香川県 高屋神社

秋と冬って、どちらかというとツーリングには向いていない季節。日のある時間は短く、肌寒くなると体は縮こまり、走るのが苦痛になることも。でもね、そんな季節だからこそ、外を走る楽しみもあるというもの。例えば澄んだ空気の景色だったり、各地で味わえる旬の食べ物だったり。道中は厳しいけど、あえて行くわけですよ。この季節に。


2019年 秋のツーリング 目的地 姫路・書写山円教寺 (2019.11.4)





 屋島工房ツーリングは、今回が36回目の開催となりました。

 今回の目的地は姫路。僕は革の仕入れで、タンナー(革職人)さんと打ち合わせのため、再々訪れる場所なのですが、そういえば屋島工房ツーリングの目的地として姫路に行ったことが無かったのです。
 よくよく考えてみると、世界遺産の姫路城はあるし、書写山円教寺という立派な名刹もあるし、豊かな瀬戸内の海の幸もあるでしょう。姫路って見どころたっぷりなのですね。

 屋島工房から姫路へは、ちょうど瀬戸内海を挟んだ海の反対側。瀬戸大橋を通って岡山経由で姫路に行くのも、淡路島を通って姫路に行くのも、距離的にはあまり変わらないのです。ですから、今回は淡路島を通って姫路に行って、岡山を経由して帰ってくる一筆書きルートを選びました。


 朝7時に屋島工房を出発して、途中のSAやインターで仲間を増やしながら、姫路に向かいます。
 明石から第二神明道路、二号線バイパスを経由して、ほぼ一般道を使うことなく姫路に着くことができます。

 当日はご覧のように抜けるような青空が広がる快晴。秋の行楽シーズンとも重なり、姫路城周辺はかなり混み合っていました。

とくに一貫性は無いのですが、個性的なツーリングバイクが揃いました。国産・ドイツ・アメリカなどなど・・・。

明石から西に向かう二号線バイパスも、快適ですね。当日は合計8台の参加になりました。

 午前7時に屋島工房を出発して、各地で待ち合わせをしながら、10時には姫路城に着くことができました。
 姫路城には、南の入り口である大手門前の公園地下に、大きな地下駐車場が有り、有料ですが立派な二輪専用の駐輪場が整備されています。せっかくですので、バイクの人はそちらを利用するのが良いでしょう。もちろん大手門の目の前ですしね・・・。

 姫路城は、秋の行楽シーズン真っ只中でしたが、日本人というよりも外国の方に人気なのでしょう。日本人1に対して外国の方2という割合で賑わっていました。
 もちろん天守閣にも登ったのですが、人人人でごった返しておりまして、ゆっくり見物というわけには行きませんでした。


武将の格好した案内人の方と記念撮影。

そして、姫路城からバイクで数分のところにある定食屋さんに移動。

かどや食堂という小さな定食屋さんにてお昼を取ることになりました。ここは昭和の雰囲気が残る良い感じのお店ですね。ここで食べるは、姫路名物「ひめじおでん」。

見た目は普通のおでんですが、姫路は生姜醤油で食べるのが特徴。あっさりとしていておいしいです。かどや食堂は、姫路おでん発祥の地と言われています。


姫路を出て、少し北に向かうと、書写山円教寺があります。
標高371mという山の上にある寺ですので、麓からロープウェイに乗ります。
円教寺は、天台宗のお寺で、西国三十三所の一つでもあります。



映画ラストサムライのロケ地や、数々の大河ドラマで撮影に使われたそうです。
ロープウエイで登ってからも、結構な距離歩かなきゃならないですが、
荘厳な寺院の雰囲気は格別でした。



姫路城・円教寺でたっぷり時間を使ったせいか、
当初予定していた所を何箇所か省きました。
それでも、室津へ回って岡山に着く頃にはすっかり日暮れになりました。

瀬戸大橋を通って、みなさん無事帰宅できたと思います。
楽しい一日を過ごすことができました。



当日の様子を簡単に動画にしています。御覧ください。


2020年 冬のツーリング 目的地 香川県西部 (2020.2.11)



 屋島工房の冬のツーリングは、いつも2月11日の建国記念の日を予定しています。

 ただ、この頃の気候は毎年厳しく、雪が降らないまでも、最低気温が0℃を下回るようなら、さすがに身の危険を感じ、ツーリングに行くのもためらわれるようになります。

 ここ3年ばかりは、そんな理由もあって、ツーリング直前にキャンセルが続いていたのですが、今年は例年になく温暖な冬になっておりまして、とにかく温かい・・・(手袋屋にとって暖冬は死活問題ですが)。

 でもね、といっても二輪で高知への山越えはこの季節できればしたくないですし、瀬戸大橋を通って県外に出るのも、風が吹くとすぐに二輪の通行止めが出るので、できれば本州にも行きたくない・・・。

 そうなると、残るは県内なんですね。

 意外にも県内のツーリングなんて、あまりにも短かすぎて屋島工房のツーリングでは、行ったことが無かったのです。

 で・・・いろいろ観光情報を調べていたら、僕らの知らない面白そうな所があるんですよ。西讃と呼ばれる三豊市・観音寺市・善通寺市周辺に。

 今回は、あえて県内ですので高速道路を使わないルートにしました。それゆえ125ccの参加もOKに。僕は、日頃の足として使っているKLX125での初参加になりました。



高松からこんぴらさんで有名な、琴平に向かう道路沿いにある道の駅にて待ち合わせをして、
一行は、観音寺・三豊エリアを目指します。

道中は、僕が道案内の予定だったのですが、今回ナビを付けていないので、
果たして道に迷わないか不安だったのですが(意外にもこのあたりは迷いやすい)、
幸いにも地元出身のIさんが来てくれて、先導して頂き助かりました。



KLX125って、リッターバイクと較べると(当然ですが)、
あまりにも遅くて、他のバイクについていけるか不安だったのですが、
意外や意外・・・大丈夫。逆に小回りが効いてずいぶん楽でしたわ。

観音寺市内を見下ろす山の上に、「天空の鳥居」で有名な高屋神社があります。ご覧のとおり絶景ですね。もちろん麓から階段で登れるのですが、バイクの方は林道を経由して山上まで登れます。(観光客が増えてきて林道の混雑が進んでおり、バスによる代替輸送の計画もあります。詳しくは市の観光情報を御覧ください)。

高松から来られたお殿様をもてなすために、地元の人が作り上げた砂絵「銭形」です。これを見ると、お金に不自由しないそう・・・しっかり拝んでおきました。

中世のお城のような雰囲気の豊稔池にも行きました。大正〜昭和にかけての土木技術の粋を集めた、日本でも珍しい形のタムです。

日本のウユニ塩湖とも呼ばれる、「父母が浜」。風の無い干潮時の砂浜で、条件さえ整うと、被写体が水面に反射する写真が撮れます。俗に言うインスタポイントですね。でも、僕らが行った時間は、単なる砂浜でした。



当日は、朝相当冷え込んだのですが、昼になると気温も上がり行楽日和になりました。
ちっちゃな原二ばかりのツーリングも楽しいですね。気負わなくて良いですしね。

仁尾の町では、たこ判を頂きました。大判焼き(今川焼き)の具材が、あんこじゃなくてタコとキャベツになっています。2個食べて400円でお釣りがある・・・素晴らしきコストパフォマンスです。

桜の名所、紫雲出山を経由して、善通寺市に入りました。
陸上自衛隊の駐屯地がある町なのですが、
偕行社という古い建物や、乃木将軍の記念館を訪問しました。



さすがに自衛隊の施設ですので、当たり前のように守衛さんがいらっしゃいまして、
ちょっとピリっとしております。



古い戦車もありまして、自衛隊の皆さまのお仕事の様子を計り知ることができます。



最後にカタパン屋(歯が折れそうなぐらい硬い煎餅)に寄って、
お土産を買おうとしたら、すでに売り切れ・・・(近くの大きな売店で買えました)。

 前後編の二回に分けてツーリングの様子を動画にてレポートしています。御覧ください。






 厳冬期ツーリングも、無事終了することができました。
 地元香川県民でも知らない名所がいっぱいあって、新しい発見になりました。
 特に高屋神社の景色、最高ですね。香川県の新しいツーリングスポットとしておすすめします。



 屋島工房ツーリングは、今後も年四回のペースで続けていきます。

 行く先は、基本その時々の店主の思いつき・・・。メンバーの「行きたい」ってアイデアも頂きながら、ルートを考えています。毎回毎回、新しいメンバーの方が加わって、楽しいツーリングになっています。ご希望の方は遠慮なくご参加ください。ツーリングの予定については、時々屋島工房のHPをチェックして下さいね。


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