2011年10月27日


鉄道話に興味のない方は、どうぞスキップしてください。あとで後悔するかもしれませんが・・・
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 私の鉄道好きは今に始まったわけではない。もちろんバイクも好きだが、趣味歴は鉄道の方が長い。なんたってもの心がつくかつかないかの頃からだから。


 鉄道趣味人・・・現在では「鉄ちゃん」というが、その範囲は広く、大きく分ければ、「乗り鉄」「撮り鉄」「模型鉄」である。どちらかといえば私は「乗り鉄」で、そのうちの新幹線は、、、残念ながら「大好き」というわけではない。
 しかし近年もっとも多く利用しているのが新幹線。そこでちょっと気になったことを述べるページを頂いたのだから(強制的に作ったかな?)、好き勝手にご案内しようと思う。



JR九州・JR西日本・JR東海、そしてJR東日本の・・・新幹線。

500系“のぞみ”

N700系“のぞみ”
 新幹線ファンではない私でも、好きな車両がある。それは“500系”。最高時速300km/h、砲弾型の丸みをおびた美しいスタイルである。しかし東海道・山陽新幹線の花形であったのは過去の話で、2011年現在は新大阪〜博多間を16両から8両編成と半分の長さにされて“こだま”としてほそぼそと走っている。その姿を見ると、なんだか哀れでならんと思うのは、けっして私だけではないのである。

 さて私が仕事でもっとも多く利用しているのがJR東海の東海道新幹線。そしてハバをきかせているのが700系およびN700系である。これらがどうも?・・・先頭スタイルがイマイチで車両は角ばった箱みたいで、何度見ても乗っても好きにはなれないのだ。
 そうはいっても500系よりN700系のほうが移住性も走行性能も上なのだから悪いことではないが、ま、個人的気分な問題であろうか。


カッコいい500系・・・丸みのある砲弾型である。

 新幹線はカッコいいスタイルでなくてなならない。そうすれば子供達にも憧れの存在となり、鉄道は繁栄する。これはバイクにも当てはまるんでしょうねえ。
 なお、東海道・山陽新幹線“のぞみ”N700系の移住性が良いように述べたが、けっしてそうではない。ただし、九州・山陽新幹線“さくら”“みずほ”等の新型N700系は別格、あとにご案内しましょう。

 おっと、今回のページに写真はないが、JR東日本の新幹線にもちょっと触れよう。
 2011年3月上旬に青森まで開通した東北新幹線、そしてそこを走るE5系“はやぶさ”・・・これはカッコいいですな。カラーリングも車内も大胆なところが良い。そのほか、秋田新幹線・山形新幹線の車両も私の好みだ。共に写真がなくて申し訳ないが、総合的にはJR東日本の新幹線がいちばん魅力的かな。いろんなスタイルの車両があって実に楽しいのだ。




鹿児島中央から京都へ・・・新幹線はえらい!

 さて関絹織物の健二郎氏と飲んだ翌朝、鹿児島中央駅から新幹線で京都に向かう。
 鹿児島空港から神戸空港、そして鉄道で京都、というルートもあるが、飛行時間は短いものの、その他交通機関や待ち合わせ時間等で、到着時間はほぼ同じ。料金もたいして変わらない。ならば新幹線のほうが楽で良い。・・・という選び方は一般的ではあるが、私の場合は料金も時間も少々不利だったとしても新幹線を選ぶ。それが“鉄人”の心意気である。
 九州新幹線は2011年3月12日に開業した。そう、あの大震災の翌日である。とてもお祝いムードではなかったろうと察する。その1週間前の3月5日に初登場した東北新幹線の“はやぶさ”はもっと悲惨だ。その6日後には鉄道自体が破壊されてしまったのだから。しかしそれでも脱線転覆しなかった・・・我がニッポンの新幹線はものすご〜くえらい!


 さあ、九州新幹線鹿児島中央駅からの初乗り、そろそろご案内しましょうかな。これがなかなか素晴らしいのだ。


鹿児島中央〜新大阪間の最速新幹線“みずほ”。我らはこれに乗る。

“みずほ”より停車駅が多い“さくら”がとなりのホームに止まっている。
九州新幹線の各駅停車といった800系の“つばめ”。JR九州の車両はセンスが良い。 800系のボディーに示されたロゴ。“つばめ”は日本の鉄道の伝統的な特急列車名なのである。


みずほの車両ドアでお客を案内するレディーススタッフ。ユニホームのセンスも良し。 これ、普通車指定席。東海道新幹線のそれとは、ずいぶんとちがう雰囲気。


 朝7時58分発の最速列車“みずほ”新大阪行きがホームに停車している。キップを見ながら普通車指定席の車両に入る・・・が、あらためてまたキップを見直す。「グリン車とまちがえちゃったかなぁ〜」と、とても普通車には見えなかったからだ。

 “みずほ”は鹿児島中央駅を滑るように発車し、すぐに260Km/hの高速走行。そして博多から山陽新幹線に入れば最高速度300km/hにアップ。それでも揺れはほとんど感じず、快適そのものである。
 そして3時間46分後、発車から809km(実距離)を走り新大阪に到着。表定速度(駅の停車時間を含む平均速度)は、なんと215km/h!、素晴らしい。
 なお、九州・山陽新幹線は「トンネルが多い!」とカミさんは文句を言っていたが、日本は山国なのだから仕方がない。

 さて、東海道新幹線の“のぞみ”“ひかり”“こだま”に乗ったことがある方ならお分かりだろうが、それらの席は横5列。しかし“みずほ”の普通車指定席は横4列なのだ(“さくら”“つばめ”も同様:ただし自由席は5列)。
 しかも高級感たっぷりの座席。このグリーン車なみのサービスは嬉しいかぎりだ。どうかひとつ、JR東海・JR東日本さんも、こういうのはマネしていただきたい。(けっこうムリあるでしょけど)

ほ〜ら、広いでしょ。 ほ〜ら狭いでしょ、JR東海の新幹線。


それにしても、列車内で食う駅弁はなぜ旨いのか。(鹿児島中央駅のさくら弁当)



 新大阪でJR東海の席数が多く狭い東海道新幹線に乗り換え(とはいえ飛行機のそれよりずっと広いが)、たった13分で京都駅に到着。いざ染物屋さんへ・・・。



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