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[タテ糸] 蓬(ヨモギ)染、椎木(シイキ)グリーン(奄美泥藍x椎木染明礬)、椎木グレー(車輪梅x丁子x椎木泥)
[ヨコ糸] 天蚕糸、椎木グリーン泥染糸、椎木グレー
以上を網代織り。・・・これで凄い!と思うなら、間違いなく“きもの業界”の人でしょう。 |
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大島紬は織る前の準備に時間がかかる。特に初めての天蚕使用とあっては、試験織りやその他糸の染色やらと多大な手間。
そして織り初めから、毎日こつこつと45日かけて2反(約24m)が完成した。
織り元がどれだけ苦労したことか、筆者のようなシロウトには計り知れない。
弊社ペアスロープは創業時からタータンチェック(格子柄)を好んで使っている。コーポレートカラーはグリーン系。
そこで今回の依頼もグリーン系格子柄となったわけであるが、“網代織り”と呼ばれる複雑怪奇な格子柄は、すでに並のものではない。それに加えて高価な天蚕糸をからみ合わせたのだから、これが極上を通り越して“究極”と呼ぶ由縁なのだ。
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それにしても、ニッポンの伝統と文化を融合させた工芸品、いったいどのくらいの価値があるのだろうか興味も湧く。
ちなみに、同じ関絹織物で織られた手織り格子柄(第5話のコットンリバーシブル用)が、市場価格一反40万円前後なのだから、その何倍になることやら。
まあ、販売目的で織ってもらったのではないので、そんな興味を持つことなど邪道。モノの価値とは、おカネで判断するよりも、心の問題。世の中、カネを積んでも買えないものはあるのだ。(と、見栄を張るが、やはりちょっとは気になるもんです)
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残念ながら、写真では淡い絹の輝きが表現できません。 |
悩む。 あまりにも貴重なものだから、うかつには手をつけられないでいる。
作務衣を作ろうか、リバーシブルジャケットにしようか、それとも、、、。
見せびらかしの自慢話だけでは、これをご覧の方々には、いやがらせとしか思えないことでしょう。
よって、小物なら何か考えて、記念にほんの少しだけ販売しようと思う。
ジャケットならこの2反で3着作れるが、日本広しといえど手を挙げる人は、筆者のような馬鹿者くらいでしょう。おカネの話はしたくないけど、やはりかなりの高額ですからねえ。万が一、筆者以外に馬鹿者、いや、“粋”な人がいたら、どうぞご連絡を。その時は考えます。
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