お待ちかねの夕食である。この時期、山ん中の宿の食事は山菜と川魚が中心と相場が決まっており、豪華絢爛を期待するわけにはゆかない。山ん中でよく「干からびたサシミやカニ」を出す宿があるが、あれはイカんですな、やはり山の幸をだしてくれなきゃ。ここはそうではなぃ・・・あ〜、イカとエビのにぎり寿司が、、、すばらしい、このあたりでは、山イカ、山エビの隠れ名産地と聞く。(山イカ:フィリピン沖でウナギに寄生し、ウナギと共に福島県阿武隈川上流に登り繁殖、ヤリイカが淡水化するとヤマイカになる。・・・三橋論)
しかし、都会では味わえないその新鮮な山菜は、これまた美味い地酒に合うのです。 そして用意周到、途中二本松市で買ってきた地酒がここにある。(この宿は持ち込みOK、但し空き瓶等のゴミは持ち帰る規則あり)
まずはまたまたビールで乾杯。中瓶6本(なんで大瓶がないのか不明、しかも中瓶1本600円!)が1分ともたない(9人だしね)。
さて、まってましたの期待の地酒。まずは二本松市 大七酒造の純米吟醸「大七皆伝」1,800ml 5,000円也、出来の悪い純米吟醸酒にありがちな押し付けがましい濃い香りではなく、ふくよかでありながらやさしくフルーティーな香り。口当たり、のど越しともに新緑にそよぐ風のごとくさわやか・・・わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ(むかし流行ったギャグです)。
いい、これはいけますな。(でも5,000円の酒だから美味くて当たり前ですな) そして15分後には一升瓶がカラに。。。
次は同じく二本松市 檜物屋酒造店の純米吟醸「千功成」(せんこうなり)1,800ml
3,300円也、これは好みの問題もあるが、山菜料理には合わないような気がする。どちらかというと「おでん」「すきやき」なんかに合いそうな・・・というか、酒は高い価格の方から呑んでしまうと、当然舌が肥えてしまっているわけだし、アルコールによって味覚もマヒしてしまう。あとから呑む価格の安い酒にはハンディーがあるのです。
こうして3,600mlの地酒がかる〜くカラになりまして、そんなの予期していた私はこっそり薩摩の芋焼酎720mlを買っておいたのだが、早々にバレてカラになりまして、それでも呑み足りない呑んべーどもは宿に日本酒を追加しまして・・・その後は爆睡の為、覚えておりませんで。。。
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山菜中心の夕食。日本酒「大七皆伝」はついてきません。 |
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