美味いものをバクバクだったのに……と途方に暮れる4人のおやじは、もうひとつのバクである幕末物語ワールドへの初めの一歩を踏みしめるべく桂浜へと向かうのココロ。 |
本日のこれからの予定は、桂浜にて坂本龍馬に謁見した後、海沿いをズイズイ走って、土佐久礼の大正町市場にて、新鮮な魚貝(脂ののった戻り鰹&伊勢エビ&その他もろもろ)を購入。その勢いでライダーズイン中土佐にて、豪快に盛大にバーベキューを愉しむ目論み。いよいよ、企画通りのバクバク街道バク進なのね、な気分。おまけにライダーズイン中土佐の眼前には大海原が広がり、そこで三橋さんが竿を片手に土佐で一本釣りを披露すると大漁宣言をしていたのだ。 しかし、そのバクバク気分にひとつめの暗雲が立ちこめたのが、桂浜まで後わずかな道すがら。軽快に走っていたゲルマン魂の下方より「カツン、カツン」とイヤ〜な感じの音が聞こえまして、あれっなんだんべっと足元を見やれば……。ゲルマン魂の逆襲。 「ぬおおおおお、三橋さんの釣り竿がぁ〜」 |
在りし日の釣り竿。 | この穴はわたしです… もうなにも挿さないでね |
|
ゲルマン魂に取り付けられたパイプに誇らしげに固定されていた釣り竿が、底を突き抜け地面にカツカツしてズタズタになってるじゃありませんかぁ。まずいっす。どうしよう。三橋さんに怒られる。さっきは倒しちゃってごめんよぉゲルマン。そんなに怒ってたんだね。 このまま「探さないで下さい」と置き手紙して、隣の高知空港から羽田に帰っちまうかと思案に暮れること、わずか7秒。そうだ、もともと竿なんか持ってくるから悪いんじゃないですか。もしかしたら、こっちが怪我をしたかも知れないじゃないですか、プンプンと逆切れしてみよう。 〜途中経過・略〜 「さあ、もうすぐ坂本龍馬の桂浜ですよぉ〜」 不機嫌な三橋さんに、あくまでにこやかに語りかける信号待ち。ついでに 「この先には浦戸大橋っていう、有料だけどまことに風光明媚な橋がありますよ〜。有料だから、お金を出すのがとても面倒なんですけどねぇ〜」 などと気の利いた男を振りまくのも忘れない。 ところが、世界はかくも優しく、素晴らしく、私のみを嘘つきにするのね。 「浦戸大橋は無料になりました。この先の仁淀川大橋も無料になりました」 桂浜の龍馬像の下で観光PR係のおばさまがおっしゃる。 「うぅんん、素晴らしい。素晴らしいですよ、三橋さん」 そう言いながら、龍馬像の横に組まれたやぐらの上へとっとと行こう。しかし、かつては桂浜から横浪黒潮ラインまで、橋を渡るたびに通行料を払わなければならなかったことを思えば、本当に素晴らしいぜよ。 |
浦戸大橋 |
さて、我らバクバク隊の目的でもある坂本龍馬像詣でである。今回はスペシャルなので、やぐらの上から龍馬の目線で太平洋を見ることができるってわけだよ、おっかさん。このやぐらは毎年行なわれる“龍馬まつり”のイベントで、龍馬の誕生日である11月15日の前後約1ヶ月間設置されているらしい。今年は1月5日までだけど、毎年時期が微妙にずれるから、来年に期待する方は事前に要チェックだ。 |
過去に4回ほど訪れているけど、この目線の高さは素晴らしい。横顔も足元の靴も初めて見るものばかり。あまりの興奮状態で「うぉぉぉ太平洋ぜよ、その向こうはアメリカ国ぜよ」とか叫びながら、志士気分満開。ばちあたりも満開。三橋さんも軽い興奮状態で「海の男ぜよぉ」とか言いながら記念写真。やぐらはあんまり揺れないからね。 |
女の子3人組が写真を撮ろうとしていたので「ワシが撮っちゃるぜよぉ」とサービス。旅にはロマンスも付きものぜよ。そこで、レンズを自分に向けて撮ろうとしたら(デジカメだしね)隣から冷静なお声が掛かる。 「レンズ逆だよ」 うぉぉ、大島さんに言われちゃコミュニケーション大作戦の計画がパーぜよ。悲しいぜよ。龍馬像の下では、うどん先生がポツネンと座って高知名物アイスクリンを食べてるし。相変わらず冷静ぜよ。 |
どことなくヤクルト古田似の尾原さんは、以前小学校の先生でもあった。 現在はうどん先生。いや、JRPのグローブ作りに専念。 |
<< 戻る | 次へ >> |