なんだか突然ピアノを弾きたくなった。これから向かえる60代以降のボケ防止にも良いらしい。とはいえバイクの方がボケ防止に効果があるようだが、両方やれば頭がさえまくるに違いない。 |
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偶然だが、弊社店舗の目の前に個人宅のピアノ教室がある。先生は同年代のバイク乗り。小柄な女性ながらもZRX1200(欧州仕様)に乗っている。その門をたたいたのである(ピンポ~ン)。
先生にお願いしたのは、モーツァルトのある1曲だけを1年以内に弾けるようになることだ。大丈夫だ。私は50年ほど前に短期間ピアノを習っていた。
「50年前ねえ、ドレミファ、ちゃんと弾ける? えっ、弾けないの? それでモーツァルト? ・・・それってね、原付のスクーターにも乗ってない人が、いきなりレーシングマシンに乗るようなもんですよぉ! でもまあ、ヤル気があって、家での練習次第では弾けるかもね。 ・・・えぇ~~~、家にピアノも何にもないのぉ? それってねえ・・・」
何考えてるの、このオッサン、と思っただろうが、それでもバイク乗り同士のよしみで、防音改造した部屋に上げてくれた。そこにはヤマハとドイツのなんとか?というグランドピアノが2台置かれていた。 |
私の希望曲はモーツァルトの「トルコ行進曲」だ。まず先生は私の目の前のピアノに楽譜を置いた。そして、
「ギター弾いてるんだから楽譜は読めるわよね、・・・え~~~まったく読めないのお? 音符の意味もぉ?、、、」
ギターコードなら分かるが、ちんぷんかんぷんもいいところ。どれが「ド」の音なのかもさっぱり分からない。
少々あきれ顔の先生だったが、しかし気を取り直してくれたのか、ト音記号やへ音記号とやらの説明から、オタマジャクシみたいな音符を絵に書いて教えてくれた。そして、、、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド♪ 弾けるじゃん。
帰りに月謝袋をもらった。これは習いに来てもよい、という証しだ。しかし先は長いだろうなあ、モーツァルト。でも弾けるようになったら頭がさえて、より素晴らしい製品作りができるような気がする。
さて、ピアノは買えないけど、電子ピアノとやらを買いに行こう。
(調べて驚いたけど、グランドピアノは問題外だが、電子ピアノは弊社のブーツとグローブを足した値段くらいからある) |
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