2010年2月:京都2日目


撮影開始!







 この竹林風景を見て、「嵐山かぁ・・・」と思う方は多いはず。実際、カタログ写真を見てそう私に言った知人は何人もいた。違うんですよ、お客さん!(以前当HPにこんなコーナーがありました)、ここは伏見の隣の向日(むこう)市なのだ。
 嵐山の竹林も考えなかったわけではないが、観光客が多すぎて撮影には無理がある。そこで行き着いたのが向日市 竹の径(こみち)。ここは観光客がほとんど来ないし、なんと全長1.6kmと距離が長いからどこでも撮影OK。念のため地元警察署に道路使用許可をもらったので安心して撮影に挑む。
 見渡すかぎりの竹林。かぐや姫の世界と言ったらいいだろうか(知らないけど)、幻想的だ。そこにポツンと置いたCB1100も絵になるけど、T-318Fのガンメタリック革ジャンを着た姿もこれまた良い。・・・318は弊社の前を通る東京都道318号環状7号線、そこから拝借したナンバーだが、この竹林の道とは大きく違う。。。


“走るカメラマン” 坂上カメラマンとは同じカメラ機材なので、筆者のカメラでもシャッターを押せば、ストロボは発光する。これを「光ドロボー」というらしい。
 では、坂上カメラマンのこの場で撮った気合いの写真をご覧ください・・・↓



T-318Fを詳しく見たい方へ >>







カッコいいウェアにバイク・・・だけではいけません。ブーツも大事。これをおろそかにすると「足をすくわれます」
ちなみに、左上の現地写真は、筆者が2万キロ近く愛用し、ピッカピカに磨いたR-01ブーツ(ソール交換済)。
R-01/R-05、ほしくなってしまった方へ >>


ぶ厚い21オンスジーンズ(新製品):本来、京都ロケで使う予定だったが、製作が間に合わず断念。これをはいていたら、もっと素晴らしいシルエットの写真になっていたことだろう。
21ozジーンズへ >>



1791年創業の松本酒造。どうです、いい雰囲気でしょう。
 できれば春のポカポカ陽気に、この竹林の中をゆっくり走ってみたいですな。そう、とにかく寒い。天候は晴れ時々曇り、時おり小雪ちらつき。気温は冷蔵庫の中。・・・といった感じなのだから。

 竹林のシーンは終了し、そして移動。次は伏見のレトロな蔵元をバックに撮ろうかと。
 しかし着いてみれば、なぜかここだけ太陽が雲で隠れている。青空だし、遠くを見渡せば晴れているのに、この蔵元の辺りだけが。
 10分、20分と光を待つが、太陽はいっこうに雲から出ない。しかたがないので、馬の革ジャンを無理やり撮って移動することに。
 ・・・馬といえば、もうこれは皆さん誰もが連想するように“龍馬”であろう。ということで、坂本龍馬ゆかりの地、あの“寺田屋”に向かう。車で3分、歩いたって10分ほどだけど。



寺田屋にて騒々しく。

まさしく宿としても営業している寺田屋。やはり龍馬人気で記念写真を撮る観光客が絶えない・・・あっ、カミさんと松下!あんたらは観光じゃあないんだな、仕事で来ているのだな!


 京都伏見の寺田屋・・・弊社春のカタログでは龍馬にあやかるので、どうしても外せない撮影ポイントである。しかし、そう簡単に撮れるところではないことは分かっていた。
 伏見警察署から道路使用許可証を取るのは、そう難しいことではないが、問題は寺田屋の女将さんの許可を得ることだった。そこで頑張ってくれたのがRSタイチ京都の橋本店長。彼は温和な話し方で二度三度と足を運び、撮影の了承を得てくれた。(東京から何度も往復するのは不可能だったし、電話で済むことではないし)
 CB1100を寺田屋の前に置く。しかしNHK大河ドラマ“龍馬伝”の影響で今は龍馬ブーム、まさしく旬。次々と観光客が寺田屋の写真を撮りに来る・・・発表前のCBを撮られてはまずいので毛布をかぶせる・・・その繰り返しである。


 通常では、今回の撮影時間帯にチョウチン等の明かりは点いていないが、女将さんに頼んで早めに点けてもらった(撮影は明るくてもダメ、暗くなってもダメ)。店内の裸電球も。おかげで雰囲気作りにずいぶんと助けられた。
 とはいえもうひとつ問題が・・・それは目の前の道路の交通量が多く、交通整理しなければ撮影は不可能。申し訳ないことに、片側車線の車を止めて撮らせてもらった。
 こうして撮った写真には、そんな裏話がなかったかのように、あの時代にCBとバイク野郎がワープしたかのように写っているのではないかと満足している。












 ちなみに、着用の革ジャンはDML-82のカラーオーダー:キャメル仕様で、これはCB1100のカタログやプロモーションDVDとほぼ同じもの。京都の古き良き風情、に対して、ニュージーランドの美しい風景、その中での同じバイクで同じ革ジャンというのが、どう違って見えるのかが楽しみだったのでイタズラした・・・というのが正直なところだろう。
 しかし寒かったぜよ、松下ヨシナリ〜。先の竹林が冷蔵庫の中なら、この夜は冷凍庫ぜよ。坂上カメラマンは準備よろしく手袋をしているが、私は素手。手がかじかんでシャッターがうまく押せなかったぜよぉ〜・・・いつしか誰もが龍馬になっていた。

 今日の撮影は終了。速攻でCBを松下号に載せ、ホテルで着替えて、超速攻で居酒屋に向かう。さぞ熱燗が旨かろう。。。



キ〜ザクラ〜♪


 月桂冠の隣というか向かいにあるのが、あのカッパで有名な黄桜酒造の直営店 “キザクラカッパカントリー”である。
 この店に入る時から「かっぱっぱ〜 ルンパッパ〜 かっぱ黄桜かっぱっぱ〜♪」のメロディーが頭の中で流れている。ちょっとエロくていいんだなぁ、あのコマーシャルはね。

 店内は昨夜の“月の蔵人”同様、蔵元を思わせる豪快な内装。ならば豪快に日本酒を飲もうか。
 しかし最初はビール。黄桜の地ビール。それも6種味比べ。いや〜、黄桜に地ビールがあるとは知らなかった。夏もいいが、寒いときに飲むビールもこれまた旨い。・・・ようするにいつでも旨いわけで。。。

地ビール味比べセットで乾杯の松下と坂上カメラマン。 地ビール2セットをペロリと飲んだ松下「次はなに飲もうかな〜」 やっぱ日本酒ですわなあ。いやぁ〜ウメェ〜〜〜。


 昨夜の月桂冠といい、今夜の黄桜といい、いままでその大手の酒造メーカーは“ワンカップ”の普通酒のイメージしか持っていなかった。しかしこの地元伏見に飲みに来ると(すでに仕事を忘れてる)、そんなイメージはふっ飛んでしまう。
 注文の日本酒は、メニューにある高価な酒から大吟醸・純米吟醸・吟醸・・・といった順に。酔いが回ってからだと、なんだってよくなってしまうからねえ、呑んべえは。
 おっと、ガバガバ飲まないでな、松下にカメラマンよぉ。予算少ないんだからね。(といっても無理なようで。。。)

日本酒ルーム?・・・高価な酒がずらりと並べてあり、またこの雰囲気が素晴らしいではないか。ここで飲んだら旨さ倍増なんだろうなぁ〜。次はここに座ろ。

店内にはさまざまな黄桜ポスターが。質問すればそれらを丁寧に説明してくれるスタッフ。 売店にはずらりと黄桜酒造の酒が並ぶ。そのなかにやはりあった龍馬関連の酒。当然のごとく購入!


純米酒 龍馬の恋:龍馬と妻のおりょう、そのイラストはカッパのように見える。で、この酒は後日の第2回夫婦坂トークライブで出しました。一瞬でカラになりました。


 今夜もいい酒でしたなあ〜。龍馬のいた伏見は、やはり素晴らしい街ぜよ。
 明日は京都の華やかな祇園(ぎおん)で撮影だ。うまい具合に舞妓(まいこ)さんとのツーショットが撮れればいいなあ〜。

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