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ペアスロープでは、厳選した革素材と、専用に特注する繊維素材をはじめ、自信を持って販売できる優れた素材を用いて製品作りを行います。丈夫さだけでなく、素材の着心地、風合い、そして性能…と、ユーザーとして欲しいと思えるものを、製品づくりの指標としています。
ここでは、ペアスロープが使用する素材の内、代表的なものをご紹介します。ウェア選びの参考にどうぞ。





  ステア牛革
厳選した日本産の若牛、生後約2年の牛革。ペアスロープ専用に加工される牛革は水に強く仕上げてあり、少々雨に降られる程度なら、簡単に水が染み込むことはありません。
フラットステア(奥):ややソフトで滑らかな表面仕上げ。ペアスロープ製品の主力となる素材。
シュリンクステア(手前):革らしいシボがある表面仕上げ。傷が目立ちにくいのも特徴で、主にバッグ類に使用。
馬革
牛よりも毛穴が少ないために、表面のなめらかさは素晴らしく、独特の光沢感と深みのある発色は他の素材では得られません。野性的な荒々しさと気高い艶やかさが共存する、様々な革素材の中でも個性的な強い魅力を持ちます。
ただし、馬は行動的な動物ゆえ、キズの少ない上質な革はほんのわずか。そのため在庫する既製品は一部に限り、おもに受注生産にて対応することで、牛革並に手頃な価格を実現しました。
鹿革
極細の繊維が複雑に絡み合うため、柔軟で伸縮性に優れ、吸い付くような繊細な肌触りを持ち、引き裂き強度は同厚なら牛革以上。しかしながら大変高価な上、鹿は活発な動きをするため馬以上に傷が多く、革の面積も小さいために、良質な部分のみを使用するとグローブでも1頭分の革から2双作れるかどうかという、まさに職人泣かせの革。グローブは一度使えば手放せず、ジャケットは至高の着心地。とても悩ましい、魅惑の素材である。
さらに詳しくはこちら…鹿革物語
ハイブリッドPC
防水性と透湿性を併せ持つ特殊フィルムを、引き裂き強度の高いPC生地の裏側にラミネートすることによって高い吸放湿、透湿、耐水性能を実現。さらに表面に強力な撥水性能を持たせた、ペアスロープ特注素材。こすれるとシャカシャカ音のするような従来の化繊には無い柔らかさで、細い糸を密に織ったコットンのような質感と風合いを持っています。
高密度耐水コットン
有機農法のオーガニック綿花から紡がれた糸を高い密度で織ることで、コットンならではの肌触りと風合いを残したまま化繊に迫る気密性と強度を得た生地。非常に質感が高く丈夫で、ヨーロッパのある国では軍服に正式採用している実績を誇る。
ペアスロープでは最新の防水透湿フィルムと撥水加工を施し、かつてナイロンが普及する前のライディングウェアに似た古き良き雰囲気を受け継ぎつつ、機能面では現代の最前線というユニークな二面性のある素材に仕上げている。
丹後橋立織り(たんごはしだており)
日本三景「天橋立」を擁し、伝統的に受け継がれる織物「丹後ちりめん」で名高い京都北部の織元に特注した綿織物。
布を構成する経(タテ)の糸と緯(ヨコ)の糸の色を別色として綾織りにすることで、光の当たり方で発色が変化する玉虫色の生地に仕上げている。1時間でたった2mしか織ることができず、スピードでは最新の機械に遠く及ばないが、手織りと同じ方式のため味のある魅力的な生地に織り上がるシャトル織機を使用。
印伝(いんでん)
模様の部分をくり抜いた型紙を鹿革に乗せ、色を付けペースト状にした漆(うるし)を上から刷り込むことで、版画のように製作される日本の伝統素材。戦国時代にはすでに存在していたとされ、模様には縁起をかついだ柄が用いられることが多い。江戸時代には印伝を用いた袋物がお洒落好きの庶民に流行。
甲州印伝が代表的ですが、各地で製作され、異なる技法で作られるものもあります。弊社では、奈良県の鹿革専門のタンナー(革加工メーカー)に直接依頼しています。
サンステート
アルミ薄膜+ミクロン繊維+ポリエステルのキルティング加工から成り、軽く、動きやすく、着膨れせずに確実な暖かさを提供する非常に優れた防寒素材です。
ミクロン繊維が空気の層を極めて小さく区分し、暖まった空気を逃がしません。さらに、表面のアルミ薄膜(4/100ミクロン)が、人体からの幅射熱(放熱)を反射して熱移動を防ぎ、確かな防寒力を誇ります。同じ厚さなら、これ以上のものは見つからないほど。


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