四国カルスト


屋島工房では、定期的にお客様とツーリングへ出かけています。四国やその周辺に出かけることが多いのですが、地元のライダーにとっていちばんの人気コースと言えるのが、四国カルストと石鎚山。今年の春と夏のツーリングは、あえて基本中の基本に戻り、この定番コースに挑んできました。



 お店では、よくお客さんとツーリングの話になります。〇〇へ行ったとか、〇〇は美味しかったとか。僕も四国の中なら、たいてい行ったことがあるので、店内で旅の話が盛り上がることも多いです。

 でも、意外や地元に住んでいる人でも、カルストや石鎚に行ったことが無い人も多いのが現実。

 だからそんな今こそ、あえて四国ツーリングの「聖地」とも言える所を巡ってみようと思ったです。僕が道先案内人となって(^^)。




 2012年 春のツーリング 目的地 四国カルスト (2012.5.6)

 春のツーリングの目的地は、高知県の南西部、四国カルスト。
 昔(といっても20年くらい前)は、「カルストに行く・・・」っていうと1泊を考えなけりゃならない、高松からとっても遠い所だったのですが、今や高速道路の後進地である四国も、だんだんと延伸していますので、こちらのコースも余裕の日帰り圏内になりました。

 ツーリングのルートは、高速で高知道の須崎まで行って、そこからR197を北上します。
 当日、出発こそ小雨が降っていたのですが、高知へ近づくにつれだんだんと青空に。前日まで「雨男復活か・・・(^^)」なんて友人から冷やかされ、ヤキモキしていたのですが、そんな心配はご無用でした。

 5月6日は、ゴールデンウィークの最終日。みなさん家族サービスも無事終了したようで、最後の一日はツーリングに出かけることを許された人も多かったみたいです・・・。
 
参加台数は何と屋島工房ツーリング最多の20台。
ずら〜っと隊列が伸びて、先頭が延々と先になってしまい、
ついに「走れ・止まれ」のコントロールが効かなくなりました。

だもんで・・・今回からついにヘルメットに付けるインカムを導入しました。
これ、複数台で走る時には必需品ですね。
音楽も聴けるし、ケータイにも出れるし・・・。
時代の進化ってスゴイ。


 R197から分岐して、カルストへ向かう東津野城川林道へ。ここは、四国でも指折りのワインディング。
 御行儀よく走るのもいいですが、みんなウズウズしていたので、ここだけは、隊列を解いてフリーで走ってもらいました。
 小排気量のバイクは、一団となってのんびりと登りました。

頂上の天狗高原の駐車場では、
それまで初対面の人も多くて、何となくよそよそしかった雰囲気も、
ワインディングの走りなんかで意気投合した人も多く、
自然と仲良くなって、和気あいあいと盛り上がったのでした。
(大人げない爆走自慢もあったりして・・・(^^))

みんないい大人なんだから、安全運転で行きましょうね。


四国カルストは、ご覧のような石灰岩が露出した地形。
山口の秋吉台と並ぶ、日本三大カルストの一つです。

周辺は、牛が放牧されていて、四方八方とっても見晴らしが良い所です。
ここに来ると、いつも「心洗われる」気分になるのは、僕だけでしょうか?


カルストからは、ご覧のような風景が広がります。
かなり山深い所でして、その昔は坂本龍馬が脱藩に選んだルートです。
これまでは、ブラインドコーナー連続のせまい道ばかりだったのですが
今回のルートならバイクでも走りやすく、道路もここ数年改良が進んでいるようです。


この日のツーリングでは、カルストを北に降りて、
R440→R33→R439→R194
と四国山中を走り抜けて、愛媛県西条に抜けるコースをとりました。

カルストへ行くのが初めての人は、こういうはずです。
「四国の山中って、こんなに山深いって知らなかった・・・」って。
結構走り応えのあるルートでした。

「タイヤが横から減ってくる・・・。」という名言をはいた僕の友人もおりました(^^)。

一日中ワインディングロードを駆け巡って、家路につきました。



 2012年 夏のツーリング 目的地 石鎚山 (2012.7.16)

 夏のツーリングの目的地は、愛媛県の石鎚山。標高1892mの西日本最高峰へ向かいます。
 頂上へ向かう登山口の一つである土小屋が目的地なんですが、バイク乗りにとって魅力なのは、そこへ続く石鎚スカイラインと、そこから尾根伝いに西に続く高知県の瓶ヶ森林道です。林道といっても観光林道なので、もちろん完全舗装です。

 四国のツーリングでは、山中に入ると迂回路なしの通行止めや、長時間の時間規制がよくあります。ツーリングの前に、各県のHPで確認しておくと良いでしょう(台風とかの後は、主要道路以外は、よく通行止めになりますので要注意です)。

 7月16日は、前日まで雨が降るかどうかわからない微妙な天気でした。梅雨前線が、日本海側に居座り、天気予報も「曇」・・・とどっちに転んでも良さそうな予想(T_T)。
 しかし、日頃の行いが良いのか、愛媛に着くと何と青空が広がっているではないですか(^^)。


 今回は、松山道川内インターから、南へ降りていき、R494の黒森峠を通ります。国道なんですが、ご覧のとおり1車線のクネクネ道が延々と続きます。

R494から、面河渓を通って、石鎚スカイラインを登りました。
天気レーダーによると、天候は南からの湿った空気が入っていて、
われわれの通る、山の尾根方向には、雨雲があるとの事。

でもここまで来ると、引き返すわけにはいきません。
「カッパを着る所まで行こう・・・」


石鎚スカイラインから続く瓶ヶ森林道は、ご覧のとおり雲の中。
視界も数メートルだったのですが、大粒の雨には降られることなく、
レインウエアを出すことはありませんでした。。

 ちなみに、ちょっと視界が開けると右のような景色が広がります。ちょうど山頂付近の崖を、横一文字に切り開いた道路です。晴れていれば絶景なんですがね・・・。

当日の予定では、晴れていれば更に南へ南下して、
早明浦ダムのダムサイトを通って、
大豊インターに抜けるコースを考えていたのですが、
レーダーによると、南の天候が悪そうでしたので、
急遽行き先を転換。今治へ向かうことにしました。

目的は、なんと名物店の「かき氷!」

山の上は涼しかったのですが、降りるにつれて気温がどんどん上昇。
うすら寒かった気候も、次第に夏モードに。


 案の定、瀬戸内は晴れ。晴れは良いのですが、
極端に気温が上がって「暑いというか痛い・・・」。

どうやら、この日から季節は梅雨から夏に移ったようで、
翌日には梅雨明け宣言がありました。

ちなみに、今回の参加台数は10台。
これぐらいの台数が、本当いうと走りやすいです。
全体も把握しやすいですしね。

四国の道路って、山中のクネクネ道は多いのですが、
見通しが効かない所も多く、なんとなく走り疲れてストレスも逆にたまる〜ってことにも。
カルストと石鎚山は、晴れていれば、見通しも良く眺め最高の所です。
だからこそ、ライダーが集まる「聖地」なのかもしれませんね。

季節によって風景は違うので、また来ようと思います。
(ちなみに、カルストも石鎚も、走れるのは11月ぐらいまで。冬季は閉鎖になります。)




ツーリングでの食

走るばかりがツーリングの楽しみじゃありません。食べる方もみなさんご期待かと。なるべく美味しい物、珍しい物をいただるよう、ツーリングの前には下調べをします。


カルストツーリングでは、同行のYさんご推薦の、R197沿いの津野町にある山賊茶屋さんに。串刺しでワイルドに食べる焼き鳥定食を頂きました。その他にアメゴ定食もあります。みなさん、そのボリュームに大満足(^^)。値段もお手頃。


石鎚ツーリングでは、あまりに暑いので今治でかき氷を食べることに。有名な登泉堂という和菓子屋さんに向かいました。ここのかき氷は、ミツに本物のイチゴをすりつぶしたジャム状のミツがかかっています。

あまりにも、美味しいので観光客の並ぶ有名店でありまして、当日は45分間も炎天下並びました。しかし待つ甲斐あり。その美味さって・・・(^^)。






そして恒例の記念写真



上・四国カルスト 下・石鎚山土小屋
まあ、このサイトで集合写真をご紹介することは、
ほとんど無いのですが
なんだかんだ言って、ツーリングをするのは、
やはり「楽しい」から。自然とみんな笑顔に(^^)。
ご参加のみなさま、お疲れ様でした。




上の写真をご覧になってわかるとおり、
年齢・性別、そして職業はみんなバラバラ。
乗っているバイクだって、スポーツバイクだけじゃなくて
ハーレーだったり、オフ車だったり、スクーターだったり。

ソロで走るのもいいですが、集団のツーリングも、別の楽しさがあるものです。
バイク屋に集ったり、学校や会社の仲間でツーリングに行くことが少なくなった今、
「手袋屋」に集う仲間で、ツーリングに出かけるのもアリかと・・・。


屋島工房ツーリング、年に四回企画しております。
興味のある方は、ぜひご参加をお待ちしています。


あっそれと、ウチに気を使って、無理にグローブ買わなくていいですから。
お手持ちのグローブでご参加下さい。少しずつグローブをオススメしていきますので(^^)。


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