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いよいよといおうか、やっと“革”の話になる。筆者のもっとも得意分野なのだが、今回のような場合はちょっと厄介。伝統文化や酒に、革を結びつけなければならないのだから。まあ、あまり深く考えないで蔵元の外に出て革ジャン、革パンを撮ることに。
毎度毎度、いつも思うことがある。革ジャンてのは、撮っていて絵になるのだと。特にこの蔵元をバックにするような写真は、着るモデルがどうのこうのであってもカッコいいのだ。化学繊維ジャケットとは格が違うって言うのか、撮るほうも撮られるほうも身も心も引き締まる思いがある。
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時には単車オヤヂ殿にもアシスタントに加わってもらい、大学青年の撮影スタート。
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モデルなど初めてという青年、木村トモヤ。先ほどまでの繊維ジャケット撮影とは気合いが違う。というよりも、気合いが空回りしているようで、表情も身体もガチガチ。坂上カメラマンの「もっとリラックスしてくんないかなあ」にも、どうしたらよいのか分からない様相だ。そんなこんなで青年単独編はずいぶんと時間が食う。
ちょっと休憩中、「俺のほうがカッコいいんじゃねえのか?」と心で思っているオヤヂが煙草をふかしていた。うん、そうかもしれない。私はレンズをその方向に向けた。 |
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ポーズをとっているのか、じのままなのか、とりあえずシャッターを押す筆者。を撮っていたのは坂上カメラマン。 |
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単車オヤヂ殿激写:どうです、この不良の目。とても演出とは思えませんなあ。筆者お気に入りの一枚です。 |
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筆者に撮られている最中、この蔵元界隈の見学オバちゃんご一行が通過。けっして上品とはいえない昔のモリワキ鉄チンマフラー付のゼファーの前でウ○○座りの単車オヤヂ、さっきの顔とは一転して笑顔でご挨拶。 |
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ちょっと悪ふざけがすきてしまった。単車オヤヂ殿の名誉のために私が心を込めた一枚をご覧にいれよう。 |
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“和牛を羽織って蔵元に”:やはりいい味でてますよねえ、オヤヂ殿は。ミラーの外側に撮ってる筆者が写ってるのはご愛敬ですが。 |
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どうです、なかなかでしょう。若者の革ジャン姿もいいけど、親父のほうがキマッてると思うのは、けっして私だけでなないはず。。。
では代わって坂上カメラマンの親父と若者ツーショットをどうぞ。 |
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R-50D:鹿革(左)とR-50S牛革(右) |
35歳も離れている単車オヤヂ殿と木村青年の着ている革ジャンは、素材こそ違えど、デザインはまったくの同一。こういったスタイルの革ジャンは、歳の差なんて関係ない。実際、ペアスロープ店舗でお買い上げ頂いているお客さんも20代から50代までと幅広い。ということは、流行になんか左右されず、いつまでも着られる、ってゆうことなのです。 |
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やはり“貫禄”でしょうな。 |
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またオバちゃんご一行がやって来て話しかけられる。なかなかモテていらっしゃる単車オヤヂ。そりゃそうだ、こんなカッコいい革ジャン着てるのだから。 |
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今どきの青年は手足が長い。 |
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革で引き締める、のは革ジャンだけではない。ここで革パンの撮影に切り換える。
革ジャンでは優位に立った単車オヤジ殿も、革パンの出番はまったくない。なぜなら・・・木村青年とは、足の長さがまったく違うのである。もっとも、身長186センチもある青年だから、足が長いのは当然なこと。こればかりは、参った!と言わざるをえない。(筆者も同様、悔しいけど仕方がないことだ)
「参ったか、オヤジィ〜」と思ったかどうかは知らないが、様々な場所でポーズを撮る木村青年。その表情には優越感ありあり。。。 |
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読んでいるのは藤沢周平の“侍、こわい”。とはいっても筆者の本を貸しただけ。 |
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旅先でSR500に寄りかかって読書。
・・・ツーリングに文庫本を持ってゆく人はいるだろう。温泉宿で寝る前に読むのは風情があっていいものだ。しかし真っ昼間に、それもわざわざ牧水の碑の前で読書する、そんなクセ〜ヤツなんかいるのだろうか。「そんなヤツいないだろ〜な〜」と言いながら坂上カメラマンはシャッターを切っていた。
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