「頭が高い、この葵の紋どころが目に入らぬかぁ!」
水戸黄門で有名な三ッ葉葵の紋と新撰組の旗、
そしてなぜか長州の紋の菓子。
挑発するような写真、撮るなってか、、、。



 さて、戦争の話は暗いからもうやめて、お菓子に話題を移そう。
 そういえば、長州の萩市では旨い和菓子にめぐり合えた。萩焼が盛んなのでお茶菓子にも工夫がなされているのだろう。
 ここ会津は漆塗りが伝統工芸。その器にのせる和菓子もきっと旨いもんにちがいないと、12Rであちこち走り回ったのである。
 いちばん初めは“白虎堂”。これ、白虎隊の墓参りにいけなかったから、代わりにというつもりで白虎あめを購入(まったく代わりの根拠になっていないが)。
 以下は、各和菓子の味比べである。





白虎堂:白虎あめ
アメというよりは、もちもちとしたゼリー感覚。味はともかくとして、歯の弱いご老人には良いかも。


五郎兵衛飴総本舗:五郎兵衛飴
これも硬いアメではなく水飴のよう。原料は、もち米95%と麦芽5%を糖化して製造とある。むかし縁日で売ってたベッコウ飴の味だ。
そしてこの飴、800年以上前に義経や弁慶が立ち寄って食ったという・・・ほんとかぁ? なんだかねえ、、、。 しかし、ここ会津でも我が先祖が仕えた“源氏”に出会ってしまう。


会津葵:会津葵 と あかべこ
昔ながらの重厚な店構え。鶴ヶ城のすぐ隣りにある。そしてその味、葵はカステラの中にあんこ、あかべこはそば粉入りのボソッとしたもちもち感。変な解説で申し訳ない。


九重本舗 奈良屋:ここのへ
奈良屋は会津若松からラーメンで有名な喜多方に向かって20分ほど走った塩川町にある。しかし店の前に着いたら「公休日」であった。

しかたなく江戸時代の商店といった古いたたずまいの店をボ〜っと眺めていると、ガラス戸からご主人が出てきた。顔が合ってこうこうしかじかと言ったら、店の中を案内され、目当ての“ここのへ”を売ってくれた。

さてその“ここのへ”、一般的なお菓子ではない。茶わんにスプーン2〜3杯を入れ湯をそそぐ。すると奈良の朝のささやきが聞かれるような優雅な音とともに香りもたつ。(すみません、説明文引用) まことに不思議な菓子である。




“男なら” 暴れん坊長州の、気合いが入った男の菓子・・・ではなかった。パッケージにはヤリを持った女性。「もし私が男だったら、ヤリをかついで、長州の為に戦場に行きたい・・・」といった事が書いてある(民謡)。これ、女性向けの菓子のようだ、、、まぎらわしい。

山口県萩市 神戸屋:男なら

 萩にて
同じ4月、萩市をうろついていた時に、電柱のカンバンが気になってしょうがなかった。帰宅してから取り寄せたのである。

おっとドラエモン!、、、いやいやゴメンなさい、写真が逆さまでした。


長州の家紋をかたどった“男なら”は、甘すぎず、くどすぎず、まろやかな味わい。まあどこにでもありそうな菓子だが、この手のなかではけっこうイケる。



 みやげの菓子を求めて、それらを食いもせず走り回ったら、腹が減ってきた。ここで一発、気合いを入れるためにも、ウナギを喰おう。
PSH-M002
サマージャケット

 “ウナギ”といったら浜松である。浜松とくれば、弊社とコラボでジャケットを作ったヒョウドウ社がある。4月26日の今日発売のPSH-M002は売れているだろうか。心配になったので鰻屋に入る前、会社に電話を掛けるが、話中ばかりでつながらない。ま、いいか、うなぎだ!。
※この日の夜、会社に着いてPSH-M002の販売状況を聞いたら、なんと初回80着生産分は3時間半で売れてしまったと言う。そして 「忙しいんだから、用もないのに電話しないように!」 とも。。。

会津若松市内の“えびや” たいがい鰻屋というのは古めかしい店が多いのだが、ここはその群を抜く。大串のうな丼を喰ったら、お勘定、千七百八十五両であった。




 さてさてみなさん、菓子巡りとその味覚はいかがだったろうか。喰ってないから分からん、って声が聞こえてきそうだ。しかし、ツーリングはただ走るだけでも楽しいけど、こうした地元ならではの菓子をみやげにすると、帰ってからの楽しみもある。まあ、取り寄せることもできるだろうが、やはりその土地に行って買ってこそ価値があるのではなかろうか。
 でも、、、12Rに菓子を5箱も積んでこれたのだから、それならカメラのレンズセットを持って行けたろうに、とも思うわけです。


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