ペアスロープとヒョウドウ プロダクツさんとの合作ツーリングジャケット“PSH-001”が完成し、3月10日に発売した。
おどろいたのは、その翌日に生産数90着の90%が売れてしまったことである。いままでにこんなことは記憶にない。(生産数を都道府県で割れば各3名様程度と非常に少ないが)
このことは、弊社とヒョウドウ社さんとの努力の結果でもあり、それはそれで嬉しいに違いないのだが、ちょっと複雑な心境でもある。
・・・ハードプロテクション好みのお客さんがこんなにもおられる!、、、。
“究極のツーリングジャケット製作物語”でも語ったが、筆者自身はハードプロテクションが嫌いである。着心地が悪く、シルエットがくずれるから。 それを打開しようとPSH-001のような極力違和感の少ないウエアを作ったのだが、やはり弊社オリジナルの基本モデルには少々及ばない。
しかし安全性を備えるウエアを追求するには、格好の材料となった。
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ペアスロープ フェルトパッド
フェルト:羊毛などの動物の毛を圧縮させて加工された天然素材。
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追伸、
2006年 秋にも、防寒性能を加えたヒョウドウ社合作の“PSH-003”を作ってみようかと計画中。(兵頭社長が「ウン」と言えばの話だが)
と、同時にフェルトパッドを駆使した、強くて動きやすい新作ウエアも対抗馬として登場させるつもりである。
さてどちらが優れたライディングジャックなのか、、、? 共に筆者が企画・デザイン担当なので、勝敗の優越感にひたれない。これも、、、残念。 |
2006年4月1日 みつはし |
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ヒョウドウ社製レーシングパッド |
確かにヒョウドウ社製のようなレーシング仕様のソフト+ハードパッドは衝撃吸収による安全性には優れているだろう。しかし今回の製品案内で、お客さんにちょっとした誤解が生まれた。
「ペアスロープ製品のパッドをもっと強化してほしいんですぅ、、、。」 といった声が多く聞かれたのである。
こうなったら弊社のフェルト製パッドの能力をお伝えしましょう。
ガードレールや車にぶつかるような場合はソフト+ハードパッドのほうが有利だが(といっても無事ではすまないだろう)、そういった以外のいろんな転倒では、フェルトに分がある。なんといっても絶大な強さを誇る。 ・・・引裂き強度は化学樹脂ソウトパッドの数十倍、そしてハード樹脂のように割れることがなく、劣化による耐用年数も数倍長持ち、しかも着心地に優れる。 ・・・凄い素材なのである。
しかし少々高額な為に敬遠されているかどうかは知らないが、フェルトはライディングウエアとして一般的に使われる素材ではない。頑丈であることは、それなりの玄人なら分かるのだが。
・・・でもお客さんには、なかなか理解されていないようで、、、残念、、、。 |
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