2007年5月29日 筑波サーキット
文・:三橋 写真:いろんな人達

ちょくちょくとサーキットの話題を取り上げると、
「おっ、ついにペアスロープもレーシングアイテムを作り出すのか?」
な~んて思う人も多かろう。
しかしご期待を裏切るようで申し訳ないが、その気はまったくございません。
ではサーキットを走って何をしようとしているのか、、、
癒されてるだけですかね。

 どうせ走るなら、機能的にカッコよく走りたい! という理念をもとに2007年2月、ツーリング&サーキット兼用のツーピース革つなぎ“PSP-1”を作った、、、いや、正確に言えば浜松のヒョウドウ プロダクツさんに依頼して作ってもらった。その昔、弊社ペアスロープでもレーシングスーツを作っていたが、今や、その技術も材料もないから。
 PSP-1の出来栄えは予想どおり良かった。自走で現地に参加するサーキット走行会には理想的なスタイルだ。
 ・・・しかし、PSP-1の受注は早くもストップすることに。


半年以上の試行錯誤、いや、元を正せば2003年から思い描いていたサーキットも走れる“PSP-1ツーリングスーツ”が2007年2月に完成し、翌月から受注販売を開始した。が、しかし、3ヵ月後の5月末日をもって受注終了と、販売期間は非常に短い。定番品ではないとはいえ「作りたいと思ってたのにケシカラン!」とのお叱りを数件受けたのでちょこっと裏事情を。

PSP-1は、企画・デザインこそペアスロープではあるが、製作は100%ヒョウドウ プロダクツ社。初めてのことでお互い気合いが入るが、気合いを入れすぎたヒョウドウさん工房、丹念な作り込みにより、予想外の出来事が。
■ワンピースよりツーピースの作りが複雑なため、同社のレーシングワンピースよりも予想以上に大幅な製作時間を要す。
■それでも手を抜くことなく作るが、同社オーダー製品全体の納期が、じわじわと遅れだす。
■気づいた頃には時遅し、価格と製作コストがまったく釣り合わないことが判明。それだけならまだ少々続けられるが、やはりPSP-1以外のレーシングスーツ(HYODの)のお客様に迷惑はかけられない。


 結論から述べよう。
 製作の都合上断念したPSP-1から、機能面以外の問題点を解消させたPSP-02へと移行させるのである。
 しかし、それがいつから販売できるのか、デザインがどう変わるのか、筆者には予想がつかない。ここから先の計画も製作も、全てヒョウドウプロダクツさん次第なのであるから。(どうか頑張ってもらいたい、兵頭さん・製作スタッフのみなさん)



 さて、5月29日の筑波サーキット。首都圏のライコランド店が主催する午後からの走行会に参加する。
 我々のメンバーは、息子、改造屋松永、松下、単車オヤヂ、カミさん(写真係り)、そして俺。みんなから「負けても泣かないでよ~」なんて言われているが、その言葉、のしを付けてそのまま返す。

走行会の司会進行役でもある松下。 息子のR6と改造屋の749R、気合い十分。

 初めて息子のヤマハR6に乗る。今日、我が家から引っぱり出したバイクはR6一台だけだから息子と交互にサーキットを走ることになる。そのほうがいっしょに走ることがないので、親子で戦うことはない。もし慣れないR6みたいなバイクで競ったら、恐らく俺の負けになるだろうから安心か。(最近少々弱気である)
 問題はその他の者。改造屋松永のドゥカティ749Rはならし中だから安全パイとしよう。単車オヤヂは俺より歳上(半世紀とちょっとの歳)だがあなどれない存在で、氏のBMW K1200SがR6の敵ではないが、バックストレートだけは要注意。というより、なにかインチキしそうで要警戒。いちばん厄介なのは松下だ。サーキット慣れだけでなく、数々のイベントレースで表彰台に上る生意気なヤツだ。正攻法では勝ち目なんてないから、単車オヤヂ殿を見習ってインチキを考えよう・・・な~んて思いながらスタートするも、走り出せば頭の中はカラッポ。

母と息子。


改造屋、ならし中。


誰だ俺を撮ってんのは?


アメリカンも頑張る!


カメラに指差すなって!

すばらしい・・・


怪しい単車オヤヂ殿。


私で~す、ビッグマシン!


転けちゃってるし。。。


いい!・・・


松下出現!


歳の差30、頑張る単車オヤヂ


松下!カメラ目線はいらない


救急車のコーナリング


ギア抜けかぁ?いや、、、

PSP-1ツーリング&レーシングスーツの3着揃い踏み

 まあなんと言いましょうか、楽しければそれでいい。たま~に転ける人もいるけど、一般道と比べて大きなケガをすることも少ない。ガードレールも対向車もないし、革ツナギのお陰もおおいにある。
 まだサーキットを走ったことのない人、革ツナギがなくても参加できる体験走行はいかがだろうか。先導付でフル加速とはゆかないが、一般道とはまるで違う世界が分かろう。


息子と松下の下品な走り 写真:ビッグマシン


 いまさら速く走れるようになったところで、レースに出ようなんて気は毛頭ない。一般道ではできない“全開”“フルブレーキ”“フルバンク”の快感を楽しんでいるだけだ。それが日常の仕事に対して、最高の気分転換となる。

 ・・・でも正味30分も走ってないのに、翌朝、筋肉痛ってのは、いったいなんなんだ、これは、、、。

目を三角にして追っかけてくる改造屋。
抜けるもんなら抜いてみな、ってんだ! ・・・ではまた。




[ このページは弊社新製品のアピールでもあります・・・それは2008年1月に公開しましょう。]
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