RACING SUITS KASHIWA SPECHAL・・・ 完成
最終頁

 ど〜です。カッコいいでしょう。シンプルだけれどものすごい手間がかかっている。特に文字とチェッカーのマーキングはシャドー(影)を入れているが、これがどれだけ時間のかかる作業かはこれを縫った者しか理解できないだろう。とはいっても、胸の“PAIR SLOPE DESIGN”の革マーク以外はすべてRSAレザースさんの技術、職人技ってやつですな。


 全体をモノトーンでまとめたスーツではあるが、唯一、敬意を称してRSAさんのマークのみ赤で目立つようにした。ではなぜモノトーンかといえば、モータージャーナリストである柏さんは各メーカーのいろんなバイクに乗ってバイク雑誌に登場する。赤や黄色、オレンジ、青、グリーン・・・きりが無いほどいろいろなカラーのバイクがあるわけで、どれに乗っても違和感を少なくするにはモノトーンが最適なのである。それに柏さん自身、いい歳を召されているので、シックでジェントルなデザインをと考えた次第。

2003年に活躍したスーツ。ブルーを配したカラーリングは、それに似合うカラーのバイクなら良いが、そうでなければ全体に違和感がでる。なお、股下からの白いラインは、足を短く見せてしまうだろう。 今回のニューバージョン。使った革色は、ブラック、オフホワイト、グレー、シルバー、そしてRSAロゴマークの赤。右胸のスペースはスポンサー用に空けてあるが、あまり派手なワッペンはできればご遠慮を。

上記新旧スーツの写真を撮った日は違うが、どちらも足首に光るモノが。なんだこりゃ?と写真を拡大してみると、氏のスポンサーであるGWさんの反射マーク。そうなんだ、弊社に来店時の姿は、いつも上から下までGWさんで決めてらっしゃる。それをご自身も気にしてか 「私も、いつかはペアスロープって思ってるんですよぉ」・・・ライディングテクニック以上に社交辞令は国宝級。
(大きな声じゃ言えないけれど、かく言う私もGWさんのタンクバッグ、ツーリングバッグに靴下、息子に至ってはライディングジャケットやブーツなどなど、けっこう広く愛用してる。なんの意図も無く、無意識に買ってるだけ)




五木ひろし 「ヨコハマたそがれ〜♪」を唄う校長。





 こんなにウキウキ気分の柏さんは、二輪誌ではめったにお目にかかれないだろう。きっと、このデザインをたいへん気に入ってくれてのことなら光栄である。なお、これから先のレーシングスーツ姿は、二輪ジャーナリストとして二輪誌や自身のライテクDVDで拝見することにしよう。
 世のバイク乗りのために、末永いご活躍をお祈りする。

 勝手なことばかり書き連ね、お許しを。
敬具 

「拝啓、柏秀樹様 冬こそ特訓でしょうか」・・・おしまい



SPECIAL THANKS

 今回公表のレーシングスーツでは、RSAレザースさんに多大なるご協力をいただきました。シンプルではありながら、あれだけ手間のかかったデザインを仕上げるには、それ相応の技術が必要、単に根気だけでは作れないのです。同じ縫製業を営む者として頭が下がる想い、そして同時に 「負けちゃいられない」 という気持ちにさせたRSA足立さん、ほんとうにありがとうございました。

http://www.rsaleathers.com/index.html







 モータージャーナリストの柏 秀樹です。こんにちわ。新作のツナギを着て幸せモードに入っております。やっぱり○○○とツナギは新しい方がいいですね。
 レザースーツの老舗で職人のこだわりをバリバリに感じさせるRSAレザーズさんと、これまた関東の職人ペアスロープさんとのコラボレーションによって生まれたツナギが着れるなんて本当に幸せで幸せで、エクスタシーの境地に入ってます。マジな話、作りが良すぎて「絶対に転べない」プレッシャーがかかって、柏 秀樹が力説している「力を抜いて走る」ができなくなりそうで、怖いなあ。で、ヘルメットのカラーとデザインも若干のマイナーチェンジをするべく、アライヘルメットさんにお願いしております。

 そういえば、私のスクール紹介のところで三橋さんが書いている文を補足しますと、後輪ブレーキロックの練習目的は平常心の鍛錬です。ロックが自在にできる人は解除も自在にできる。(できれば左右にズリズリ流れている状態も積極的にやってもらいたいなあ)。ロックが自在にできない人がロックしてしまったら、どうしようもない結末になるでしょ。
 いつでもどこでも後輪ロックできる人が、次にフロントブレーキの制御能力アップに挑戦して欲しいのです。もちろんブレーキでロックなどしない運転こそがベストなのですが、魑魅魍魎・暗夜行路・五里霧中・隔靴掻痒・絶体絶命の混合交通で、絶対にないとはいえないのがパニックブレーキです。前輪ブレーキの制動力の方が、という理屈も結構ですが、人間がABSに近づくにはロックとロック解除なんですよね。機械原理と人間心理を交差させて考えた練習順序の合理性がどこにあるか、ちょっと考えれば、すぐに答えは出ます。
 自分の予想を超えることが現実には多々ありますから、パニック状態でも可能な限りのブレーキ能力を引き出せるライダーであって欲しいですね。また、止まれる能力のある人は、先を見抜く能力も高いものです。世界の道をいろんなバイクで100万キロ走ってきた私はそう思っています。テクニックの上達のために、ぜひ「ライディング・アート・スクール」への入校をオススメします。
 そしてテクニックと同時に重要なことが「ウエア」です。優れたもの、洗練されたものをひとつ、いかがですか。GWさんもいいですし、仕事柄、他社製品にもお世話になることがありますが、ペアスロープさんやRSAレザーズさんが作るものは、一本筋が通っています。それは実際に商品を見て触って頂ければ、おわかりになると思います。

 これからの時代、走りの学習も、もの選びも、筋が通ってナンボです。ちょっと大袈裟かもしれませんが21世紀は思想・哲学の時代です。思想や哲学のないところに本当のアートはありません。
 それでは皆さんお互いに、アートなウエアとテクニックを身につけて、いつまでも幸せに走り続けましょう。
 おっと挨拶は8行まで、と言われて、大幅な文字数超過。三橋さん、メンゴねっ!

     http://www.kashiwars.com/

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