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ここまでの道のりは長かった。
2006年のテーマを“和”と決め、それを探し求めてここにたどり着くのには、いったい何千キロ走り回ったことか。そしてその答えの一部を具現化するのに、幾人もの優れた技を持つ職人達に、いったいどれだけ手間をかけさせてしまったことか。
“伝統工芸”を身につける・・・そんな、わがまま極まる作品の数々、紹介します。
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2006年9月10日 記 |
以下に紹介する作品達の完成までに、あまりにも膨大な時間をかけてしまったため、2006年秋の弊社商品は、フツーの新製品がない。あんな高価な材質を選ばなければ、こんなに手間をかけなければ、いくら国産といえど、もっともっとリーズナブルな安価な商品ができるだろう。
しかし、、、リーズナブルって、ほんとに良いことだろうか、お客さん、満足してくれるのだろうか・・・。
そんな疑問をいだきながらもたまには許していただきたい、夫婦坂の暴走を。
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ジャケット本体のスタイルは英国がルーツ。ではなぜ英国と鹿児島(薩摩)の大島紬が関係あるのかといえば、江戸時代末期の生麦事件、薩英戦争から始まる・・・この話は長いので省略(カタログ参考に)。
もうかれこれ20年間毎年作り続けるペアスロープ定番の2006年秋のスウィングジャック、その表地は防水・撥水・透湿機能を持つ高機能ナイロン。裏地にポリエステルと大島紬を奮発。高機能ナイロンも高価な素材だが、機械織りといえど、本場大島紬は、その約10倍、、、です。 |
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SIZE:M、L、LL PRICE:¥30,000 [限定販売品] |
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本場大島紬織元 関絹織物の手織り反物。一反約12mのうち約7mを使う。店内でお客さんが選んで、それを仕立てる。手織り反物は豊富にはなく、超極少販売品。
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機械織り大島紬でも製作可能。価格は手織りの約45%ほど。 |
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鹿児島市の、あの関絹織物製手織りの本場大島紬を、コットンと組み合わせた天然繊維の共演。これぞ伝統工芸品を着る、というにふさわしい極上の逸品である。恐らく、こんな大胆かつ無謀なジャケットは、世界中のどこを探しても、夫婦坂の店にしかないだろう。
なりゆきといきおいに任せて作ってしまったこのジャケット、当初は販売するつもりはなかったが、筆者だけのワンオフとするのは、あまりにもずうずうしい。よってほんの少しだけ、もし、希望する方がおられるなら作りましょう。
ただし、数種の大島紬を前にして、お客さん自らが選ぶことやサイズの件等、ご来店いただくことが不可欠、通販はできません。
なお、価格は17〜20万円。高い!と思うのは正常な多くの一般的な方々。「そんなに安くていいんですかぁ?」なら、わずかでも手織り本場大島紬を知ってる方でしょう。なんといっても、織って仕立てる時間は100時間超! しかも頑固な名門 “関絹織物” 製。 |
※“安い”と思われた方、なぜなのかは深く追求していただきたくないのですが、しいて申せば、弊社と織り元が直結、そしてお客さん直販、ということでしょう。
※この作品の担当は、筆者:三橋です。不在の場合は受注できませんので、ご来店の際はお電話又はメールを。
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裏地は機械織り大島紬が基本。ご来店時、お客さんに反物を選択していただく。 |
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ニッポン古来からの血統“但馬”(たじま)の和牛を贅沢にも一頭で一着使い。筋肉質のその身体からは、強く、耐久力ある革が生まれる。ちなみに、神戸牛も松坂牛も、但馬牛が素牛だが、それら肥満系の体躯からは(肉は旨いが)良い革は生まれない。
さて、そんな但馬の和牛と本場大島紬を融合させて弊社が作る、純日本製の革ジャンを作ってみた。“和”の傑作である。 |
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F-58J 128,000円より(受注生産)
DMH-17J 138,000より(受注生産)
ともにカラーはアンティークブラウン。店頭販売のみ。 |
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19世紀半ばから英国の上流階級で用いられた狩猟用の帽子がハンチング。しかし現在は21世紀の世の中、英国だけでもなく、ましてや上流階級だけのものでもない。ありがたいことに今はだれでも被れるのである。
そんなことで、英国生まれのハンチングに、ニッポンの和の心を融合させてみました。
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帆布(はんぷ)は近ごろ名が売れ出した丈夫なコットン。その裏地に本場大島紬を採用。さりげない贅沢である。 |
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COLOR:オリーブグリーン、ライトアース。SIZE:58〜60cm、61〜63cm。PRICE:12,500円 |
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こちらは表地サイドにも大島紬を出してみたサンプリング。その作り、手間がかかるので、そう安くないが、いずれ限定販売の予定。
(HP メニューから“製品 裏 情報”にてご案内) |
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もうご説明不要の極上のハンチング。かぶったら見えないところに高価な手織り大島紬を使うってのは・・・これぞ男の “粋”。 |
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COLOR:アンティークブラウン。SIZE:58〜60cm、61〜63cm。PRICE:36,000円 (極小生産品)
※手織り大島紬の柄は時々で変わります。 |
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様々な小物作りにも挑戦してます。カタログや広告に載せることはまずないので、今後も当HPを注意してご覧ください。
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馬革と手織り大島紬の“携帯ストラップ”と“キーホルダー”・・・ここまでやるか、といった極上小物です。
※工房に余裕ができたら、当HP メニューから“製品 裏 情報”にてご案内しましょう。価格未定(きっと安くないのでは、と心配)
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以上が、2006年9月10日現在の、絹との共演作品の全て。やはり数千キロ走った甲斐があったのだと、確信しております。
これらもまだ走ります。そして新たな発見、未知なる職人ワザとの融合を願わくば進めてゆきたいと思う次第です。
・・・ニッポンの職人の技、まだまだ捨てたもんじゃあございませんから。
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おっと、
うっかり終わりにするとこであった。
このサイトで、“極上”という言葉を何度も使ったが、
故意に出し惜しみしていた言葉がもうひとつある。
それは・・・・・“ 究極 ”
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繊維のダイヤモンドと呼ばれる
日本の野生のカイコ “天蚕”(てんさん) の糸で
まだなにかたくらんでます。
2006年晩秋には、きっとご案内いたしましょう。
“究極の極上品” を。
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