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 中央高速を諏訪南インターで降り、R-152で杖突峠へ。ここを通るたびに峠の茶屋のみそ焼きおにぎりを喰らうのだが、前例に漏れず今回も昼飯休憩。となるハズなのだが、無情にも“本日休業”のカンバン。雨は降ってるし、腹は減るし、でもしかたなく高遠町まで走り、今が旬の蕎麦に予定変更。で、高遠町の蕎麦屋に着くが駐車場は雨でぬかるみ、道路は斜面。バイクを止められそうにないので蕎麦をあきらめ、この先の長谷村“道の駅”にこれまた変更。でもしかし、また“本日休業”。も〜いい、も〜昼飯などいらん!、腹を減らした2台(二人)、R-152を大鹿村へと走り出す。

 長谷村を通り過ぎるとこの先大鹿村まで飯屋はおろか、コンビニなど無い。。。はずなのだが、R-152を分杭峠に向かって登る手前に“ラーメン”の文字。美味そうかそうでないかなどどうでもよく、すかさず急停車し店内へ。




店内にはわけの分からぬ“おしながき”が所かまわず貼り付けてあるが、メニューを見やると、これまたあるのなんの。
「上鹿のロース刺し」なら喰ったことあるが、「鹿のユッケ刺し」「鹿のカルパッチョ」は未だにない。「斯く斯く鹿々 2500円」ってのはすごく気になる。
そしてまた、「鹿の心臓刺し」「鹿のレバー刺し」に心打たれる。が、「ダチョウの刺身」って?、、、信州にダチョウ?

雨の中バイクに乗るより、呑みたいモードに。
しかし注文したのは「しょうゆラーメン」。。。

食後に“気場”の水でいれたコーヒーを頂く。
尚、ダイコンはコーヒーとまったく関係ない。

ビンの中でとぐろを巻いている「マムシの焼酎」「マムシのウイスキー」はメジャーな存在(この地域で)。
しかし“究極の精力料理 マムシ”・・・どんなヘビ料理なのか、そして要予約とあるが、きっと予約を受けてから山へ捕りに行くのではないかと察する。
1万円が高いか安いかよりも、こんなもん喰ったら、どういうことになってしまうのか? きっと我が暴れん坊将軍が、、、
下ネタになるから、このへんでやめておこう。


 尚、我々は「鹿喰ってねえずらぁ」なのだが、このツーリングの翌週に別冊モーターサイクリストの編集部五十嵐君が偶然にもここを訪れ、鹿を喰っている。その模様は12月15日発売(1月号)の“3ケタ国道 152号線の怪・・・男、五十嵐マムシを喰らう”(モノクロ8ページ 仮題)で露出予定? ぜひ買って読んで頂きたい。


また雨の中へとカッパ着て店を出る。

 こんな山奥に楽しそうな食い物がある飲み屋。だがしかし周りに民家はない。そこで呑むお客さん達は、歩いて来るなんてとても思えないのだが・・・、無用な詮索はやめておこう。きっとバスで来るのだ。
 なんだか後ろ髪を引かれる思いで分杭峠へ向かう。この峠道、とにかく狭く、その上、雨で濡れた落ち葉が山盛りで滑りやすい。そこに後ろからついて来るカミさんのムルティ、頼むから転けないでくれっ、とミラーが気になって仕方がない。

 この分杭峠は数千万年前にできた日本を分ける断層、中央構造線上にあり、巨大なエネルギーが蓄積された“磁場ゼロ”地帯、そして地底から絶えず地磁気や放射線が放出され、通常の3倍のガンマ線を検出するそうだ。また、日本、いや世界を代表する「気」のスポット“気場”でもある。
 どおりで峠を通過中、その走りに「気合い」が入った(ような気がする)。なんだか不思議な場所だ。

 「気」のお陰で無事に峠を下り、大鹿村のばあちゃん一人で住む親戚の家に着く。が、犬一匹が留守番でばあちゃん不在! と気が抜ける。しかたないので東京からのみやげを置いて今夜の宿、“昼神温泉”へと向かう。

我々を相手にせず、
ご主人様(ばあちゃん)が
帰ってくるであろう道路を
じっと見つめる番犬。

 このツーリングサイトを作り終えた数日後、ある疑問が湧く。二輪誌は今なぜに152号辺りにスポットが当たるのだろうか。前記の“別冊モーターサイクリスト1月号「152号の怪」” だけでなく、“ツーリングGO!GO!1月号「消えた国道を追え」” そして“培倶人Vol.11「南アルプスと歌舞伎の里」” と、ひと月たて続けにどれも大鹿村がかかわっている。
 私の場合、過去40数年前から知った村(親戚があるので)だが、現在でも152号に興味があり通い続けている。でも今回の我がサイトは当日雨の為、犬ッコロしか写していないのが残念でしかたがない。
 ・・・だから、過去に写した美しい「大鹿村」、二輪各誌に負けじとちょっとだけご覧に入れよう。
「大鹿村の秋」


 松川インターから中央高速を南へと走り、飯田を過ぎ、昼神温泉に近い園原インターで降りる・・・降りれないじゃないか! 出口が無い!。 02年度版ツーリングマップルは“名古屋方面のみ出入り可”(名古屋方面に走ってるのだが)とまぎらわしい注意書きだし、高速道路上での表示カンバンも目につかなかった。
 次の中津川インターで折り返すしかなく、8.6キロとクソ長い、しかも工事中で一車線通行の恵那山トンネルを無駄に往復してしまったではないか! 悔しいがまんまと道路公団のワナにはまった(?)。


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