[2008年4月22日]


お〜、和可菜(わかな)さん! へぇ〜、トライアンフ スピードトリプルに乗って走るんだぁ。ちょっと写真撮るねぇ、可愛いねぇ。
・・・さすがタレントさん、カメラに反応して即座にポーズをとってくれる。






 カミさんと娘の、もっともスローなクラス3の走行が始まる。ジーンズでも可能なクラスだけれど、ウェアメーカーとして私のホンネを言わせてもらえば、ペラペラなジャケット、ジーンズ姿は、やはりいただけない。先導付きといっても一般公道の速度より速く、もし転倒した場合は無残な結果となる。革ツナギとはゆかなくても、せめて革ジャン・革パンをお薦めしたい! ・・・とは言いながら、カミさん、ジーンズじゃねえか。説得力ないねえ、これじゃあ。
※娘はカミさんの革ジャン・革パン・ブーツを拝借。

母と娘。おっとアライのヘルメットだぁ。どちらも以前使ってた俺の所有物。サイズがあわないので、前日にスポンジを内装に追加した。ショウエイのスタッフに見つかったらヤバイな。「新しいウチのを買ってよ」と。

クラス3のコースイン。3割は女性かな。

ゼファー750に乗る娘は初めてのサーキット体験。キンチョーの表情だ。後ろはW650のカミさんと、隣りには か・わ・い・い・ワカナさん。


先導のレーサー組。ご苦労様です。
 レーサーさんたちは、初心者の先導にかなり気を使うことだろう。男も女も年齢層も、そのうえ車種もバラバラ。どんなペースで走ってよいものかと。
 カミさんと娘を連れて、よくツーリングに出る。高速道路では150km/hくらいまでなら、無難に着いて来るが(覆面レスラーに注意して:でもダメなのかな、その速度)、山道の場合は、私もペースに神経を使う。何度もいっしょに走れば分かるが、いくら先導に慣れているとはいえ、初対面では辛かろう。

 クラス3が走り始め、写真を撮りながら眺めていると、まあ一般公道の制限速度より少々速めのツーリングといった速度、ストレートでも100km/hまでは出ていないようだ。
 娘とカミさんが走っている。周回を重ねるごとに、徐々にではあるが速度は上がっている。よくよく見ると、よりバンクさせているのは娘で、サイドスタンドを擦りながらのコーナリング。コースインの前に言っておいた。バンクさせてどこか擦っても動じないようにと。初めての経験で驚いてブレーキなんか掛けようものなら、まちがいなく転けるからね。

カメラを見てる先導は松下だ。でもピントは3台後ろの娘に合わせてるから、ポーズとっても無駄である。 怖いもの知らずの娘。周回を重ねるごとにバンクさせている。しかも完全なリーンウイズで。 ストレートを駆け抜ける母と娘。一般家庭では、あまり見かけないシーンなのだろう。

このアングルはサーキットとは思えませんねえ。


小学校さぼらせた、松永親子と。


やっと出番だぜっ! ・・・ショータイム。


 松下の司会でこのイベントの華、ワカナさんを交えトークショーが始まる。レースの話しや二輪業界あれやこれや(すまん、よく聞いてなかった)で愉快な会話である。
 そしてやっと登場、小林さん。それは松下とのコンビで始まるが、これ、テクニカル&コミックショーと呼んでもいいかな? そう、小林直樹さんは“吉本興業 スポーツ部所属”なのである。
 観客の反応は「ワッハッハ」の笑いと「ウォッ、スゲー」の感嘆の声が入り混じる。昨晩からこの二人といっしょにいたが、打ち合わせをしていた気配はない。なのに即興でよくやるものだ。
 ショーの流れをちょっと写真に収めた。ひと頃の正月のお約束行事「おめでとうございま〜す」の曲芸お笑いコンビ“お染ブラザース”、海老一染之助・染太郎(えびいちそめのすけ・そめたろう)を思い出してご覧あれ。


 それにしても小林さんのパフォーマンスってのは、同じバイク乗りだけど、まったくマネしようなんて思えないほど凄いもんだよ。笑わせて、しゃべりながらアレだものねえ。小林さんといっしょに松下もイベント興行に連れてってもらえばいい。“お染ブラザース”ごとく「肉体労働は小林アニキで僕はしゃべるだけ、でもギャラは同じ」のわけないがなっ!


 さて、午後の部の走行タイムがやってきた。今日3回目だから革ツナギグループはフリー走行か? 
 いや責任者、河西編集長は首をタテに振らない。とはいえ、コースインするも、先導のペースは午前よりも上がっているので、それに着いてゆけない人も少なからずいる。サーキット初心者も交じっているので、これがギリギリの安全ペースだろうか。

“モトナビ サーキットカフェ”の趣旨を知らず、保安部品外してゼッケン付けたヤマハR-6でギンギンに走ろうとやって来た勘違い若者もいる ・・・これ息子だぁ。。。


ストレート全開の息子、をカメラに向かってピースしながら追う、俺。(撮影:娘)

 最終4回目の走行で革ツナギグループはフリー走行となる。先導走行3周目でよ〜いドンてな感じ。しかし、その直前に、こともあろうに私のGSFはリヤブレーキがフェードを起こしていた。以前からその傾向があり、なるだけ注意してリヤペダルを踏んでいたが、やはりダメ!年に一度しかサーキットを走らないからって、メンテの不注意、最低である。
 300m少々のストレートでも我がGSFは150km/hほど出る。が、ブレーキングゾーンは下り坂でマイナス100km/hほど減速。そしてすぐ直角左コーナー。フロントブレーキのみだと止まらないのなんの。しかも前方につんのめりそうになるし、、、。リヤブレーキってのは、それほど強く使わないものの、まったくのゼロではいかんせん戦意喪失。
 そんな時、前を走っていたアグスタに追いつく。漫画家の本田恵子さんだぁ。ちょっと観察しようかな、なんて思いながら、真後ろで一周付き合う。

 レース経験あるし、サーキット慣れしている。女性としてはかなりハイレベルな走りだ。さて、ストレートに戻って全開で抜こうか、、、えっ? 並走が精一杯で抜けないじゃないか。ブレーキング勝負は故障により不可能だが、並んじゃった以上、引き下がるわけにゆかず、ウリャ〜と直角左コーナーを強引に曲がって抜かせていただいた。女性を抜くのは気を使うものです。
 大苦戦しながら数台追い越すものの、スッと誰かに抜かれた。コンチクショーと思うも、レーシングスーツのネームは“TSUJIMOTO”。レーサーじゃあまったくやる気なし、追いつく気配もなし。
 そしてまた1台がスッと。このヤロー、松下じゃねえかぁ!こいつは追撃、、、しかし気力だけで、ハンディが逆じゃないとまともになんか走れるわけがなく、今日のところはカンベンしてやる、と先に行かせる。これで過去0勝4敗。きっと10年後にはヤツの走りも衰える。その時がチャンスだ。(私は衰えない)

 さてここで革ツナギの話しを少し。
 我が家に革ツナギは8着ある。そのうち4着が私のもの。でもなぜか体型が変わって、現在2着が着用可能。それぞれワンピースとツーピースだ。
 もうレースに出るようなことはなく、サーキットは走行会を楽しむのみとなったこの歳では、もっぱらツーピースを愛用している。自走でサーキットに向かうのも、食事もトイレも便利このうえないからである。だいたいから、ワンピースなんか、トイレの小だってやりずらいのに、大は、もう不可能に近いでしょう。
 では、私のサーキットスタイルをご覧にいれよう。・・・宣伝? いやいや、PSP-1のツーピーススーツは現在弊社では販売していないのでヒョウドウさんとこの宣伝になりますかね。2008年のジェントルな新作ツーリングブーツは発売中だけど。。。


どっちも自社製ではないが、こういったケースはまれである。


現在、息子とは張り合わないようにしている。バイクの性能差というより、毎月何度もサーキットを走ってるヤツには負ける可能性のほうが高いから。

BMWディーラー女性と漫画家本田さんのツワモノが二人:「ひどいんだからGSFに乗ったオヤジ! リヤタイヤをずらしながら強引に抜いてくのよぉ〜」 「あらやだ、失礼なオヤジがいるもんだねぇ〜」


松下がワカナさんを載せて悠然とストレートを通過。だが向いているのは前方じゃなくワカナさん。たぶんケイタイのナンバーを聞いてるのだろう。コンチクショー!

ぜったい奥さんに言ってやる。。。



 午後5時、すべてのスケジュールが終了。責任者河西編集長にほんとうの笑顔が戻った。
 トップページで、サーキットは危険じゃあない!と書いたけど、それは対向車あり、ガードレールありの一般道との比較であって、転けないわけではない。でも、転倒者、ケガ人無しは、サーキット走行会として珍しいことである。
 もっとも、今回の“サーキットカフェ”は初めに伝えたとおり、ギンギンに走るのではなく、おいしいコーヒーを飲む余裕をもって楽しもうよ、という企画だ。その意味では大成功でしょう・・・河西さん!

 みなさんもこのようなサーキットイベント、ぜひ参加してみてくださいな。次にいつやるか分からないけど、偶数月26日発売のモトナビ誌を読めば、きっと案内があることでしょう。
 ではまた、、、。



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