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ペアスロープでは、厳選した革素材と、専用に特注する繊維素材をはじめ、自信を持って販売できる優れた素材を用いて製品作りを行います。丈夫さだけでなく、素材の着心地、風合い、そして性能…と、ユーザーとして欲しいと思えるものを、製品づくりの指標としています。
ここでは、ペアスロープが使用する素材の内、代表的なものをご紹介します。ウェア選びの参考にどうぞ。





  ステア牛革
厳選した北米産生後約2年の牛革。コート系で1頭分、ジャケット系で約3分の2頭を使用。ペアスロープのオリジナル牛革は、染料に撥水剤を入れて水に強く仕上げており、一時的な小雨での走行程度ならすぐに水が染み込むことはありません。

型押し圧縮(手前):表面が傷に強い圧縮加工。
フラットステア(奥):ややソフトで滑らかな表面仕上げ。
キップ牛革
生後約10ヵ月の北米産、ペアスロープ最高品質の牛革。きめ細かくスムースな表面と、使うほどに馴染んでゆく質感は他と一線を画します。入荷が少ない上に、成牛に比べ革が小さいため、ジャケット系で約2頭、コート系では約3頭分を使用。そのため、年間を通して製作できる量に制限があり、また、入荷時の原皮の価格変動により、製品価格は時価となります。
和牛
但馬(たじま)牛と呼ばれる、古来からの日本固有種。「国産牛」はおもに国内で生育した外来種を指すので別物。松坂牛や神戸牛などの元となる牛だが、本来の但馬牛は霜降りではなく引き締まった筋肉質。1頭1頭大切に育てられるので、肉質と同様に革質も上等であるが、流通量が極端に少なく、常時品薄状態。
オイルをたっぷりと染み込ませ、1枚1枚手作業のアンティーク仕上げを施すことで、使い込むほどに味わいを増す魅力的な素材に仕上げています。
馬革
牛よりも毛穴が少ないために、表面のなめらかさは素晴らしく、独特の光沢感と深みのある発色は他の素材では得られません。野性的な荒々しさと気高い艶やかさが共存する、様々な革素材の中でも個性的な強い魅力を持ちます。
ただし、馬は行動的な動物ゆえ、キズの少ない上質な革はほんのわずか。そのため在庫できる既製品は一部に限られ、おもに受注生産にて対応。荒々しいアンティークホースと、牛革並に手頃な価格で柔らかく着心地の良いソフトホースをラインナップ。
鹿革
極細の繊維が複雑に絡み合うため、柔軟で伸縮性に優れ、吸い付くような繊細な肌触りを持ち、引き裂き強度は同厚なら牛革以上。しかしながら大変高価な上、鹿は活発な動きをするため馬以上に傷が多く、革の面積も小さいために、良質な部分のみを使用するとグローブでも1頭分の革から2双作れるかどうかという、まさに職人泣かせの革。グローブは一度使えば手放せず、ジャケットは至高の着心地。とても悩ましい、魅惑の素材である。
さらに詳しくはこちら…鹿革物語
ハイブリッドPC
防水性と透湿性を併せ持つ特殊フィルムを、引き裂き強度の高いPC生地の裏側にラミネートすることによって高い吸放湿、透湿、耐水性能を実現。さらに表面に強力な撥水性能を持たせた、ペアスロープ特注素材。こすれるとシャカシャカ音のするような従来の化繊には無い柔らかさで、細い糸を密に織ったコットンのような質感と風合いを持っています。
高密度耐水コットン
有機農法のオーガニック綿花から紡がれた糸を高い密度で織ることで、コットンならではの肌触りと風合いを残したまま化繊に迫る気密性と強度を得た生地。非常に質感が高く丈夫で、ヨーロッパのある国では軍服に正式採用している実績を誇る。
ペアスロープでは最新の防水透湿フィルムと撥水加工を施し、かつてナイロンが普及する前のライディングウェアに似た古き良き雰囲気を受け継ぎつつ、機能面では現代の最前線というユニークな二面性のある素材に仕上げている。
丹後橋立織り(たんごはしだており)
日本三景「天橋立」を擁し、伝統的に受け継がれる織物「丹後ちりめん」で名高い京都北部の織元に特注した綿織物。
布を構成する経(タテ)の糸と緯(ヨコ)の糸の色を別色として綾織りにすることで、光の当たり方で発色が変化する玉虫色の生地に仕上げている。1時間でたった2mしか織ることができず、スピードでは最新の機械に遠く及ばないが、手織りと同じ方式のため味のある魅力的な生地に織り上がるシャトル織機を使用。
本場大島紬
日本を代表する伝統的絹織物。世界的に見てもこれほど緻密で繊細な布地はそうそう見られません。鉄分の多い泥や植物の渋で染め上げる深みのある色合いは光の加減で表情を変え、落ち着いた雰囲気の中に上品な風格を漂わせます。
鹿児島の織元「関絹織物」による手織りに至っては、1反の織り上がりまでに12日以上を費やす途方もない手作業の積み重ね。機械織りでも丸2日間を要します。さらに詳しくはこちら…絹の道
ハリスツイード
スコットランドの北西「アウターへブリデス諸島」で、伝統的に手織りされて来たツイード生地。ふんわりとつむがれた太い羊毛糸で織り上げられた素朴な風合いが魅力で、かつては地元の農民や漁民の服地として家庭で織られていた。19世紀に英国貴族のアウトドアウエア用素材として注目されるようになり、最高品質のツイードとして世界的に認知されるに至る。
現在は法律で品質・製法が厳しく管理され、英国王室お墨付きの宝珠が入ったマークが与えられるロイヤルブランド。
印伝(いんでん)
模様の部分をくり抜いた型紙を鹿革に乗せ、色を付けペースト状にした漆(うるし)を上から刷り込むことで、版画のように製作される日本の伝統素材。戦国時代にはすでに存在していたとされ、模様には縁起をかついだ柄が用いられることが多い。江戸時代には印伝を用いた袋物がお洒落好きの庶民に流行。
甲州印伝が代表的ですが、各地で製作され、異なる技法で作られるものもあります。弊社では、奈良県の鹿革専門のタンナー(革加工メーカー)に直接依頼しています。
コットン帆布(はんぷ)
名の由来はかつて帆船の帆に使われていたため。平織りの丈夫な生地で、質量で1号、2号…と区別し、ヘビーウエイトなものほど数字が小さい。厚いものはトラックの幌などから、身近なものでは9号前後がバッグなどに使われていて、高い耐久性が特徴。
ペアスロープでは厚手の6号帆布に表面撥水・裏側防風防水コーティングを施した特注生地を使用。はじめはゴワつきますが、馴染むとしっとりと柔らかくなり、良い味を出します。
サンステート
アルミ薄膜+ミクロン繊維+ポリエステルのキルティング加工から成り、軽く、動きやすく、着膨れせずに確実な暖かさを提供する非常に優れた防寒素材です。
ミクロン繊維が空気の層を極めて小さく区分し、暖まった空気を逃がしません。さらに、表面のアルミ薄膜(4/100ミクロン)が、人体からの幅射熱(放熱)を反射して熱移動を防ぎ、確かな防寒力を誇ります。同じ厚さなら、これ以上のものは見つからないほど。


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