ストーリーは京都ロケより。
2010年2月某日

 2010年春のカタログ撮影は京都、その伏見の寺田屋は外せなかった。あの龍馬が襲われた寺田屋の一件も同じ頃の真冬で、それはそれは寒い中で写真を撮っていた。発売前のCB1100を拝借して。
 そのカタログにはこう書いている。“襲われた龍馬が逃げられたのも、品質の良いブーツを履いていたからだとうい説もある……”。
 それは私の説であって、ほかの誰の説でもない。だいたいからして、ブーツを履いて逃げるヒマなどなかったのではないかな。
 でもしかし、龍馬がなぜブーツを好んで履いていたのか、どんなブーツなのか、を調べてみたくなった。寺田屋のあの騒動前の、長崎で活躍した頃の龍馬にヒントがあるのではないか……といった大義名分のもとで、九州に足を向ける。
 







舞妓さんの衣装を着ているカミさんと、ギターを持つ筆者。この写真になんの意味があるのだろうか・・・?(伏見、月桂冠の前で。写真:坂上修造)
京都祇園の街にてCB1100を嬉しそうにまたがるカミさん。普段はゼファー750やCB750を愛車としているが、「CB750よりシート低いみたい、これなら乗れそう!」。しかし発売前のため、ナンバーはついていないが。(カタログ掲載写真:坂上修造)





月桂冠の酒、“龍馬伝”である。


 九州に向かうなら、寺田屋つながりでCB1100が良い。ぜひ購入して行こう、と思うも、我が家は過半数ポンコツの総勢12台(家族5人分のバイク)で車庫は満車状態。1台たりとも増車は不可能である。ならばこれまた借用という手を使う。


軟弱にも空路にて。
2010年4月12日

飛行機にもバイクにも、乗る格好 >>は同じ。
 私はジェット機が大嫌いである。なのにそれを利用するのには訳がある。
 当初は東京から自走で向かう予定だった。しかしカミさんは「そんな長距離はヤダ!」ということで熊本でバイクを借りることに。で、その往復はジェット機。
 自走と空路ではどちらが安いか、も計算をした。4月現在の平日高速料金を含め、途中宿泊すれば一人往復約8万円。空路はネット利用の格安チケットで一人往復2万5千円〜(なんと現地ホテル1泊付)。問題外に空路の方が安いのである。しかも時間も疲労も空路がぜったい有利。まあそんなこともあって自走をあきらめたのも理由だ。(ちなみに羽田〜熊本間の普通航空運賃は片道¥36,800也)

 ANAボーイング767は強引な加速で羽田空港を飛び立ち、熊本に向かった。その飛行時間は、たったの1時間半ほどである。


飛行中、ANAの機内誌を読んでいたらCB1100の広告が。空の旅人にもアピールしているのだろうか、まさしくこれから乗るバイクの写真に、なんだか嬉しくなった。



 無事(そうでなくては困るが)熊本空港に着陸し、空港リムジンバスに乗って熊本市街に。そしてタクシー利用で、バイクを借用するホンダドリーム熊本に向かう。





CB1100に乗り換え。


ドリーム熊本の天野店長。
 車両を熊本でお借りするのにはツテがあった。昨年秋にCB750を購入した近所のドリーム大田、その今泉店長からドリーム熊本の天野店長にこっそりと連絡してもらっていた。
 しかしどちらもホンダ直資系ショップで身勝手なことはできない。だからスジを通すために大もとの営業本部に依頼。後日返ってきた答えは「なぁ〜んだ、話ができてたんじゃないですかぁ」・・・すまんです。

アマノさんて漢字でどう書くの?
「キャイ〜ンの天野ですよぉ」と答えるドリーム大田の今泉店長。テンにノハラの野、でいいのではないかな。。。

 ドリーム熊本に着き、天野店長がニコニコと出迎えてくれた。初対面のその姿は、キャイ〜ンの天野とはまったく違っていた。


 なお、熊本からスタートするのには、今泉・天野両店長ルートのツテだけでなく、ほかに理由がある。その近くにはCB1100の生みの親、ホンダの熊本製作所があり全国に出荷されているのだ。これはCB1100を拝借する旅のストーリーとして、立派な理由である。
 とりわけ工場に近いドリーム熊本店では、ホッカホカのできたてバイクが購入できるような気がして、得した気分になれる(かもしれない)。・・・と、なんの根拠もない宣伝も忘れずに書いておこう。


ドリーム熊本の店内:広々としたスペースに、ホンダのバイクが各種各色売るほどある。 いっぽう、ドリーム大田の店内:熊本の店に比べるとそのスペース3分の1程度か。ま、東京なら仕方がない。
[ホンダドリーム熊本のホームページへ >>] [ホンダドリーム大田のホームページへ >>


XR230モタード:非力な上に荷物満載。CBについてゆけるのだろうか、、、。
 言い忘れたが、もう1台拝借しているのはXR230モタードだ(230ccの現行モデルキャブ車!)。まあなんというアンバランスなコンビなのだろうか。とはいえ、ドリーム熊本にあった数台の中で、私がチョイスしたのだが。
 「長距離じゃあケツが痛くなるでしょうねえ」と言えば、ならば気やすめでもと、天野店長がシートに手ぬぐいを結んでくれた。ほとんど私が乗ることになるんだろうなあ、これ。。。





熊本、居酒屋、、、馬刺し。

 市内中心部にあるドーミーイン熊本。このホテルは全国にあるが、温泉の大浴場付で、しかもリーズナブルな料金なので気に入っている(今夜の宿泊は格安チケットのオマケのようなものだけど)。
 ホテルの駐車場にバイクを置いてチェックイン。そして路面電車に乗って居酒屋に繰り出そう。熊本といえば“馬刺し”だぁ!




 熊本市街には居酒屋が豊富にある。なかには妙な店もある。「忍者屋敷」「明治維新」etc、さてどこにしようか。前もっての調べでは、忍者屋敷には“刺身の空中浮遊盛り”“弥七(水戸黄門の)に狙われたポテト〜拷問付き〜”などがあり興味をそそる。でもしかし我らは龍馬を追う旅。で、明治維新を選択する。
 その居酒屋 明治維新は店の外から幕末! 店内はさらに幕末! 通された席は偶然にも龍馬の間!。部屋の壁には龍馬の写真がベタベタと貼ってある。ウケ狙いもここまで徹底すれば感心する。
 生ビールに馬刺し、そして龍馬に拳銃を渡したとされる長州藩の“高杉晋作さく揚げ”というのを注文する。通常、この手の居酒屋では、その料理には期待しない。しかしその味は、けっして粗末なものではなかったのである。


居酒屋 明治維新

店の入り口:薩摩、長州に龍馬、そして新撰組の幕末著名人物がごちゃまぜ。

この向かいには新撰組の間、そしてその隣りは薩摩と長州の間。幕末頃なら間違いなく切り合いだ。

龍馬の間で食うカミさん。その壁でじっと見ている数々の龍馬。
馬料理も豊富にある。

通常の馬刺しも旨いが、馬レバー刺しはなお旨い。
“高杉晋作さく揚げ”三味線の形である。 幕末展示品。カタナはあぶないのでは・・・。



[ 高杉晋作の句より ]

 まあなんと言いましょうか明治維新、幕末好きならお薦めの店だ。
 さてホテルに戻って寝る。というのはシロートの考えである。居酒屋ファンにプロがいるかどうかは知らないが、カミさんに、もう一軒だけ、と頼む。なんたってアルコールをまったく受け入れないカミさんなのだから、居酒屋のハシゴなどいい迷惑だろう。
 今度はフツーの店にしよう、と “うまかっさい”という居酒屋に入る。「旨かぁ〜、・・・ばい、・・・たい」店内は地元客で賑わっていた。
 「・・・たい」という方言は昔から知っていた。あの左門豊作がしゃべっていたから。知ってるかな、巨人の星の。早くから両親の亡くし、5人の幼い兄弟のために頑張ってた、いつもランニング(タンクトップ)姿の左門豊作。今頃どうしているだろうか・・・。




酒菜亭 うまかっさい

酒の種類は豊富。カミさんは興味ないけど。 ここでも馬刺し。霜降りだぁ〜。






ヨッパライの、市電写真。

 さあて、酒もたらふく呑んだし、馬刺しも食ったし、ホテルに戻ろう。歩いて、大好きな路面電車でも写しながらね。










えがお号である。こういった古い車両がまたよい。









ヨッパライが市電の流し撮りに挑戦。ピントは合ったものの水平感覚が?









今、まさにコーナーに進入しようとする市電。これまた水平がぁ・・・。









市電のコーナリング流し撮り〜!。少々ピントがズレてるけど、ヨッパライにしちゃあ上デキたい。



 ホテルの部屋に戻ったら、部屋の窓からライトアップされた熊本城が美しく浮かびあがっていた。よし、明日は長崎に向かうけど、挨拶がてらちょっと城に寄ってみようか。

第一話 おしまい。



※第二話から、ツーリングっぽくなります。少しは・・・。

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