2009年8月3〜4日

 道後温泉、いい湯だったぁ。今治のタオル持参だから湯上り気分もまたいい。これで生ビールをクイッと飲めば最高だぁ〜、と我ら4名、速攻で近くの飲み屋に向かう。湯上りの生ビールのひとクチ目、ジ〜ンときますな。これだからやめられない。
 ほどほどにと思ったが、そんなことは飲み始めたらすっかり忘れてたっぷり飲み、ホテルに向かう。正面玄関前に我らのバイク。おっと忘れてた、ここで写真を撮ることになっていたのだ。
 ホテルには了承を得ていたので、さっそく坂上カメラマンがストロボ(フラッシュ)の準備に取り掛かり撮影開始。しかしこれが1時間程度じゃあすまないわけで、終了したのは夜中12時ちょうどか。もう眠くてかなわん。ダイスケのユカタ姿まで撮ったけど、いったいなんなんだ、酔っ払いのすることは(我ら)ワケがわからん・・・でも真面目に撮ったのもあるのでぜひご覧いただこう。






ハリスツイードと馬革ジャケット、そしてトライアンフボンネビル。バックは英国調ホテル・・・デキすぎな写真かな。



珍しいカミさんと筆者のツーショット。ちょっとガラのよろしくないところはご愛嬌。(かなりアルコール入ってます)






 ちょっと飲み過ぎたけど、昨夜の撮影のため少々寝不足だけど、朝はいたって快調。しかしホテルの部屋の窓から見える、小高い山の上の松山城跡に行く気力までなし。また今度にしようとバイク3台、今治へと東に進路をとる。坂上カメラマンのクルマといっしょに、というのはめんどくさいので別行動、現地待ち合わせとする。

山のてっぺんに建つ松山城跡。


今治へ

路面電車とは並走したり、前を横切ったりと、松山の街のいたるところで出会う。

予讃線の特急しおかぜ に追い越される。こいつは振り子式電車、本気で走らなきゃ追いつくのは不可能。


松山市街地を出て、20分少々走れば、穏やかな瀬戸内海沿いを快走。

俺としたことが、なんと道に迷ってとある港(造船所)に着いてしまった。だからどうした、ダイスケ〜!



 今治はタオルだけではない。造船も盛んな街なのである。でもタオルのほうが身近なので宣伝しておこう。






かつて日本のタオルの90%以上を生産していた今治市だが、現在は逆で数パーセント。
大多数の流通品は中国生産品となっている。まあ、タオルだけの話ではないが・・・。


よくわからないが、機械に巻いてあるのはタオルの糸ではないかと、、、。

おっ、弊社ペアスロープのタオルだ。染色後の水洗い中のようだ。

このお方が弊社タオル生産の責任者殿。そのお宅を訪問する。



これまた分からないが、タオルの生地を織る機械ではないかと、、、。

脱水し、その後、乾燥機にかけるペアスロープタオル。いつもより職人さんの気合い、大!

責任者殿から土産にもらった土方歳三(ひじかたとしぞう)のハンドタオル。私のTシャツの上杉謙信といい、どちらも尊敬する人物だ。









 いまや日本製というものが、この日本からどんどん消えうせようとしている。ニッポン人が我が日本の製品を使わなくなっている時代となった。優秀な日本製は高価だ。しかし低価格という選択肢で、使い捨て感覚でモノを消費してよいのだろうか、、、これでほんとうによいのだろうか、ニッポン!
 まあささやかな抵抗。そんなわけでニッポンの職人の品をこよなく愛する弊社だからこそ、今治タオルにも注目し、このタオルを作ったわけだ。今回は販売品にしていないが、いずれスポーツタオルなんぞを作って販売ラインナップに加えよう、と思っているしだいである。
※上記タオル製作中の工場内写真は、前もって尾原(屋島工房)が撮影。(写真がショボイのでまともに解説できなかったじゃねえか!)


 さて、この今治で坂上カメラマンとはお別れだ。なにやら奥さんを香川県高松市の実家に置いてきたから、「これ以上つき合えないよっ!」ということで、しまなみ海道の愛媛県側最初の橋を下から豪快に撮ってもらい、我らの旅から釈放する。




来島海峡大橋。下からのカメラアングルは豪快。


昼間なのにストロボ撮影は坂上氏の秘技:筆者撮影


ダイスケ熱唱・・・オマケですな。



 坂上カメラマンは高松市の実家に向かった。おそらく数日間の休養ののち、東京に帰るのだろう。
 第2話後半からこのページ前半まで坂上氏の写真を点々と入れてきた。もうすでに気づいた方がたくさんおられるだろう、ヘルメットやウェアがそのつど代わっていることに。それは坂上氏のクルマに積んで走ってきたからである。まあ、通常のツーリングではありえないこと。でもこの今治から先は、通常に戻ることになる。
 さてここで問題なるは、この先、プロカメラマンがいないわけで、写真担当は私ひとりとなること。仕方がないけど写真のレベルダウンはあらかじめご了承を。・・・とはいえ頑張って撮るつもりではある。
※左はこの旅の坂上修造最後の写真。どうもなあ、バンツ出しが気に入らない。(カメラがフィルムなら、もったいなくてぜったい撮らんぞ!)





しまなみ海道


 ダイスケ、カミさん、私の3台は、しまなみ海道を渡り、広島県尾道へ向かう。この橋を渡るのは初めてだ。さて、私のバイク走行ひとり写真をご覧いただこう。少々のブレはご勘弁ね、、、。







愛媛県側最初の来島海峡大橋。3連の吊り橋の総延長4105mはお見事な眺め。後日走ったお台場のレインボーブリッジがミニチュア版に見えたほど。




































どうです、空から下りてくるケーブルの豪快な様は! なおバイクがブレているのは、ケーブルにピントを合わせたから、と言い訳しておこう。(つらいぜ、このタテアングルは)




休憩:途中のサービスエリアで食ったソフトクリーム。はっさくソフトはグッド! そしてグロテスクな蛍光ブルーの“しおなみソフト”のほうは・・・意外なことに旨かった。




こんな放射状のケーブルも美しい。なんだか瀬戸内海を見ないで
橋のケーブルばかりを堪能して走っている。







  しまなみ海道は素晴らしかった。四国本州間の他の橋、瀬戸大橋や明石・鳴門の橋よりも、はるかに交通量が少ないのもこれまたまたよい。この日は平日で通行料金はETC千円ではなく通常料金(オートバイ三千八百円!)だものなあ。政権交代でこの先どうなるか分からないけど、もし無料にでもなったら、ずいぶんと交通量が増えるんだろ。良いか悪いかよく分からないけどねえ。
 さて10本の橋を走破し、いや、してない。尾道のひとつ手前の向島のインターで降りてしまった。理由は尾道水道を渡る渡船に乗りたかったのだ。

向島〜尾道市街地の尾道水道。


時刻表はなく、「ひんぱんに運行」というのが面白い。


ほんの300mほどの船旅である。


「うわっ、なんだこれっ、安いっスよ!」
 大人+オートバイで80円。渡船の中で料金を払うと大はしゃぎするダイスケ。そりゃそうだろう、我らは遊園地の乗り物気分だから激安のアトラクションに感じる。でもこの渡船は生活航路だけどね。
 本州である尾道に渡ると、ここでダイスケとはお別れだ。お好み焼きを食いたいとやらで、広島の友人宅に向かうという。その後また四国に戻って、高知県四万十川の天然ウナギを食って徳島の友人宅に行き、奈良にでも寄って東京に帰る予定だと言う。いいもんだなあ、学生ってのはなあ。でもな、高価なBMWでこれまた高価な天然ウナギを食いに行くなんてな、やっぱり学生の分際で……やめとこう。
「俺のオヤジがね、四国行ったら四万十の天然ウナギ食ってこい、って小遣くれたっス」 な〜んてニコニコと言うもんだからこちらも笑顔で見送ってやろう。気をつけて走れよ〜、無理すんじゃねえぞ〜、またなぁ〜。。。


広島に向かってニコニコと走り去るダイスケ。


<< ツーリングメニューに戻る 最終話へ >>