[ 2010年10月7日 ]



塩沢地区を探る。

 旨いコシヒカリといえば南魚沼産。しかしもう少し詳しく調べてみれば、広い南魚沼市のなかでも、塩沢地区(旧塩沢町)の米が、またさらに旨いと聞く。南魚沼塩沢産と呼ぶらしい。その旨い理由は、
1.谷川連峰からの清く冷たい雪解け水。
2.日中と夜間の寒暖の差があり。
そして生産者の、旨い米を作ろうとする熱意と努力。

 以上の理由はネットで調べたことだが、まあ、米を購入する前に塩沢地区を走り回ってみることにしよう。そのほうが実感が湧くであろうから。

まわりは稲刈りを終えた田んぼと山。

川の水は澄んでいる。もちろん空気も。

道も狭くなる。
谷川連峰に向かって、のどかな道を走る。すれ違うクルマはほとんどない。

けっこう幅の広い川だ。

5分も走れば川幅は狭い。

行き止まりである。


横道に入ってみる。



見事な景色である。


戻る。あっ、これ国道(R-291)だったんだな。




米を買う。


トラクター(コンバイン)発見!

 行き止まりまでの道は、国道291号線。通称 清水街道と呼ばれる。そう、その昔、上杉謙信が関東に進軍した道なのである。だからなのか、そうでないのかは知らないが、行き止まりの支線みたいなのが国道とは不思議である。
 さてさて、そろそろ本命の米を買おう。しかしどこで買ったらいいのか。JA(農協)の直売所でも売っているが、それでは能がない。そんなときは地元に聞くのが良い。
 清水街道を山から下り、平地を走っていると、稲刈り後の田んぼでトラアクターの整備をしている人がいる。間違いなく農業の関係者だ。
「すみませ〜ん、旨い米を売ってくれるとこありますかぁ?」。すると「あそこにあるよぉ〜」と指差したところに“川永農園”があった。


店というより、倉庫!。客は筆者一人。 すぐにおにぎりが出てきた。



 シャッターが半開きになっていた倉庫みたいな店舗に入ると、オバちゃんが「おにぎり食べてっ」と私に差し出した。空きっ腹で生唾でてきた。さっそく頂戴する・・・「旨いっ!」。
 この旨さなら10kgは買いたかったが、まだこの先で米を積まなければならず、2kg、3kg、の計5kgの減農薬コシヒカリで我慢する。そしてここの代表である川永さんと立ち話。南魚沼塩沢産は、さぞ売れるんでしょうねえ、と。すると外の風景を指差しながら、
「南魚沼だからって安泰じゃあないですよ。ほら、そこも、あそこも休田してる・・・」
 ニッポン人の米離れは続いているようで、農家は不安を抱えている。それでも笑って話す川永さん、
「ウチの米は旨いよぉ〜」

 なお、今年(2010年)の新潟県は、猛暑の影響で1等米の収穫が過去最低となり、農家は減収と聞く。私にとって1等米は関係ないが、農家の方々には影響が大きいだろう。
 ちなみに、川永農園で買った特Aランク減農薬新米コシヒカリは5kgで4000円(現地割引ありで4000円弱)。ほぼ同じ地域のJAしおざわ農協では通常の特Aランク新米コシヒカリは3100円、無農薬および天日干しは5800円。これらの価格、カミさんはかなり高額だという。私は米の値段は分からんが、我が家では5kg 2000円弱の米を買っているのだから、と。(いずれも2010年の新米価格)

川永農園:新潟県南魚沼市長崎2929 TEL 025-782-0537 ※年中営業(定休日不明)、夏のトウモロコシも旨いそうだ(サイト送信は無し)。







 まずは目的のひとつである特Aランク越南17号を確保した。さて進路を西に向けて、ダチの住む富山へと走ろう。おっと、もう2時だというのに川永農園のおにぎり1個だ。まだ道中は長いので、どこかで昼飯を食ってからとしよう。。。


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