信州には何度も足を運んでいる。
このツーリングサイトの登場回数もダントツに多いが、それでも飽きることがない。今回は信州の南のひとつの村に焦点をしぼって旅に出てみた。
ニッポンのチロルと謳われるその山里は、豪快であり、優しさがあり、そしてまたその美しさといったら、、、
・・・ロッテの優勝どころではない!

文:三橋弘行
写真:坂上修造 三橋弘行
2005年10月24〜26日 [5ページ]









 阪神タイガースとロッテマリーンズが日本シリーズで一方的な戦いをしていた10月のとある日、店内でツーリングマップルとにらめっこしていると、ひょこりとカメラマンの坂上氏がやって来た。
 「ねえ、どこ行こうとしてるわけ?」
 「南アルプスでね、2006年秋冬カタログ用の写真でも撮ろうかと、、、凄いよ〜、恐ろしくきれいだよ〜、たぶん」
 「僕も連れてってよっ」
 「2泊3日だよっ、二輪誌で売れっ子の坂上さん、忙しいでしょ・・・でもフィルムで撮るなら連れてってあげる。」
 「きったねえなぁ〜、僕はフィルム?! ハンディあるなぁ。まあ忙しいけど一泊だけなら付き合いましょ。現地解散で。」
 と、言う訳でカメラマン同行となった。そして、南信州の飯田市には、2005年春のカタログで登場した美容師の修一君が住んでいる。彼は休みの日だから、夕方までウエアのモデルになってもらうことに。

 こんな具合だから、いつもの、カミさんと二人だけのツーリングとはかなり趣向がちがう。ちゃっかりと私も写され、今回は異例なツーリング紀行となるだろう。
 そしてプロと私の二人がかりの、競って撮った写真の数々もお楽しみいただけよう。(坂上氏は、私の写真など眼中に無いが)
知人から借りたトライアンフ ボンネビルと、いつものBMW F-650GSのコンビ。筆者が写っているのは、カメラマン同行の為。



中央高速を走り、飯田市内で美容師修一君と合流。半年前まで東京にいた彼だが、今ではすっかり信州ベン。「とりあえず、メシにしようかぁ」「それがいいっつらぁ。」

※写真:こっそりとデジタルコンパクトカメラを持ってきた坂上カメラマン。


地元の修一君に案内されたそば屋。「おいコラ!東京から来て“東京庵”はねえだろがぁ」。しかし、そのボリューム、味ともに合格点。写真はカミさんが喰ってた、“でっかい海老天付き具だくさん汁+蕎麦+ミニカツ丼付”? なお、蕎麦は東京にあるごく普通の味。


[ 国道152号線 ]
長野県上田市を起点とし、浜松市が終点の248.4km。
私の好きな国道のひとつであるが、いまだに全線を一気に走破したことはない。とはいっても、静岡・長野県境(青崩峠)及び長野県内(地蔵峠)に不通区間があり、走破不可(迂回路あり)。
特に南信地区の152号は、右も左も、前も後ろも山、山、山。猿に鹿、道路上のヘビに出くわすのは日常的。

今回は、上村から南下して浜松まで走行。


満腹状態で、いざ遠山郷へ。


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