ホタル巡り・・・2005


 2005年の5月末が初めてのホタル巡り二輪旅だった。宿泊は毎度同じく桜田温泉 山芳園(さんぽうえん)。そしてそのために作ったのが昔ながらのロウソクちょうちん、それは東京都大田区の昔ながらのちょうちん屋に注文した、その店の最後の在庫であった江戸ちょうちん、八千五百円。いい買い物をしたと今も思っている。

 ニッポンの温泉に浸かって、ニッポンの旬の魚を食って、ニッポンの蛍を見るのだ! と我ら夫婦坂二人で伊豆に向かうが、乗っているバイクは外車のMV アグスタ ブルターレ(知人の借り物)とBMW 旧F650-GS。やはり2009年のV MAX & スクーターと同じくトンチンカンではないだろうか。

 あまり余計なことを語ると、長くなってしょうがない。さて、さっそくホタルの写真をお見せしようか。昔、田んぼの葉にとまって点滅しているホタルは何度か見たが、光りを放ち乱舞している姿は初めてだった。その瞬間、鳥肌が立つほど感動したことをよく覚えている。なお、ホタルを撮るのもこの時が初めてである。



EOS 1D Mark U レンズ:f/2.8L 24〜70mm(以下写真同じ)




乱舞は感動的だが、葉にとまり光り輝くホタルも美しい。





凄い光景なのだが、ほんとうは肉眼のほうが何百倍も素晴らしい。



葉にとまっているメスに向かうオスホタルの光跡。


 この時、かなり酔っ払っていたのが幸いしたのかもしれないが、初めてのホタル撮影にしてはよく撮れたと自分でも感心する。
 通常の撮影とはちがい、レンズを通したカメラアングルを見ず、バルブ撮影中(シャッター速度40〜70秒)もずっと肉眼。その光景はなんと美しかったことか。



ホタル巡り・・・2007

 ホタルの光りに魅了され、2年後の2007年6月20日、また西伊豆松崎の山芳園に向かう予定を立てる。
 周りのみんなに自慢したせいもあり、今度は大人数。天気予報を見て数日前に宿に予約の電話を入れた。
「あらぁ、20日は休みなのよぁ」と女将さん。
「でもせっかくだから営業するしかないよね」 と、12人+ワンコロ1匹の旅館貸切となる。(ペット同室可能が一部屋だけある)


 このときはプロの坂上カメラマンも同行。各家族で合計5台の一眼デジカメを持ってきており、ホタル撮影合戦となる。しかしそれなりのカメラ機材所有は私と坂上カメラマンのみ、結局2人の勝負となる。まあ機材といっても最低限、三脚があるかないかだけど、それはゼッタイの必需品。
 それにしても、これだけの人数となれば騒がしいのなんの。静かな旅館にデカイ声が響く。おっ、その声の主は2009年6月、イギリスのマン島TTレースに出場し、でも転けた松下ヨシナリ君ではないか。(彼の名誉の為にひと言:前日の決勝レースでは、みごとに完走している。)



温泉は泳ぐところではない。そしてビールを飲むところでもない。マナー違反だ!・・・でも「いいんじゃないのぉ、貸切でほかにお客さんいないしぃ」とは宿のダンナ。


 さあ、2007年の坂上カメラマンとのホタル撮影勝負。いくらプロといっても、氏は初めての経験なので分が悪い。まあそのくらいのハンディがなければ勝負にならんのです。



私の写真:う〜ん、ホタル少ない、アングル悪い。で失敗。


坂上カメラマンの写真:これもホタル少ない。アングルは良いけど画像が荒いなあ・・・で失敗かな。


 言い訳を一発・・・この日の晩は、とにかくホタルの飛ぶ姿が少なかった。大人数で灯りを持って騒いでいたことが原因かもしれない。ホタルは、灯りを消して静かに見るものだ。
 しかし写真では表現できなかったが、その舞う姿はやはり美しい。大人も、子供にとっても感激の輝きである。

 では2009年、私と坂上カメラマンの第2回戦へどうぞ。


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