ショートツーリング写真集

2004年8月 文・写真:三橋 (1ページ完結)


 北海道ツーリングから帰ってきた翌々日、まだ走り足りないのか、信州ツーリングに出かけた。とは言っても、カミさんの実家であり、弊社あさま工房のある佐久平をうろうろ走り回るだけのショートツーリングだが。さて、今回は夏の涼しい佐久を、あさま工房周辺ピンポイントでご案内しよう。

あさま工房


機嫌の悪い 浅間山

夏の千曲川ではアユ釣りが盛ん。朝、橋の上から写真を撮っていると、浅間山を真っ二つに分ける水平の妙な雲が。



そして昼、またアユ釣りを見ていると、浅間山に水平の雲は消えていた。山頂右にぼんやりとあるのは、雲のような、煙のような。

数キロ走って浅間山に近づき、男カワサキ12Rと浅間のツーショットを撮ろうとシャッターを押している瞬間、ノロシのような噴煙が空高く上がる。
今日は8月15日。それから半月後の9月1日の夜、噴火することになる。

なお、今回東京からいっしょに走ってきたドゥカ ムルティストラーダに乗るカミさんは、実家に着くなりゴロゴロして、バイクにはいっさい乗らない。だから、このHPにはカワサキ12Rしか登場しない。


おだやかな八ヶ岳

噴煙の上がる浅間山を見て、180度身体の向きを変えると、八ヶ岳連峰を一望できる。中腹まで溶岩だらけの浅間山とちがって、草木の豊かな八ヶ岳は、きっときれいな高山植物の花が咲いていることだろう。



佐久の花 その、1


佐久平も花が多い。人工的、いや、そう言ってしまうとそっけないだろう。町の人々が大事に育てているようで、どこを走っても花を見ることができる。しかし、数ある花のなかでも、ここ、佐久の代表は「秋桜」・・・コスモスではないだろうか。特に国道254号、佐久〜内山峠のコスモス街道は、約10kmの間、道路脇のコスモスを見ながら走り抜ける。ピークは9月中旬。



佐久の花 その、2

臼田駅すぐ近くにある蔵元「佐久の花」。
下は「大吟醸 佐久の花」だが、個人的にはランクの低い「純米吟醸 龍岡城五稜郭」が好み。でも、なんでパソコンの前に酒があるのかって? 呑みながらホームページ作ってるわけですよ。仕事じゃあないからね。



田んぼ・・・酒の元

日本酒の原料といえば、米だが、食用と日本酒用とはほぼ異なる。「山田錦・美山錦」などは酒用、「コシヒカリ・秋田こまち」等は食用といったように。そして、佐久の田んぼにはたくさんの生き物がいる。アメンボにゲンゴロウ、ショクヨウガエルにイナゴ。なお、10月の稲刈り時期になると、この地域ではイナゴを捕り、佃煮(甘露煮?)にして食べる。その味、なかなかのもの。


案山子 かかし・・・近年、見られなくなりました。

佐久平でも案山子を見ることはあまりない。
原始的な案山子で鳥を追い払うより、大砲?(定期的に爆発音を出す)のような器具が流行っているようだ。他の地域ではキラキラ光るテープやCD盤なども見かけるが。

12Rでうろうろ走っていると、突然それが目に入ってきた。

この田んぼの主人は、きっとバイクに乗っている。ホンダのチームブルゾン(15年以上前の古〜い純正モデル)を着たかかし。

手を抜かず、顔くらいは書いてほしいものだが、なんかコッケイだ。奥にいるのも、赤いジャンパーを着た人のように見えるが、かかし。


もうちょっと工夫がほしいねえ。これじゃあ、簡単に鳥に見破られそうだ。


農作業中のバアさまに「こんにちは〜」って声をかけたら、かかしだった。(ウソ) 簡素な作りだが、雰囲気出てますねえ。

蕎麦

「ともせん」の蕎麦
二輪誌のツーリング記事で何度か目にしたことはあるが、この店のウリは、
“海から一番遠いそば屋です”
(JR小海線 臼田駅からバイクで20秒ほど)
実はこの「ともせん」、かれこれ20年かよっている。
その理由は、
“カミさんの実家から一番近いそば屋です”


ちなみにこの近くには、海から一番遠い革製品製作所 “あさま工房” もある。



身だしなみ

田んぼにそびえ立つカンバン。
さて、どうコメントしたらよいのでしょうか。
これが、佐久平の身だしなみセールスの表現方法なのでしょうか。おもわず男カワサキ12Rとツーショットしちゃいました。

しかし、この佐久・臼田町は、「龍岡城 五稜郭」の城址があるように、いまだ武家屋敷のたたずまいを残している。身だしなみに気を使った武士道が、こんなかたちで生き残っているのです。





おしまい。


 いかがでしたか、佐久平ショートツアー。東京の人なら、佐久平までたったの1時間15分ほど(新幹線の場合ですがね)と近いですし、中央高速を使って清里・野辺山経由も良し、上信越自動車道で直結も便利です。機会があったら訪ねてみてください。






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