特訓の成果は。
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 リアブレーキロックの体験実習も無事おわり、「Uターン」へと移る。ただし、柏校長のスーパーUターン「フルステア・フルバンク極小半径ターン」ではなく、足つきターン、直立ターン、アイドリングターンといった基本実習。そりゃそうですわな、曲芸的なスーパーUターンなんて、きのうや今日で出来るものではないし、もしここで実践練習でもやったら、ほぼ全員転けるでしょうね。


 カミさんの乗る“ジェベル250”は、社外品のショボいマフラーに付け替えていたため、低速トルクがかなり低下している。だから、アイドリングUターン練習の前に、こっそりとバイクのアイドリングを上げたのだが、柏校長が近寄って来て「お〜いダンナ、インチキはダメ! ハイ元に戻そうネ!」 バレた。
 日常、私だって走り方を教えてないわけではない。でもやはり柏さんの言うことの方が、圧倒的によく聞くようだ。その効果が出てきたのか、ここまでの実践でカミさんがずいぶんと上達したのが見て分る。




でも転けるんだなあ、これが・・・。

 最後は上り坂でのUターン。坂道でのUターンは、下りと上りでは天国と地獄。私でも上り坂のUターンは極力避けているが、ここでは、やむ終えない場合にUターンしなくてはならない時の、転けない安全なUターンの実践編。腕に自信のある人は別にして、きっと役に立つだろう。

ひとりひとりにカルテを書く。


ひっきりなしに通る山手線・京浜東北線・東海道線・東海道新幹線(どうでもいい事でした)を背にして、生徒も感想・反省文を簡単に書き上げて校長に渡す。

後日、柏校長からのライディングカルテが届く。

 朝9時から午後4時まで、一生懸命教えてくれる柏さん。校長といっても、その下に教頭も教師もいない、たったひとりで指導する少人数スクール。そして、サーキットを、峠道を、いかに速く走れるようにといった内容ではなく、ずうっと末永くバイクに楽しく乗っていられるよう、上手に、安全なライディングテクニックをみがく。これが指導内容であろう。

 柏 秀樹氏・・・真面目で誠実な先生である。

そして翌月末、待望のNEW革ツナギが出来上がりまして。



ありゃぁ〜、
スクールの時の熱く語る校長とは別人?
真面目で誠実な先生・・・には、
見えないのだが、、、。

(氏の名誉のために弁護すると、カッコいいツナギができて、嬉しくてしょうがなく、感情が顔に出てしまったのでした)
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