その昔、繊維製品は弱いというイメージがありました。軽さという長所はそのまま弱いというイメージに繋がっていたのです。しかし、とくにこの10数年の進化は目を見張るものがあるのです。それは、繊維自体の進化もあれば、周辺加工の進化もあり、それが総合評価としてまとまっています。
初期のペアスロープでは、その着心地と肌触りの良さを優先して、繊維製品はコットンを中心にラインナップしていました。現在でもそうですが、昔はとくに自然素材であるコットンとナイロンとの肌触りの差は歴然だったのです。ジーパンにせよ、肌着にせよ、靴下にせよ、コットンの着心地を超えることはひじょうに難しいのでしょう。かつて、コットンにフィルムを装着したプルガーという素材を商品化したこともありましたが、やはりフィルムにより肌触りが劣ってしまったのです。 |