そいつは小淵沢方面からやって来た。エンジンの音はせず、まるで山手線の電車のように停車。さて、ハイブリッド車両についてちょっと説明をしよう。
 ハイブリッドといえば、トヨタのプリウスを思い浮かべる人も多かろう。モーターとエンジンを併用駆動して走るクルマだ。しかしキハE200系はそのシステムとは大きく異なる。
■駆動はモーターのみ。
■エンジンは発電用。
 そしてリチウム蓄電池でエネルギーを蓄える。
 >早い話が、発電所を積んだ電車である。

 これにより、従来のディーゼル列車よりも燃費は10%良く、排気の有害物質は60%低減する。非電化路線にとって、将来のエースとなりうる車両がハイブリッド トレインなのだ。
 それはそれで良いのだが、ここで個人的な疑問が生じる。前ページ“キハ”の説明を思い出してほしい。“キ”はディーゼルエンジン駆動の気動車のキである。キハE200(Eはイースト:東)の駆動はモーター、なのになぜ“キハ”なのであろうか?、電車じゃないのか?。
 なお言い忘れたが、ディーゼルエンジンの形式は、DMF-15。ペアスロープ2007年春の美しいシルエットのウェアと、なぜか同品番。


おっ、スクイズだ! これもスリルがあって面白い。

 こまかいことはヌキにして、いよいよ試乗。・・・の前に、まず乗り方をお伝えしなければならない。最新鋭ハイブリッド車両といえど、ここはローカル線、今後の参考に。


列車が到着してもドアは開かない。ボケ〜っとしてたらいつまでも開かない。都会の者はたいがい戸惑い、その光景が楽しい。

無人駅からの乗車の場合、オレンジ色のボックスから整理券を取ろう。これがキップである。


ドアの横にあるボタンを押すと「キンコ〜ン」という音とともに開く。あとに乗客がいなかったら、車内のボタンでドアを閉めよう。夏は冷房、冬は暖房確保のためのローカルマナー。

運賃は車内に吊り下げられた価格表を見て、降りる時に車掌に支払う。なお、小海線はワンマン運転が多く、その場合は運転手に支払う。

かつて小海線にはC-56蒸気機関車が走っていた。人はそれを“高原のポニー”と呼んでいた。




 キハE200は清里駅をエンジン音もなく、滑るように発車。そう、発車の時は蓄電池の電気だけでモーター駆動する。時速30キロを超えるあたりでエンジン点火、その後、急勾配を登るため、エンジン音、かすかなモーター音とともに走行。往路で乗ってきたキハ110はエンジン全開で頑張って走ってる印象だが、ハイブリット キハE200はギアチェンジすることもなく、やはり電車的乗り物である。




JR線最高所踏み切りを通過。ここから下り坂。 80km/hで走行中。スピードメーターは特急列車なみのフルスケール160km/h。














やはり “かぶりつき”。
下り坂ではエンジンストップ、そして減速時にモーターは発電機に変身。ブレーキエネルギーを電気に変えて蓄電池に充電する。



野辺山の高原野菜畑を快走。キハE200-1の“1”は1号機を意味する。


駅に待つお客さん、このハイブリッドは快速だから無情にも通過する。 快速“こうみ”号。臨時列車扱いからか、ガラガラの車内。車窓をボ〜っと眺めるカミさんと娘。

環境に優しい車両・・・というのは良いのだが、都会の電車みたいなこの車両デザイン。合理的ではあっても、ちょっと味気ないのでは。もっとロマンを感じるような造形にはできなかったものだろうか、、、個人的には残念である。


やがて平坦な佐久の田んぼのなかを快走。乗ってきた臼田駅はもうすぐそこ。




 俺たちの夏休みの短い“鉄”の旅は終わった。たまにはよいものだ、鉄道も。
 2004年頃までは、当サイトでずいぶんと鉄道とバイクをテーマにした旅紀行を送信していた。といってもこの公式サイトではなく、非公式“裏”サイトであったから、それをご覧の人は少なかろう。“裏”サイト、少々品格がなく現在は送信していない。今思えば、バカバカしいことを本気でやっていた(現在もそう言えなくなないが)。面白かった、楽しかった、いずれ復活してみようか・・・とも思うが、“鉄”がすごく多いんだ。申し訳ないけど。


宮崎県代表の日南学園だ。でもこの試合、サヨナラで負けちまった。そのまんま知事、さぞ悔しがったことだろう。



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