さあ、すっかり爽やかに夜も明けまして、朝食のあまごの干物をバクバク食らいまして、午前中のメインイベントである高の瀬峡での紅葉三昧に出発。 空も健やかに晴れ渡り、まことに気分爽快なれど風寒し。多分早朝なので肌寒し……。 |
別府峡から高の瀬峡までは、ほんのわずかな距離。県境の長いトンネル(四つ足峠トンネルというなにやら怪しげな名前だが、その昔の峠が険しくて2本足では登れなかったことに由来するらしい)を抜けると、マーブルチョコをまぶしたような山肌が……の予定だったのだ。でも、昨日通ってなんとなく雰囲気はわかってたんですよぉ。シクシク。 |
我々のように、東の方からやってくると、四国では紅葉の名所である高の瀬峡も「さほどではないわ」と斬り捨てたくなる気持ちが湧きがち。つまりあれだ、日中と夜の寒暖の差が激しくないから、美人が生まれにくいんだね。信州だの東北だのに行くとそれほど有名ではない場所でも、かなり見事な紅葉に出くわしちゃって「あら、山がまぶすい」なんてことを言いつつ、見とれてしまうこともしばしばだもの。なのに、なによ高の瀬峡!! とプンスカ怒っても仕方がないので、少し奥の剣山へのダートが始まる辺りまで入っていく。 |
この先、スーパー林道。 |
確かに、入り口付近からはずっと紅葉狩りっぽい雰囲気になったけれど、針葉樹多すぎだぜ。まあ、もともとこの辺は大林業地帯であったことだし、我々が勇気と時間の余裕を持って、さらに奥まで行ければ、もっと鮮やかなんでしょう……と軽いフォロー。ふと遠くの山頂を仰ぎ見れば、なにやら白い帽子を被っているような。 「大島さん、あれはなんですかね?」 「雪……じゃないですか」 今シーズンになって、初めて見た雪が11月頭の四国ツーリングだとは、泣けてくるぜよ。広い駐車場の一角にわずかに紅く染まったモミジを見つけ、アスファルトの上にゴザを敷いて昼食をとる敬老のご一行様も泣いておろう。ヨヨヨヨヨ。 まあ、イチバン泣いているのはこの私だ。ぐわははは。なにしろ、三橋さんにお借りしたゲルマン魂を、砂利の上で転かしてしまいました。すいませんでした。 だいたい、なんなんすかねぇ。あの、すんげぇ遠い位置にあるくせに、頼んでもいないのに勝手にパチンと戻るサイドスタンド……。非常に、合理主義に凝り固まっておるわいな。慣れたら、日本車に乗って、スタンド戻すのが億劫になったじゃねいか。以上、嘆き終了。 |
ここでコケたぜよ。 |
さあ、バクバク隊はなんにもバクバクしないうちに爆走を再開!! ライダーズイン奥物部を横目に、国道195号線をひた走る。いやぁ、やっぱり高知県の道は、良いところは果てしなく気持ちよいなぁ。柚子の香りが道々にプ〜ンと漂い、これまた一興。 |
で、予定よりは大幅に遅れつつ「もう、この辺で昼食をとっちまいましょう」とおっしゃる三橋さんの一声で、アンパンマンミュージアムに併設する道の駅・美良布(火曜日定休・9時〜17時)へ。ところが、火曜日じゃん。「道の駅が本日休業とはなにごとぞぉ!!」などとプルプル震える三橋さんを、さらに併設する簡易販売所へいざなう。メニューはカレーライスとわかめとおぼろのうどんが2種類。フェリーかここは……。 と、思いつつも、4人揃ってうどん。そこはそれ、明後日の讃岐うどんを待ちきれないおやじ3人なのだった。なぜか、生粋の讃岐っ子である“うどん先生”こと尾原さんまで頼んでるし。
そのうえ 「冷凍ですね」 と 冷静ですね……。 |
たった3品のメニュー ショボイ。 |
おぼろうどん 味は聞くなかれ候。 |
アンパンマンミュージアム 当然行かん。 |
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