写真:坂上修造 テキスト:松下ヨシナリ(の代筆)

やぁ〜、みんな元気かなぁ〜!
たぶんヤツの場合は、テンション高く、こう語り始めるだろう。今回、ワケあって、松下の友人である私、ダンディーXが代筆をとることになった。松下ならこう書くだろうという想像のもとにご案内しよう ・・・“燃える松下”を。


 3月18日筑波サーキット、俺は(ヤツは上品ではないので私や僕とは言わない)昨年秋に続いて、西日本の人気レース「モトルネッサンス」にカワサキ ZRX1100改で、再度挑戦することにした。
 前回は3位と表彰台に乗ったものの、満足していない。俺様の実力からして、もっとも高いところでシャンパンを浴びなければならないのだ。(典型的な自信過剰野郎である)




 前日の練習走行は絶好調。おそらく決勝では俺の前を走るやつはいないだろう。今日出場の選手諸君は、俺様が出ることで運がなかったと思ってあきらめるしかない。(きっとここまで言うだろう)

 そして予選。やっぱり俺は速いが、ポールポジションを取ってしまうと、ポール トゥー フィニッシュとなり、俺はだれも追い抜く楽しみも得ず、それでは面白くない。だから10番手くらいからスタートし、毎周1台ずつ抜いて、最後にトップでゴール!今日はそういったドラマチックな優勝を飾るって寸法だ。(代筆とはいえ、いいかげんにしてほしい。もし隣りにヤツがいたら、きっと殴る)

 しかし、頭の中ではそんな劇的なストーリーを描いても、カラダと心が反応しない。わざと抜かれて10番手で予選通過するのは俺の信念が許さないのだ。
 周を重ねるごとに、熱くなる。すでにワイドオープンされたスロットル・・・もうだれも止められない。

 これが俺の熱い走りだ!

  これこそ、燃える男の鉄壁な走り!

   予選でも容赦しねー、今日は燃えるぞっ!!!




松下、バイクを焼く!


 やっ、やっちまった。シケインの立ち上がりでハイサイドによる転倒。俺の熱い心がバイクに乗り移り、そしてガソリンまき散らして燃え上がった。

 言い訳はけっして述べない。ただ俺が未熟だってことだ。(生意気な松下だが、こういうところはエライ! でもこれ代筆だけどな)
 それよりも、このバイクを作ってくれたメカニックの皆さん、こんな俺でもサポートしてくれる方々、ほんとうに申し訳ない。ゴメンナサイ。
 今回こんな結果にはなったけど、そんなことで落ち込む俺ではありません。
 ・・・まだまだ頑張ります。
おしまい


[代筆者後記]
松下は指だけでなく、ちょっと頭も打ったらしい。(これで正常になるだろう)
・・・ということで、しばらくはまともに文章書けない松下に代わり、今回は例外的に代筆となったわけである。
なお、もし松下が書いたとしても、ほとんど同じ文章になることは間違いない。筆者の頭(脳)もヤツと同類、どっかオカシイ うま・しか者なので、、、。

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