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皆さんお待たせしました! 後編です。
<え? 待ってない??(笑)
まーまー そう言わず、松下の年末年始スキートリップのお話ですがね。
確かに、バイクとは全く関係のない話しですけれど 「箸休め」って事で、<え? ハシ休めっぱなしじゃねぇーかって?
ハイその通りですが、ちゃんと完結しないとイケません(笑)。
楽しみにしていただいてる方も
そうでない貴兄も、後編をどうぞ!





1/1 Day6
 前日、微妙な降りだったが、ひとまず太田マンとシューティング(撮影)しにアンヌプリ山頂からバックカントリーとなる北斜面へ、中腹は昨日の雪がリセットされていて軽くて良い感じ。大平原はノートラック・バーンを当て、サイコーのパウダーランを満喫。
 俺にとって、初めてのスチール撮影で、無意味に気合いが入る(笑)
 その後、ジャクソンと呼ばれるポイントで瀬戸氏とテレマーク・ムービー製作者のナカケン氏など数名と合流。花園エリアのレストハウス、元旦の振る舞い酒で、たんまり呑んだくれる。

自由とは恐ろしい。「好きなだけ呑んでいいんだ」という心理になる(俺だけ?)。ちろん、ガッツリ戴きました! 御馳走様です!!


カワサキ好きの瀬戸氏、俺のプレゼントした「最速番長」Tシャツを本当に気に入ってくれたみたいで、いっつもウエアの下に着てくれていた(笑) この干し柿は、スキームービーのプロデューサー、ナカケン氏の手作り。ホンノリ甘くて抜群の風味!

1/3 Day8
 この日は疲れた身体を休めることにした。久々のオフ。
 餅を喰ったり、酒のんだり、酒飲んだり(笑)。夕方から連れの運転で、旭川に向け出発。
 ずいぶん長い道のりだが、まぁ遊びのため。苦にはならない(ということにしといて)目的地は「旭山動物園」。約4時間移動して「道の駅とうま」で車中泊。




北斜面での太田マンの撮った作品。う〜ん、たたずむ俺の構図が芸術的だ。




1/2 Day7
 昨晩、温かかったが雪は降った。ゆっくりと比羅夫の駐車場に行く。昨日のナカケンさんに声をかけられるが連れと昨日のルートをメローに滑ることにした。
 山頂から北斜面は締まった雪で、上部はちょいクラスト。大平原はリセットされていた。ジャクソンは、驚いたことに前日滑った面の所々が全層雪崩を起こしていた。ココは慎重にやり過ごし、安全な沢向こうで休憩。
 ふと、斜面を見上げると、あり得ない様な難所から瀬戸氏がドロップ。流石ニセコを知り尽くしたオトコ、やる事がいちいちニクイ。
 夜は瀬戸氏宅で鍋パーティー。アツい話で夜は更けていった。









1/4 Day9
 開園と同時に「旭山動物園」に突入!
 “侮れない”魅せ方の動物園を堪能! なかでも、ペンギンの散歩と、シロクマ館などなど人気のポイントが多く、結局、夕方まで動物園を楽しんだ。

 旭川でイマイチなラーメン食した。みんな、気をつけて。
 「伝説の●●」とか書いちゃって、恥ずかしくないのかなぁ。

 その後、美瑛のプロ・テレマークスキーヤー餌取氏の実家「おでんや えとり」で夕飯。ここは、餌取氏の活動の拠点で、ご実家が経営するおでん屋さんだ。そして、ディープな活動をしている雪山人間のために宿泊もできる様になっている。

 人の良さが全面に出ている餌取氏と、お母さんに手厚い歓迎を受けその日は眠りについた。







1/5 Day10
 この日も雪は降っていない。新雪(深雪)を滑るために来た俺にとっては、ちょっとキツい。
 餌取氏の案内で、スノーボーダーのタカ君と奥さん達と「富良野スキー場」のバックカントリーを滑走。
 スキー場からエリア外にアクセスするため山行計画書を提出し、バックカントリーへ。餌取氏のガイドで、かなりグッドなパウダーランを楽しむ。
 お昼に食べた[オムカレー]は美味!

 夜はまたまた[おでん屋えとり]で、色んなジャンルの“濃い”人たちと美味い酒を酌み交わした。
 中には[スキージャーナル誌]の編集長、加藤氏。ロイター通信の女流カメラマン、中尾氏。餌取氏と同じく、プロ・テレマークスキーヤーとして活動中の藤川ケン氏、などなど、このエリアのメンツはエラく濃厚だ。しかも、スキー、テレマーク、スノーボードなど、マテリアルのジャンルを越えて、リスペクトし合っている。それぞれのスペシャリスト達。ステキだ。




大雪山旭岳は夏の美しさとは異なる、冬ならではの“白い芸術”だ。しばし、頂きに目を奪われる。

道内をベースに活動しているコアな方々に共通している点は、リーズナブルで美味しいモノに敏感なところだ。この「みよし乃」の料理は正にソレ。新鮮な食材と女将さんの料理は“美味くない”ハズがない。



1/7 Day12
 台風並の低気圧が近づいてきた。気温も高く、風ばかりが強い。おかしな天気だ。
 この日は、旭川からニセコに移動するための日にした旭岳も、ニセコ山麓のスノーエリアも全て強風のために運行を見合わせているらしい。
 途中、余市駅近くの[柿崎商店]という海鮮定食の店でいくら丼をいただく。美味!&安い!
 ココは、魚屋さんが経営する食堂だけあって、量も多く新鮮で美味い。

 暖かいが、雪は降っている。でも風が兎に角、猛烈に強い。
 余市近くの[フゴッペ温泉]に入浴。期待していたが、循環だった。残念!









わざわざ自分の足で雪山を登ってまで、新雪を滑るなんて、自分でもバカバカしいとは思う。でも、その手付かず自然と、挑戦し(楽しみ)たくなる斜面に出会えるトキメキは、素晴しくも楽しいものだ。その後に待っている温泉も!




1/8 Day13
 風が強いが、雪は降っている。この日は朝からヒラフスキー場に出た。
 期待が膨らむ俺は、この北海道トリップで、初めて純深雪専用の板、ヴォラント・スパチュラを出して比羅夫スキー場へ。
 しかし、強風で上部のリフトは運休。しかも、期待していたほど雪は無く、強風にたたかれガリガリ!
 こういうコンディンションは苦手なスキーを履いて出ちゃったもんだから少しも楽しめない。ブルーな気分で、この日の写真はなし!
でも、なんだかんだで昼くらいまで雪山にいた。正直あまり良い日じゃなかったね。

 午後から[清山荘]という温泉に。ここは、施設はイマイチだが、泉質が良い!鉄鉱泉にゆっくりと浸かる。幸せだ。







最終日の後にドッグパドルに戻ると、西田氏がいつもの笑顔で迎えてくれた。
今回のトリップで、俺のベースとして本当にお世話になった。彼の“生きかた”のスタンスは、僕にとって「ひとつの理想形」かもしれない。ヒトにも自然にも媚びることはない、苛立つこともない「ゆっくりとした時間に身を委ねる」自分流の生き方だ。
旭岳ロープウェイの山麓駅前駐車場に止められていたCR80。
この日、暖かいとはいえ、マイナス15℃は軽く越えたであろう。やはりコアなライダーは居るものだ。
スパイクタイヤを履いた高速道路に乗れない排気量のマシン、あまりの馬鹿さ加減に、俺はライダーとして誇らしい気持ちになった。因みに、横浜ナンバーであった(笑)



オムカレーは富良野の名物だそう。丁度いい辛味と、ふわふわのタマゴのハーモニーは絶妙!


1/6 Day11
 雪はまだ降ってこない。早くディープなパウダーを思いっきりぶっ飛ばしたい。

 この日は、大雪山・旭岳に餌取氏とその仲間達とで滑る。
 激烈に厳しい気象条件で有名な旭岳だが、この日は晴天で風も穏やか。しかし、この季節の大雪山。晴天に恵まれた時の美しさはどうだ! 思わずシャッターを切る回数が増えてしまう(笑)
 しかも久々に、なかなかの新雪をいただいた。やはりローカル・ライダー餌取氏のガイドは的確で本当に助かる。
 滑りの方も、藤川氏、餌取氏とプロ・ライダーのナマの滑りを間近に見る機会なんて滅多に有るもんじゃない。やっぱ、ホンモノは恰好良い。

 この日の温泉は[旭岳温泉 こまくさ荘]。小さくてシンプルな施設だが源泉掛け流しの温泉で、泉質が良いからホント暖まる。オススメです!

 夜は、これまた餌取氏行きつけの店、富良野駅近くの「みよしの」で超美味&激安のカモ鍋を。さらに合流した、大勢の雪山仲間とワイワイとつつく。
 中には、友人の関口“ケニヤ”政樹氏が記録したスノー・ムービー[i-con]シリーズに出演している、エクストリーム・スノー・ライダーも多数混ざっていた。本人の許可をいただいてないので、名前はナイショ(笑) 楽しい夜は更けていく。









1/9 Day14
 前日の雪が降り続いた。でも、こういう日はアンヌプリ山頂への登頂はパトロールに禁止されることが多い。
 西田氏の提案で、早朝6時から
アンヌプリ山の北面、五色温泉のあたりから
北斜面上部に向けて、自分の足で登頂して
誰も滑り込んでこない、極上のパウダーランを楽しむ作戦を取る事にした。
 朝っぱらから、スキーにシールと、トレッカーを装着。麓からエッチラ登り始める。
 しかし、1000m程上がると、物凄い強風で吹き飛ばされそうになる。
 なんとか予定のポイントまで到着し滑り始めると、これがもぉ〜極上!! 最高のロングラン1本を雄叫びをあげながら爆走!(笑)
やっぱやめられない。

 そのまま[五色温泉]に入浴し、ドッグパドルに帰還。夜は瀬戸氏と倶知安町のろばた焼きで呑む。これが、北海道最後の夜になる。






1/10 Day15
 俺の北海道スノー・トリップ最後の日。ずーっと降ってる雪に期待を膨らませる。
 気温も低く、なかなか軽い雪が積もった。朝一番のリフトに乗り込み山へ上がる

 予想通り、アンヌプリ山頂への登頂は雪崩の危険が有るとのことで、禁止となっていた。どーせ昼には車に戻らねばならない。花園エリアのコース外林間を滑る。
 良い! これこれ!!(笑) 昨日に続き、極上のパウダーでした。最終日に良いランができて満足!


 最後に、この旅でお世話になった全ての方々、見知らぬ俺に親切にしてくださった皆さん、新しく知り会い、触れ合った仲間たちに「ありがとう」と言いたい。
 事故に気を付けて、また笑顔の皆さんとお会いしたい。
 本当にありがとう!






■ドッグパドル
http://www.h2.dion.ne.jp/~dogpad/
冬は雪山、夏はカヤックで遊ぶ、西田智氏のサイト。

■ Niseko Powder Guide
http://www.nisekopowder.info/
瀬戸直人氏のサイト。第4話[北海道爆走]にも登場の9R乗り。

■ 太田孝則
http://www.ota-takanori.com
新潟在住のフォトグラファー。第8話前・後編カッコイイ写真は全て彼の作品。
そうでない写真は松下、その他による。


[HP編集部あとがき]

「俺の革ジャン、まだっスかぁ!?」 と言い続けながらも、ちっとも待っている気配はない。
やはり年初めの発信から、革ジャンはおろか、バイクとも関係ない話題である。コイツ、ほんとに作る気があるのだろうか。
それにしても、15日間も北海道で遊べるなんて、なんとうらやましいことだ。私なんぞは年末年始、まったく休みなく仕事をしていたというのに(ボヤキ)。なおかつ、北海道から帰るなり、お土産のひとつも持って来ることなく“旭山動物園のペンギン”の話なんぞするもんだから、私のカミさん、行く気になって格安ツアーまで調べる始末。。。
そんな憎たらしい松下だが、1月下旬現在、ヤツの革ジャン製作中。もの凄くカッコいいの作ってるから、定期預金解約しておきな!
次回はいよいよ・・・かな。


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