[ 日帰りなのに・・・後編 ]

 寿司屋でネタを食い尽くしてしまったので、後半のネタはない。だからサクッとメニューページに戻っていただいて、弊社の製品ページをじっくりと見ていただいて、買っていただいて、、、と、うまい具合にはゆかないだろうねえ。ヒマな人はこの先をどうぞ。

怖いもの知らず娘、本日3台目の試乗。ところでこのゼファー750、07年ファイナルエディションに見えるが、実は外装一式を交換した06年モデル。サスやマフラー等、なにげにカネかかってるのだ。パーツ代だけでおまえのエストレアより高い! ぜってー転けるな!

 いつのまにか娘は、私のスポーツスターからカミさんのゼファーに乗り換え、ついでにヘルメットまで同じくカミさんのショウエイJフォースに交換。そして館山市を南下して、菜の花がずっと続く太平洋沿いのフラワーラインをのどかに走る。

季節外れの平日とあって、道路は貸切状態。道沿いの菜の花のイエローが目に心地よい。







 今日の3台は故意か偶然か空冷、キャブレターのアナログバイク。インジェクションなんていう近代化装置が付いていないのが、たいへん嬉しい。
 さて娘に、ゼファーが何気筒か分かるか?って聞くと、「キトウって何?」と言い返される。排気量だろうが、空冷だろうが、OHC、OHV、DOHCだろうがなんだろうが、娘にとってそんなことは関係なく、カッコよければそれで良いということだ。カッコから入るのも悪くはないが。


 房総フラワーラインの海岸道路を西に、そして北、東と時計回りに洲崎の半島をなぞるように走る。境界線はよく分からぬが、太平洋から東京湾の海に変わり、うっすらと三浦半島が見える。
 交通量も少なく、波も風もなく、真っ青な海と水色の空、そして菜の花も咲き乱れている。せっかくだからそれらをバックに、カッコいい私のスポーツスターを写そう。

オヤジッ、、、ジャマだっつうの!

 気を取り直して、写真も撮り直す。どうせなら、キンパツの娘を並べて。


かれこれ12年乗ってるスポーツスターと18歳の娘、、、と東京湾。

 ・・・それにしても、どう頑張ったって春の弊社製品の宣伝にはならないことに、今さら遅いが気づく。カミさんは4年前の、娘は2年前のスタジャン。どちらも販売終了の品である。夫婦坂の商売根性なんてこんなものだ。

 なんだかんだで3時過ぎ、そろそろ帰ろうか。ついでだから、地元の魚でも晩飯のオカズに買って。

館山市のふれあい市場。建物はショボイが、けっこう良い魚介類を売っている。
娘はなぜか塩辛が好きなのである。 金目鯛の開き、これが本日の晩飯。


 なにが暖冬だ!寒いじゃねえかぁ! 
 自宅を出る前、防寒グローブをしているカミさんと娘に、もう春なんだぞ!、と半分馬鹿にしたように言ったのはまちがいだった。
 太陽が沈みかけたころ、一枚もの馬鹿(うましか)グローブの私の手は、かじかんでいた。もうカメラを操作する指が、うまく動かない。
 そろそろこのちょい乗り旅も、、、The End.






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