11月30日から4日ほど、カミさんと京都伏見店に出張。今回は畑仕事・販売応援だけでなく、来年用の撮影も兼ね、週明けからはカメラマンと行動を共にするハードスケジュール。その準備と日常の仕事で、もう頭の中はぐちゃぐちゃ状態である。
そんな直前にコンサートに行った。30年以上、私のバイクの面倒をしているバイク屋のオッサン(Y氏)に誘われていた“さだまさし”の、である。
私はさだまさしファンというわけではないが、その美しいメロディーと歌声は好きだ。ただしギターの弾き語りはしない。いや、正確にはできないと言おう。あんなきれいな声もでないし、曲も難しいから。
|
|
|
11月28日、Y氏が車で迎えに来て横浜に向かった。県民ホールに着くと関係者用駐車場に車を入れる。すかさず警備員が来て「どちらさまですかぁ?」と聞くと、Y氏は「ああ、関係者!」と答えて駐車する。(あつかましい?)
Y氏は、さだまさしの同級生だということは聞いていた。でも「このコンサートの関係者じゃなくて、単なる同級生関係だろうにっ」と思うもY氏のあとについて裏口の受付に。そしてパスカードを渡され、なんと楽屋に向かう。
開演1時間前のあわただしい楽屋の前、そのうちスタッフに追い出されるんじゃないかと心配したその時、ご本人が目の前を通る。
「おい、サダ~!」「おぅ、ヤマダ~、こないだは世話かけたなぁ」「まあいいって、、、で俺らのチケットは?」・・・こんな関係で安心したが、チケットはさださんご本人に手配させていたのであった。
Y氏はそのチケット代金を我らから集め、さださんに渡そうとすると「ヤマダ、おカネ払ってくれるのかぁ? 招待でいいっつうのに。」「そうはいかね~よ」・・・このお二人は、いつまでも高校時代なんでしょうなあ。。。
|
カミさんはヘラヘラしているが、私は緊張。というのも、さださんだけでなく、私が尊敬する巨匠・神様ギタリスト石川鷹彦さん(ギター好きなら誰でも知っている。知らない人も必ずや聞いている。吉田拓郎やかぐや姫“22才の別れ”イントロなどで)がすぐ近くにおられるから。 |
あんなこんなでホールに向かう。定員2400ほどある大きな会場は、1階から3階までオバさん7割強の比率で満席。で、我らの席はといえば1階の正面前から7列目、見るも聞くも絶好の席、さすがご本人手配。
演奏が始まり、やがて懐かしい曲を連発。そして初めて聞いたある1曲で、私はあろうことに涙腺が暴発した。それは詞やメロディーというよりも、その歌声があまりにも素晴らしく、感動してしまったから。そしてそれを聞いて、「明日からもっと頑張ろう」と気合いが入る。
・・・音楽というのは、人の脳を、心を、癒してくれる。いい職業だなあシンガーは、、、なんて帰りの車の中で思いながら、ふと自分の仕事も思う。
はたして弊社の「もの作り」、そして「旅のご案内」などで、ほんの少しでもお客様を癒せるのだろうか、と。難しいだろうなあ、と。
弊社は来春で30周年。それを迎えるために MADE IN JAPAN を誇示するような京都伏見店を作った。そしてニッポンの伝統文化との融合製品を作り続けている。コストパフォーマンス?、そんな言葉は弊社にはない。それを求めるのだったら、とっくに海外調達しているから。
これからもっと頑張れば、きっと「癒されるもの作り」ができるはずだ。よりいっそう頭を使って努力して働けば、、、どうか頑張ってほしい、私以外の弊社スタッフよ!。 ・・・・・人を頼っているようじゃダメですな。 |
|
Y氏(すでに名前だしてるが)一人で営む小さなバイク屋 “クレージーカフェ”(珈琲は出ない)。オイル交換等のメンテナンスにちょっと寄ってみてはいかがか。ただし敬語は苦手か。さださんだけでなく、客の私も呼び捨てだもんなあ。。。※写真は池上本門寺の祭事中。
東京都大田区池上4-17-14 日曜祝日定休 |
|