朝起きて今回のツーリングで最後の荷造りをする。出発時と比べて荷物の増減はそれほどないが、持って帰るものの重さが違う。なぜなら、思い出というずっと記憶に残るものを持って帰るのだから・・・。朝からクサいこと言ってすいません(笑)
僕は北海道に来た時とは違う航路、小樽10時半出航、新潟に翌日6時到着するフェリーに乗るのだが、これには理由があり、それは大洗〜苫小牧フェリーと比べておよそ6千円も安いからだ。新潟から関越道で群馬の実家まで帰るときの高速代を差し引いてもまだ安い。だったらこっちに乗るしかないでしょ〜!?そろそろ財布の中身も心細いことだしねっ(笑)
渡どり哲也の前にて一晩一緒だった人と写真を撮る。彼はこれから北海道を回るそうだがこれから先が楽しみで仕方がない様子だった。ちょうど10日前の僕もこんな感じだったのかなぁ。。。羨ましくもあり、そしてちょっと懐かしく思った。
そんな彼とも別れを告げ、昨晩の小樽運河の横を走り抜けてフェリーターミナルへと到着した。受付をサッと済ませ、後は乗船を待つばかり。周りを見渡すと1人でいるのは僕ぐらいなもので他の人たちはみんな誰かと付き添って来ている。そしてそんな人達のほとんどが社会人だった。社会人になってからも昔の仲間と連絡を取り合ってこうしてツーリングに行ったりしているんだろうなぁ。学生の時とは違って、それはそれで違った楽しみがありそうだ。だが、今は学生にしか出来ないツーリングを満喫するとしよう。
ようやくフェリーへの乗せ込みが開始されると続々にバイクがフェリーの中へと吸い込まれていく。航海中コケないようにバルカンをロープで固定した後は荷物を持って客室へと向かう。
行きと同じで一番安い二等客室だが帰りは僕1人ということだけあってひどく部屋ががらんどうと、余計に広く感じる。5人でフェリーに乗ったあの頃が懐かしく思えた。
ついに出航の時間が来た。僕は表に出て、潮風に当たりながら少しずつ遠ざかる小樽港、そして北海道をしばらくずっと眺めていた。
そして18時間の長い船旅の間、数日前の光景が次々と目に浮かんできた。 |
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