撮影:2011年12月上旬

 第二話、こんなタイトルをつけなくても、すでに第一話で、京都紅葉巡りはバイクが有利というのを書いている。とはいえ2009年にバイクで巡らなかったのはJR東海の戦略の影響もあったが、それよりもバイクで社寺を訪れたら「お坊さんに怒られるのではなかろうか」「バイク駐輪場などあるわけがない」という勝手な想像から断念していた。・・・しかしそうではなかった。そんな心の狭い京都の社寺ではなかったのだ。

※バイク乗りにも配慮していただいている心の広い社寺の周辺では、特に「静かに」走りましょう。カラブカシなど厳禁ですぞ。
※いっぽう、心の狭〜い京都の軽サツさんは観光客もよいお客のようで、そこらじゅうで見張っている。「な、なんだぁ? こんなとこでやってらぁ!」・・・注意!。


京都伏見店

 2011年の秋からは、東京から2台のバイクを京都伏見店に移動している。京都まで新幹線を使い、この店を基点として走り回るためだ。しかも町家(商家)だから自炊宿泊できるし、自前の畑には食い放題の野菜があるし、便利このうえない。(初夏からは、店舗珈琲室で採れたて野菜も提供してますよ)
 では京都紅葉バイクバージョンをご案内しましょう。




伏見稲荷大社 ふしみいなりたいしゃ ・・・[京都市伏見区]

 京都伏見店から15分ほど走った同じ伏見区内に、およそ1300年の歴史を持つ、全国3万社ある総本宮の伏見稲荷がある。
 ここは紅葉の名所ではないが、まずは立ち寄ってお参りをし、そして京都をあちこちと巡る、というのが礼儀ではなかろうかと、そう思うのである。

奉納された鳥居は1万基あるといわれる・・・1万基ですぞ1万基!


[個人的な感想&パーキング情報]
JR奈良線で京都駅から2つ目の「稲荷駅」、そのド真ん前にあるから、鉄道利用は非常に便利。
なお境内に無料駐車場はある。ただしメジャーな神社であるから、観光シーズンのクルマでの訪問はお薦めしない。もちろんバイク駐輪場もあり。入口すぐ隣とありがたい。

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 伏見稲荷を参拝して、北へ1キロほど走れば、前ページでご案内した「東福寺」「光明院」。2011年京都紅葉巡りの始まりはここからスタートとなる。
 なおその後は、東京から来た弊社御用達の坂上カメラマン、そして京都伏見店の橋本店長と合流し、2日間に渡って撮影をしている。その中の写真の一部を弊社カタログやHPに使っている。だから仕事?といえばそうかもしれないが、気分は・・・「遊び」。だってねえ、色鮮やかな美しい紅葉を目の前にすると、とても仕事気分なんかにはなれませんよっ。









真如堂 しんにょどう ・・・[京都市左京区]

 京都市内には知名度の高い観光名所や社寺が数多くあるが、「真如堂」はそれほど多くの観光客には知られてはいない。私とて前もって知っていたわけではなく、適当に細い道を走って、着いたところが真如堂だった、といったところ。

 バイクで着いた私は、あとからクルマで来るカメラマンと橋本店長にわかり易い場所で待ち合わせ、クルマの先導をして、また真如堂へと戻る。



真如堂のモミジと革ジャン。







真如堂の門を出る筆者・・・PHOTO:坂上カメラマン






 本堂の呼び名である「真如堂」であるが、正式名称は「真正極楽寺」(しんしょうごくらくじ)と言う。「極楽寺という寺は多いが、正真正銘の極楽の寺はここである」という意味だそう。そんなジョークのような名称の由来からかわからぬが、2002年JR東海の秋のキャンペーンに登場しているキャッチコピーはこうだ、、、

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  ご本名は真正極楽寺。

  「正真正銘のゴクラク」は、
  街角を曲がるとあったりするんです。


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 うん、この寺を表現している素晴らしいキャッチですな。先に私が書いたように、アテもなく細い道を進んで、角を曲がったら、あったりしたんですよ、、、ほんとうに。

[個人的な感想&パーキング情報]
真如堂の公式HPには「紅葉シーズンの駐車は不可」とあるが、ではなぜ筆者がバイクで門から出てきたか(上記写真)といえば、なんとバイクと自転車だけは門の中に無料の駐輪場がある。・・・なんとうれしい寺だろうか(お賽銭増額する)。
で、クルマは、、、となりに10数台分のコインパーキングがあり(唯一)、カメラマンは運良くそこに停められた。
近くにはメジャーな平安神宮、銀閣寺はあるが、それほど混雑していない真如堂にも、ちょっと寄ってみてはいかがか。※バイク、くれぐれもお静かに!

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革ジャン着たり、着物着たりと忙しいカミさんである。






知恩院 ちおんいん ・・・[京都市東山区]

 翌日はバイクとクルマを置いて、東山区の社寺を歩き回ることにした。このあたりは見所が多く、歩いた方が効率が良いのだ。
 さて知恩院。まず現れるのが巨大な三門。高さ24m、横幅50mというわが国の木造建築最大の門であり国宝とされる。まあ見事ですな。
 見上げながら三門をくぐり、石段の「男坂」(粋な名をつけたものだ)を上れば、知恩院の中心をなすお堂、御影堂がドンと建つ。これまた国宝。(※2012年1月から8年間に及ぶ大修理中)
 知恩院は特に紅葉の名称地というわけではないが、あるんですな、素晴らしい紅葉が、、、。



着物姿のカミさんと橋本店長・・・わかるでしょ、門の大きさが。






















[個人的な感想&パーキング情報]
我らは歩いてきたので駐車・駐輪場のことはわからないが、公式HPによると、お堂の大修理のため、停められない、とのこと。ま、東山の周辺は見所が多いので、隣の有名な円山公園の有料地下駐車・駐輪場に停めてプラプラ歩くのがお薦めかな。
・・・とにかく巨大な三門は必見。(三門だけ見るなら道路沿いなので、バイクでも可)

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清水寺 きよみずでら ・・・[京都市東山区]

 あまりにも有名だからご案内、どうしようかな?と思ったけど、やっぱり外せない清水寺。と言いつつ、中学の修学旅行以来、三十数年ぶりの訪問だ。ま、当時のクラス集合写真があってのことで、行った記憶がまったくないのだけれど。(ボケたか)
 さて2011年秋、清水寺は京都最大クラスの観光名所とあって、その人波は凄い。特に修学旅行生の多さはハンパではない。「お前さんがた、どうせ来たことを忘れちゃうんだろっ」と我が身のボケさを若者も同じだと勝手に思いつつ前に進む。
 清水の舞台・・・修学旅行時の記憶はないが、幾度となく見た映像や写真より、やはり現物は見事。そしてその前に広がる紅葉した木々は、、、。


中学の修学旅行での記念写真はここで撮っている。 一般観光客より学生のほうが断然多いのが清水寺。







清水の舞台にて夫婦坂バイク班・・・PHOTO:坂上カメラマン





向こうに見えるは京都タワー。





訪れたのは2011年12月7日。この年は1週間近く前が見頃だったかな?。


 京都を代表する観光名所の清水寺だから、当然のようにJR東海の秋のキャンペーンに登場している。それも初回を飾るの1993年。そのポスターは夕暮れ時の国宝である本堂(上記に近いアングル写真)に、ニクイほど素晴らしいキャッチコピーが、、、

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 パリやロスに
 ちょっと詳しいより
 京都にうんと詳しいほうが
 かっこいいかもしれないな。

 外国のビジネスマンって、けっこう京都のことをよく知ってたりするんだよな。


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 ハイ、ほんと、そう思います、、、。



清水寺・・・夜

 清水寺には夜にも訪れている(2009年11月末)。そのライトアップされた建造物、そしてより鮮やかさを増した紅葉の眺めは、超幻想的である。だからか、JR東海の秋のキャンペーンには、2004年にふたたび登場している。そのキャッチコピーは、、、

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 清水さんも、ちょっと夜更かしする。
 それが秋なんですね。
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 清水さんのその夜更かし、美しいですぞ。それぞれの写真に、コメントなんかいらないのです。
























[個人的な感想&パーキング情報]
清水寺の手前200mに京都市営の駐車・駐輪場はあるが(民間もあり)、朝一番に行かないと満車状態であろう。特に紅葉シーズンの土日祝日は、運が良ければ、といったところ。ま、クルマ・バイク共にちょっと離れたところに停めて、歩いたほうが無難でしょう。(往きは上り坂だけど)
清水寺はライトアップされた夜のほうがお薦めかな。
なおどこの社寺も同じだが、三脚でもカメラ撮影は禁止。人が多くてジャマになるし、危険だからね。昼間なら三脚いらないけど、夜はねえ、工夫(腕)が必要ですぞ。。。
※2012年の清水寺ライトアップは11月10日〜12月2日。(紅葉見頃予想は11月末頃かな)

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 京都の社寺で、お土産屋が多いのはダントツで清水寺、参道にずらりと並ぶ。我らもついつい店を覗き、何か買ってしまう。まあそれも楽しみのひとつだが、皆さん、ほどほどに控えましょう。
 やはり京都伏見のペアスロープに行って、東京の本店にもラインナップしていない伝統文化グッズなどをご購入いただき、ついでに革ジャンを買って、中庭を見ながらの和室でまったりと挽きたてのコーヒーを味わっていただいて(※土日祝日、平日はセルフサービスドリンク)、というのが「粋」ってもんでしょう。。。

京都伏見店、中庭のモミジ:2011年11月下旬




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