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蟹三昧
 函館、富良野につづき、北海道三夜目の宿は池田町のペンション「フンベHOFおおくま」。食道楽にはお薦めできる宿なのでちょっとご案内しよう。
 ここは4年前の「北海道非常識ツーリング」でも紹介しているので、重複しないよう、今回は食い物の写真を中心にお見せするが、オーナーのしゃべり、食材へのこだわりは今も変わらない。


毛ガニ、タラバ、ズワイの盛り合わせ。これすべて活ガニをボイル、冷凍ではない。
活ガニならではの、3大ガニの刺身。プリップリで甘〜い食感。うま〜〜すぎる。
タラバの焼きガニ。こうして食べるタラバが、個人的には一番美味いかも。 池田牛のステーキ、1人前。これでも二切れ食ってしまったあとの写真。これは「ステーキコース」


 「4大ガニ海鮮コース」は、上記写真の毛ガニ、タラバ、ズワイの他に、味噌汁の花咲ガニ。料理名を「4大ガニ」としているが、タラバと花咲はヤドカリの仲間なので正確には「2大ガニと2大ヤドカリ」。しかしこのオーナーの副業(本業?)は活ガニの卸し元なので、そんな常識的な細かな表示はパスしているのだろう。ほかにも工夫されたメニューでテーブルがにぎわう。
 ほんとに美味いもんをつまみに生ビールも三杯目と進み、ほどなく抽選会が始まる。本日24名のお客に4つの特賞、我が家族4名はその内の2つとソフトクリームを当てる。クジ運もハンパではない。えっ、私ですか? ポケットティッシュです(4年前もハズレ)。

 オーナーのブレーキが効かない食いモン全開トークが気になる人もいるだろうが、こんなあんなで1泊2食付き9,000円弱は満足、お薦めできる宿である。
抽選で当たった「毛ガニ」と「タラバガニ」を東京、長野のそれぞれ実家に送る。労せずしてお土産をゲット。

地元農家産のくだものと野菜の爽やかな朝食。

ペンション隣りの牧草地で
朝の軽い運動。



道道もまた良し
 道道。ミチミチではない、ドウドウと読む。まさか道道の意味をご存知ない人はいないと思うが、国道が国の管轄。対して、北海道の管轄道路だから道道。県なら県道、東京都は都道と言えば理解できよう。ちなみに、弊社ペアスロープの前の道路は環七(環状7号線)だが、正式名称は都道318号である。・・・さりげなく新ブランド(予定)の宣伝終了。
 池田町を出てR-242を北東に向かう。さて、このガラ空きの国道に平行して道東道(高速)が走っている。その高速道に目をやれば、なおガラガラ。8月は観光客で通常月よりも交通量は多いはずだが、こんな状況でいったいだれが金を払ってまで高速を利用するのだろうか。信号がほとんど無い70〜80km/h巡航(違反だが安全速度)の国道で十分だろう。これを無駄づかいと言わず、なんと言えるか。
 怒って走ると危ないので、気を取り直してのどかな道道へと進路を変える。

十勝清水から足寄までの80.7kmの道東道が平行して走る。高速のタンデム解禁でも、ぜったい走らない。


いまどき、こんなカッコで通学する児童がいるのであろうか。


のどかな道道664号線



先頭をカッ飛ぶ息子のマジェ、次に最もダートに有利なカミさんジェベル、最後尾はF-650の私と次女のニケツ。飛ばすな〜、デジカメは砂ぼこりに弱いんだバッカヤロー。

日本一大きなフキ(ラワンブキ)の群生地を通る。


つい先ほど舗装路で3台を抜いていったZRX氏に追いつく。マジェに抜かれ、おばさんに抜かれ、極めつけは片手運転撮影中タンデム車にも容赦なく抜かれる。哀れ。。。


オンネトーの湖まであと5kmというところでダートが始まる。


母親が乗るオフ車ジェベルを引き離すマジェ。親子であっても勝負の世界は厳しい。こんな写真を撮っている私の状況はもっと厳しい。

オンネトーに到着。



R-241を阿寒湖方面に向かうと、すれ違うバイクも多くなり、ご挨拶も忙しい。


阿寒湖は立ち寄らず弟子屈(てしかが)方面に。

すれ違う野生動物はいない。




快適なR-241阿寒横断道路


自衛隊のトラック編隊ともすれ違う。しかし挨拶は無し。



美幌峠に向かう雄大なワインディング。グリーンがまぶしい。


爽快、雄大、美幌峠
 地図で見ると屈斜路湖の真近を走っているのに、まったくその姿が見えないR-243を北上。峠への登りにさしかかると、快適なワインディングロードが我々を迎えてくれる。そして今回の旅のテーマ「五大峠」の4つ目、美幌峠。それはそれは見事な眺めである。天気快晴、寒くなく、暑くなく、ソフトも美味い峠で一休み。
道の駅 「ぐるっとパノラマ美幌峠」 の熊笹茶&バニラソフト。




 屈斜路湖を美幌峠に向かい先頭を走っていた時のこと、後ろにジェベルがいないことに気づき、Uターンして戻ると予備タンに切り換えていた。かく言う私の乗るマジェ、F-650もガスケツ警告表示が点灯、3台同時にガスケツの危機となる。そういえば、昨日の昼から390kmほどガソリンを入れていない。
 峠から20kmほど走り、美幌町でガソリンを入れる。当然ホクレン。マジェは411.3kmで10.7リッターの給油、リッター38km走った。東京では毎度200km弱で給油しているので、驚異的な燃費だ。なお、ジェベルは13.8リッター、F-650が14.1リッターとたいして変わらず給油、共にリッターあたり約29km。終始タンデムのF-650は650ccとして優秀な燃費だが、250ccのジェベルは、いかなるものか。と、F-650を褒めてセルボタンを押すと、これが素直にエンジンかかんねぇんだなぁ。

 美幌町から、国道としては狭く、ほとんど追い越し禁止のつまらないR-334を走る。脇道にこそこそと隠れたコソクなパトカーを無難にかわし、斜里町。そして知床半島の海沿いに出ると、同じR-334とは思えないほど整備された快適な道を走りウトロの宿「いるかホテル」に到着。
美幌は峠を境にして、その前後3kmが爽快な道。

411kmも走って、やっと給油。マジェがこんなに走るとは思わなかった。



いるかホテルの晩飯

ミズダコのしゃぶしゃぶ
花咲ガニ(くどいようだがヤドカリ系)をメインとした夕食。しかし前夜の宿での蟹三昧で、カニには手付けず、もっぱら生ビールと冷酒に専念。

カニ味くらべ 個人的勝手なランキング (含むヤドカリ)
2002年の「第4回 伊豆一周寒中ツーリング」HPでもやったが、若干異なる。なお、全て活ガニを調理が条件。
1位 毛ガニ 身の美味さと、絶品のミソ。合わせ技で優勝。
2位 ズワイガニ 毛ガニとは僅差。人によっては逆転あり。
3位 タラバガニ ボイルより焼きガニのほうが旨味が逃げず美味いが。
3位 高足ガニ 西伊豆が名産。焼きガニは絶品、ただし炭火ですぞ。
5位 花咲ガニ 上位のカニの味には、ちょっと勝てないか。
6位 ワタリガニ  味噌汁はあなどれない美味さ。
その他 紅ズワイガニ 超新鮮な活ガニなら5〜6位もありえるか。
番外編 サワガニ きれいな川や沢にすむ淡水のカニ。その味は・・・?


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