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 20℃以上あるポカポカ陽気の諏訪を経て、清里、野辺山を通過し、そして佐久。国道の気温計は8〜10℃を表示するが、同じ長野県でも10℃以上下がっての寒い中、そして今にも雨が降りだしそうな中、龍岡城五稜郭に着く。
 佐久には毎年2〜3度は足を運んでいる。南佐久郡臼田町にカミさんの実家があるだけでなく、弊社ペアスロープの“あさま工房”もこの地にあるからである。




 日本に二つしかない、星形をした洋式築城の龍岡城五稜郭。しかし函館の方が全国区ではるかに有名。いっぽう、龍岡城は知らない人の方が多いマイナーな五稜郭。その函館は新撰組土方歳三の旧幕府軍最後の砦としても名を上げたが、やはりその大きさの違いだろう。なお、函館の五稜郭と共に、龍岡城はフランスのバーボン城をモデルとして函館より4年後の1867年に築かれた。五角形の一辺はバーボン城600m、函館城300m、龍岡城150m。函館の面積は龍岡城の約5倍ある。小さいから、散歩には手ごろなサイズだが。






 龍岡城の桜はソメイヨシノとベニヤマザクラ、そしてなぜかお堀の橋のたもとに高遠町から寄贈された高遠コヒガンザクラがポツンと咲いていた。しかし、佐久は気温が低く5分咲きといったところでちょっと寂しい。
 たしかに五稜郭は日本にふたつしかないが、全国的にもめずらしいことがもうひとつある。それは、この五稜郭の中が小学校であるということ。いくら函館よりも小さいとはいえ、東京の小学校と比べて、いったい何倍あるのだろうか。ちなみに、この田口小学校はカミさんの母校である。

とにかく広い校庭を持つ小学校だ。直線で100m走も可能、国際規格サイズのサッカーグランドも余裕で収まるだろう。なお、校内には幕末に建てられた大きな“お台所”(右写真右奥)と神社も残されている。

「告:ここは小学校です。児童が安全で・・・守ってください。」 要するに、バイクで入るな!と書かれているようなものだが、母校のためか、なんのためらいもなく乗り入れる。私なんぞ、お堀の外に止めて来たのに。


 こんな立派な設備?のある小学校は、全国探しても、そうあるものではない。と、いうよりも、五稜郭の中にあること自体、全国唯一ここだけしかない。
 5分咲きの桜をうらめしく龍岡城をあとにする。あと1週間遅く来れば満開を見られるが、それでは昨日の高遠コヒガンザクラは散ってしまう。両方を欲張って見ることができないのが桜めぐりのむずかしさであろう。

 さて、みなさんも機会をつくって “桜めぐりツーリング”に行きませんか。近所の桜もけっして悪くはないだろうが、高遠、伊那谷、佐久、そのほか信州にはいくらでも名所がある。自分だけの桜の穴場を探すってのも“粋”じゃありませんか。








高遠町の桜情報 http://www.town.takato.nagano.jp/
伊那谷の情報 http://park11.wakwak.com/~kuwa/index1.htm
臼田町 龍岡城五稜郭情報 http://www.avis.ne.jp/~usuda/




南佐久郡八千穂村、国道299の交差点を北に数百m走った国道141沿いに 「やまぐち」 はある。私の場合、この店の前をけっして素通りしない。地元でも知名度は高いが、ここの馬刺しは絶品! 赤身もウマいが、霜降りは別格の味!信州牛もイケる。なお、真空パックはお土産も可能、お薦め。
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長野県南佐久郡佐久穂町大字畑123-4

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