P-3 2007年7月25日



 武田、、、とくれば「信玄」だが、俺の場合、上杉、、、は「達也」であり、残念ながら「兼信」より先に頭に浮かぶ。まあどちらも尊敬するヒーローには違いないが。
 そういえば毎年夏になると再、再、再、、、放送で“タッチ”を見ていたが今年はないようだ。101話にもなる長編アニメ、夏の平日は毎日2〜3話まとめて放送していた。喫茶 南風で浅倉 南が入れてくれるコーヒーを飲みたいなんて思っていたのは、きっと俺だけでなないだろうね。浅倉南、、、ほんとにいいよねえ。
 ・・・朝、宿を出発して、そんなことを思いながら国道を走っている。

 甲州から埼玉県秩父に向かって走る。それには川浦温泉からすぐ先の“雁坂(かりさか)トンネル”を通るしかない。6625mと、一般国道の山岳トンネルとしては国内最長である。




1998年完成と、まだ新しい雁坂トンネルに入る。なおこの日、料金所のある甲州側は工事中で片側通行。









ものすごく長いのである。







ヒマだから写真を撮りつづけるも、ついには手が疲れ、いいかげんにシャッターを押す、、、ブレブレ。これもまた良し。


平均速度60km/hで走り(飛ばしても前のダンプに追いついてしまう)、6分ほどで秩父側出口。6625mはやはり長い。




 雁坂トンネルが出来たから秩父経由で東京に向かうわけで、トンネルがなかった1997年までは、雁坂峠という登山道のみ。車の走れる道路は存在していなかった。甲州と秩父地域の交通による交流はなかったといえよう。ではなぜ開通させたのだろうか。
 6キロを超えるトンネル内で対向車とすれ違ったのは10台ほど。その半数はダンプ。乗用車も生活物資を運ぶトラックも少ない。長大トンネルにはたいそうなおカネが掛かったろう。それをつなぐまったくの新規道路もしかり。分からない、なぜだ、、、と考えながら秩父側の楽しいワインディングを走っていると、“この先ループ橋 速度落とせ”の標識が。(※走りながら製品作りをいつも考えているのだろう、とお思いの皆様、実はそうではありません。まったくないことはないですが、ほとんど仕事は忘れてます。申し訳ないことですが・・・。)





ループ橋を上から見おろす道路脇で、娘とカミさんが撮影。1台、米粒みたいなバイクはスポーツスターに乗る筆者。
ループの一周は1キロほどあるだろうか。広角レンズ(広〜く写せるレンズ)を持ってこなかったので、その全景はとても写せない。



ループを走り終えて、下から写す。





ちょっと休憩、ではなく、踏み切りでの電車待ち。





道の駅はちょくちょく止まる。ビールのつまみに旨そうなのがたくさんあるが、残念。


3台とも純正マフラー・サスペンションではない。トンネルの中はいい音するんだぁ。乗り心地もいいんだぁ。


 秩父の街中に来て気温も上昇、そして交通量は異常に多くなる。国道140号をこのまま走れば関越自動車道の花園インター経由で、我が家には最も早く着けるが、この暑さのなか、少しでも平野部を走りたくないので山間部を通って八王子に抜けよう。それも国道299ではなく、平行して走る、より山の中の県道で。

杉林の中を通る県道。こんな道もけっこう好きなのだ。


 さて、突然思いついて走りに行った奥多摩・秩父の旅。そして“信玄の隠し湯”なんて、たったひと湯しか入っていないのに大げさなことを書いてしまってちょっと申し訳ない。
 でもねえ、どれだけ多くの湯に浸かろうとなかろうと、その湯を詳しく書こうが鮮明な写真を載せようが、やっぱね、実感ってのは浸かった者しか分からんのですよっ。どうか皆さんも現実の“ひとっ風呂”ってのを味わいに行ってください。

 次は“上杉謙信の隠し湯”にでも、ひとっ風呂浴びに出るとしようか・・・。




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