配はあったのですが。


「高知龍馬空港」と改名する潔さ・・・。

 そしてアチコチに龍馬の人形や銅像があるのです。

紙粘土と砂? で作った龍馬。高知駅前の土産物などを販売している「とさてらす」にて。

座敷に佇む実物大人形の龍馬。高知市立龍馬の生まれたまち記念館にて。

銅像となった龍馬。でもちょっと作りがデコボコした感じ・・・。同じく龍馬の生まれたまた記念館にて。

かなりリアルなろう人形の龍馬。こちらは高知県立坂本龍馬記念館。

銅像?石像? の龍馬。ほぼ実物大。こちらも高知県立坂本龍馬記念館。

そしてこちらが、最も有名な桂浜の坂本龍馬像。リアルさが違いますね。お顔立ちも凛々しいのでした。

 高知市内では、駅前に「龍馬であい博」のパビリオンがあり、生家近くには、市立の「生まれたまち記念館」。桂浜には、県立の「龍馬記念館」があります。
 そしてその桂浜には、最も有名な銅像がありまして、ちょっと郊外に足を伸ばせば「龍馬歴史館」というろう人形館も(今回行けませんでしたが・・・)

 龍馬がらみの館は、けっこう乱立状態なのです。展示も少しカブリ気味。でも何度見ても楽しいので致し方ないか(笑)。

 それだけじゃなくてこんな所にも行ってきました。


龍馬生誕の地。高知の大通り、ビルの間にあります。書は吉田茂元総理によるもの。

龍馬の本家は、城下町有数の商家です。その才谷屋のあった場所は、今同じ名前の喫茶店に・・・。

大泉洋が演じる饅頭屋近藤長次郎の家の跡。後に龍馬とともに神戸海軍操練所で航海術を学ぶことに。

平井収二郎というよりは、妹の加尾の方が気になります。本物の加尾が、完璧な高知弁(当たり前か)で演じる広末涼子のようであって欲しいと願うのは、男性諸氏同じ意見かと・・・。


 ドラマ「龍馬伝」の中で、主人公の龍馬の脇を固める友だちたちも個性的。「絶対に友だちいないだろう」という役回りなのに、何故か憎めない後の三菱財閥の礎を築く、香川照之演じる岩崎弥太郎。
 熱い志で攘夷につきすすむ武市半平太。融通の効かない生真面目さと目の奥に潜む優しさがある・・・という役に、大森南朋がハマっている気がします。

 彼らにも会いにいかなきゃ!

安芸市の公園の一角にある弥太郎の像。ずいぶん恰幅のいい姿になっています。

横浪三里のパーキングにある武市半平太像。ここバイクで良く来るのに、
どんな偉人なのか今まで全く知らなかったのです。

 
今日は、言ってみれば単なる龍馬絡みの記念館とか名所旧跡巡りとなりました。高校で学んだ歴史教科書では、弥太郎も半平太も、出てきてたった一行の解説があるか無いかぐらい。それでは何の興味もわかないし、彼らがどんな歴史人物なのか知る由も無かったのです。


土佐勤王党の同志を記した石版。9番目に龍馬の名前が。
写真の影は半平太の石像。


 でも、こうやって大河ドラマで取り上げられると、がぜんそんな石碑や銅像を巡る旅でも楽しくなるのです。「そこであの場面が繰り広げられていたのか?」なんて考えると・・・妄想は広がるばかりなのです。

 幕末を巡る高知の旅・・・ぜひおすすめです。
 次は、高知西部行って「脱藩の道を行く旅」とでもしましょうか(笑)。
 ついでにジョン万次郎像でも、見てこようっと。

「あの海の向こうに想いを馳せる・・・」ことができたのは
この海があったからでしょうか? 瀬戸内に住む讃岐人じゃ無理?


おまけその1・・・たったひとりでツーリングにでかけると、お土産の一つも買わないと家族の機嫌も取れないものなんです。

子どもたちには、土佐名物のサツマイモチップスと芋けんぴ。かなりの量なんですが、一日で売り切れに。

奥様には、ふと訪れた漁港で漁師さんから買ったカラフルな長太郎貝。刺身と網焼きで食べました。旨いです。1kg1200円也。

おまけその2・・・龍馬コスプレをして記念写真。和装なのにブーツを履いているところは忠実に再現。

仲間でコスプレすると、そりゃ楽しいのでしょうが、
一人でやっていると恥ずかしいものがあります。。

続編は、またTVドラマの物語が進んでから・・・。




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