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いつの頃か、春が近づき桜前線が北上するようになるとそわそわするようになってきた。今年はどこに行こうか、どの桜を見ようか。そんなある日、桜の写真集を編集している知人から「福島の桜もいいよ〜」って。
昨年は信州の桜を巡った。今回は知人の言葉を信用して福島の桜ツーリングに決定した。
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2005年4月18〜20日 文・写真:三橋 [全3ページ] |
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ある日本の学者が、日本人のいちばん好きな花をアンケート調査したそうだ。第1位に輝いたのは“さくら”。朝顔やヒマワリといった答えもあるようだが、やはり大きな木に豪快に、そして可憐に咲く桜には適わないだろう。ご多聞に漏れず、私個人としても“さくら”と答えよう。 余談ではあるが、九州行き寝台特急“さくら”が2005年の春に廃止された。数ある寝台列車のなかでも、やはり“さくら”がいちばん好きだった。
さて、桜ツーリングのやっかいなところは、その日程にある。1ヶ月前どころか、半月前、いやあ1週間前でも桜の正確な開花予想はつかめないからだ。そして開花が始まっても、気温によって、満開まで3〜4日の年もあれば1週間を越える年もある。なおかつ満開の見頃期間はせいぜい3日間程度。その3日間、しかも混雑の土日を避け、天候の良さそうな日に焦点を当てるのだから、出発を決定するのは2日前となる。
そんな具合だから、桜ツーリング予定日の前後5日間は、仕事を完全に無視しなければならない。文句があるなら桜に聞いてくれっ、といったところか。理不尽ではあるが。
4月18日、カミさんのドゥカティ:ムルチストラーダと私のBMW:F650GS(ほんとはカミさん用に某A出版広告部員さんから買った中古)の2台で東北自動車道を北へと走る。
東京ではとうに散ってしまった桜も、100キロほど北上するとまだ咲いている。宇都宮を過ぎれば右に左に、そしてパーキングやインターチェンジ等、走りながら満開の桜を見ることができる。東北自動車道はこの時期、別名「花見高速道」と名づけてもよいだろう。
桜を眺めながら走ったおかげで、今日は制限速度をほぼ守って、最初の目的地、二本松市の霞ヶ城跡に到着。 |
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どんよりとした天候だが、雨さえ降らなければ良しとしよう。上河内サービスエリアにて:ここ上り線の餃子は美味い(なぜなのか下り線の同SAはマズイ)
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霞ヶ城跡:ニッポンの城とイタリーのバイク。とっても似合わない。やはり、カタナかニンジャがベストマッチではないだろうか。 |
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だれもいない城跡。のように見えるが、観光客は大勢いる。待って撮った一瞬のシャッターチャンス(なんの意味もないが) |
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二本松少年隊:全国区の会津の白虎隊と比べ、知名度はいまひとつだが、勇敢な10代の武士だったそうな。(と、隣りのバスガイドさんが言ってた)
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二本松、というからに、城跡の中はきれいに手入れされた松の木が多い。 |
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霞ヶ城の桜は、豪快に咲いているといった感じではないが、情緒はある。 |
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美味そうなにおいにつられて自然と足が向いてしまう。 |
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においの元はご覧の食いモン。しかし焼きとうもろこしは季節柄いかがなものか。 |
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香ばしいニオイに負けた。しかしひと口食ったカミさんが私に渡す。ボッソボソなんだなあ、このアユ。美味そうに見えた500円也。 |
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霞ヶ城には、期待させるほど多くの桜はない。しかし、重厚な城の石垣と桜とのツーショットは美しさを感じさせる。
2日後に行く会津の鶴ヶ城もおおいに期待できるだろう。あちらには天守閣と堀がある分有利ではあるが。 |
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立ち転け〜 |
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昨年、伊豆の河津桜ツーリングに引き続き、二本松市で今回もやってくれた。Uターン後の停車で足元が傾斜していたのが原因だ(たいした原因ではないが)。それにしても、なぜ、「桜」の時季だけ転けるのだろうか。。。?
なお、ムルチストラーダは、リヤシートに荷物をたくさん積むと、サイドスタンド側に勝手に倒れてくる(無人で自爆)。これもなぜだろうか?・・・イタ車だからしょうがないと、あきらめているが。 |
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クラッチレバー約12,000円也。なぜそんなに高いのか。やはり外車だからか。 |
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内側に押し曲げられ、動かなくなったシフト。無理やり引っ張り出せば、折れる確立高し。このパーツもきっと高いだろう。 |
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ヒャクマン円以上するバイクなのに、ドライバーとプラグレンチのみの工具セット。これでいったい何を直せというのだろう。 |
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立ち転け10分前に偶然撮ったカンバン。
なんか、やな予感がしていたのだ。
曲がったシフトチェンジレバーは、
近くの工具屋で特殊レンチを買い、
無事に直して今夜の宿、
岳温泉に向かった。 |
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岳温泉のとある旅館の有料貸切露天風呂:無料の露天風呂はぬるすぎてダメだし、この有料は熱くて我慢できない。そして海から遠く離れた山岳地帯なのに、食事は海のモノが大半。これじゃあイカンですな。 |
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きょうはショボイ一日だったので、明日に期待・・・。
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